ゲーマー以外にもオススメ!他と一線を画す座り心地と使い勝手のゲーミングチェア、Boulies「Master Rex/Neo」レビュー
新進気鋭のイギリスブランド「Boulies」。アワード「VGP」でも高評価
一般的な製品とはひと味もふた味も異なる、特に座り心地と使い勝手の両面で大きな魅力を感じさせてくれるのが、Boulies(ブーリス)のゲーミングチェア「Boulies Master Rex」「Boulies Master Neo」だ。
2015年にロンドンで創業したBouliesは、ゲーミングチェアやオフィスチェアをメインとするチェア “専門” ブランド。
当初は欧州を中心に展開していたが、2020年にはカリフォルニアにも拠点を構え、現在は北米や日本など世界各国での本格展開を押し進めている。オフィスチェアもラインナップしているBouliesだが、現在最大の注目をいえるのがゲーミングチェア “Masterシリーズ” だ。
しかもこのシリーズ、全世界展開の「Master Rex」に加え、日本向けに専用開発された「Master Neo」の2つを展開、ユーザーのボディサイズや好みに合わせてチョイスできるようになっている。
また、先行して製品を評価した国内最大級のオーディオビジュアル総合アワード「VGP2026 SUMMER」ライフスタイル分科会ゲーミングチェア部門で、2脚とも金賞を受賞している。
そんな「Master Rex」「Master Neo」の特徴や魅力について、それぞれ紹介していこう。
4Dアームレストに座面チルト搭載の最上位モデル「Master Rex」
まずは「Master Rex」から。こちら、Bouliesゲーミングチェアとしては最上位に位置するモデルで、メーカーとしてのこだわりが随所に盛り込まれている。
たとえばアームレストは高さや前後、角度に加え、幅(左右方向への広がり)の調整まで行える4Dアームレストを採用。厚みのあるクッションは、人間工学をふまえた立体フォルムにより、身体をしっかり支える安心感と、包み込まれるような座り心地を併せ持っている。
生地も厚手で丈夫そう。表面生地はファブリック(3色)とPUレザー(2色)の2バリエーション5色が用意されるが、どちらもデザイン的な見映えだけでなく、触感のよさや耐久性にも配慮されている様子が窺える。
このほか、デザイン面ではサイドサポートが出過ぎていたりせず、背もたれ上部に4点式シートベルト用の2つ穴がない点も好感が持てた。
これは、一般的なゲーミングチェアがスポーツカー向けの市販シート(レーシングカーのバケットシートでは?と思う人がいるかもしれないがあちらは背もたれが固定されているうえ横Gに対応するためサイドのせり出しも大きくデザイン的にはほぼ別物)をモチーフにしているからだと思うが、長時間座り続ける、当たり前だが横Gが発生しない環境で使うには少々不具合がある。
4点式シートベルト用の穴も家やオフィスで使う分にはただの飾りでしかない。単なる格好よさだけでなく、快適さにも注力してくれているのは嬉しいポイントだ。
とはいえ、「Master Rex」最大の魅力といえるのが、左右独立調整式のランバーサポートだ。こちら、背もたれ部のサポート調整機能を背もたれ自身