公開日 2019/09/09 17:55

<ポタフェス大阪>Campfire Audio、7BAの「ANDROMEDA」特別版/FiiOは初のNCヘッドホンを披露

DAPの注目製品も多数
編集部:成藤 正宣
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9月7日(土)、大阪・梅田センタービルにて「ポタフェス AUTUMN/WINTER TOUR 2019 大阪・梅田」が開催された。本稿ではミックスウェーブ、エミライなどのブースの模様をお伝えする。

ミックスウェーブブースではサプライズ的な参考出展も

ミックスウェーブは、同社が取り扱う64 AUDIO/ALO audio/Beat Audio/Campfire Audio/Faudio/qdc/Unique Melody各ブランドの製品を出展。開発中の製品や発売を予定する製品など参考出展も豊富に行った。

Campfire Audioからは、イヤホン「Andromeda」の数量限定スペシャルモデル「Andromeda Gold」が参考出展された。カラーが異なるだけではなく、低域用BAドライバーを2基追加、さらにクロスオーバー回路を廃止し、3Dプリントのパーツによるチューニングを施した7BAドライバーモデルへと生まれ変わっている。本数は全世界で1,000本限定となっており、日本への導入数は調整中だが、近日中に発表するとのことだ。

ただのカラーバリエーションではなく、内部構造も変わったという「ANDROMEDA GOLD」

ケーブルも導体は同じだが、被覆の色や撚り方が変わっている。イヤーフック部はワイヤーを使わない、より柔らかな構造に

Faudioからは、「Minor」「Project Y」の2機種が登場した。Minorは、既存モデル「Major」「Passion」の中間を埋めるモデルで、現時点で価格は66,000円前後で調整中。既存モデルと同様に、振動板にメディカル・ファイバー素材を採用しているが、その上からベリリウムをコーティングしている。また、ハウジング内に吸音材を用いるなど、従来モデルとはひと味違うチューニングが施されているそうだ。

Faudioの新モデル「Minor」。発売済みのラインナップの空白を埋める機種

FaudioのブランドマネージャーKen氏も来日

静電型ドライバー+ダイナミックドライバー/BAドライバーのハイブリッド型「PROJECT Y」は、音質をほぼ完成形まで追い込みデザインを検討している段階。また、ダイナミックドライバー1基+BAドライバー1基をどちらもフルレンジで使用するエントリークラス「Scale」は、従来のカスタムIEMモデルに加えてユニバーサルモデルを発売予定。価格は3万円を切る程度としている。

「Project Y」はチューニングは煮詰まっており、デザインを検討しているとのこと

ダイナミック/BAを両方ともフルレンジで使用しているという珍しい構成のハイブリッド型「Scale」からユニバーサルモデルが登場予定

Unique Melodyからは、カスタムIEMの12BAモデル「MENTOR V3+」16BAドライバーモデル「MASON V3+」が発表。Unique Melody本社により海外向けチューニングが施されたモデルの最新バージョンで、今回からEFFECT AUDIO社製のハイグレードケーブルが採用されている。また、注文時に選択できるオプションとして、カーボンフレークをまぶしたようなデザインが追加される。

マルチBAモデル「MENTOR」「MASON」の海外向けチューニングタイプがアップデート。EFFECT AUDIO製の高品質ケーブルや、新しいカーボンデザインが採用される

また、同ブランドの興味深い展示として、カスタムIEM「MAVERIK III」の比較用サンプルが初めて用意された。専用のBAドライバーにより耳ざわりなピーク音を打ち消す独自技術「T.F.A.T」を省いたもので、T.F.A.Tの有無でどのように音が変わるのか、わかりやすい形で体感することができる。

qdcからは、1ダイナミックドライバー/4BAドライバーを搭載するカスタムIEMプロトタイプを出展。10月発売予定の「Fusion」をベースにした日本向けモデルで、デザインもブラックをベースにしたものに一新する予定とのこと。

qdcのプロトタイプはデザインも新しいものを検討中とのこと

この他のブランドからも、新被覆と構造によって大幅に取り回しが向上したBeat Audioのりケーブル「Signal MkII」など注目製品が多数試聴できた

エミライは、同社取り扱いブランドのFiiO/Noble audio/eProから様々な製品を出展した。FiiOブランドからは、交換可能なモジュール式アンプブロックを採用し、aptX HD/LDACコーデックのBluetooth入力に対応したポータブルアンプ新製品「Q5s」(関連ニュース)をはじめ、DAPやイヤホンの現行ラインナップを取り揃えた。

コンパクトモデルから多機能/高音質モデルまで、製品の多彩さが魅力のFiiO

参考出展では、FiiOの手のひらサイズのコンパクトプレーヤー「M5」に加え、ブランド初のノイズキャンセリングBluetothヘッドホン「EH5」を公開。国外でもまだ正式な発表を行ってないモデルで、価格は日本円にして2万円以内となる予定だという。

FiiOから参考出展された、ブランド初のノイキャンヘッドホン「EH3」。海外でも詳細の発表されていない製品

また、Noble audioからはイヤホン「M3」が参考出展された。10万円前後とブランドではミドルクラスに位置づけられるモデルで、メンブレン(振動膜)を2つの磁石で挟み込んで駆動する「Active Balanced Magnetic driver」と10mm ダイナミックドライバーのハイブリッド構成を採用。合わせて3つの磁石(Magnet)を搭載することから、このモデル名が名付けられたという。国内導入については調整中で、フェイスプレートのデザインも変更される可能性があるとのことだ。

Noble Audioの参考出展「M3」。新しい種類のドライバーを採用している

素材にグラフェンを練り込んだeProの「HornShaped Tips」。細軸タイプや完全ワイヤレス用のショートタイプを展示


FiiOの公式マスコット「FiiO Sheep」のぬいぐるみも展示。2,000円程度で販売もされており、担当者いわく「意外と人気」とか

飯田ピアノは、HiBy Music/HIDIZSのDAPを出展。まもなく発売の新製品「HiBy R5」(関連ニュース)は、Android OSや4.4mmバランス出力を搭載しつつ、コンパクトなボディとしたDAPとなる。ブラック/グレーは9月13日から、ゴールドは9月末から発売の予定。

HiBy R5 は3色展開。コンパクトなサイズで4.4mmバランス端子を搭載、Android OSにより操作感もスマホに近い

胸ポケットに収まるサイズ感の小型DAP「HIDIZS AP80」は、アルミボディ/ステンレスボディ/カッパー(銅)ボディとさまざまなバリエーションがラインナップ。HIDIZSブランド初のイヤホン「MS4」「MS1」も試聴可能だった。

HIDIZS「AP80」は通常のアルミ筐体に加え、ステンレス/銅製のバリエーションを展開。初のイヤホンも発売している

MUSINブースでは、iBassoブランドの新DAP「DX160」が参考出展された。同じAndroid OS搭載型の上位モデルから大きくボディをスリムダウンしつつ、視認性の良いフルHDの5インチディスプレイやシーラスロジックのデュアルDAC、4.4mmバランス端子を搭載。操作性も音質もバランスの取れたミドルクラスの製品。国内ではまもなく発売できる見込みとしている。

iBassoの新製品「DX160」。見やすい大画面と音質のバランスが特徴

先月末発売となった、USB Type-C端子接続可能なUSB-DAC「DC-01」「DC-02」も展示。DC-01は旭化成エレクトロニクスの「AK4493」を採用し、ヘッドホン端子は2.5mmバランスジャックを搭載。近年USB Type-Cの採用が増えているスマホで、手軽にバランス接続タイプのイヤホンを活用できる製品だ。

USB Type-C接続対応(USB-Aの変換アダプタも付属)のUSB-DAC。2.5mmバランス端子のイヤホンをスマホでも簡単に活用できる


コペックジャパンからは、Cayinブランドの真空管NuTubeフラグシップDAP「N8」や、オーディ回路の基板が交換できる「N6ii」などが公開。N6iiの交換用基板第1弾「T01」が初出展となった


IC-CONNECTは、ESSと共同開発した独自DACチップを搭載するCOLOFLYのDAP「U8」、Astrotecの開放型イヤホンのブラッシュアップモデル「Lyra:Nature」などを出展。ikkoブランドから10月ごろ発売予定の「zerda」はケーブル部にMonsterの線材を採用、光デジタル出力が可能というユニークなUSB-DAC。USB-CとLightningモデルをラインナップする

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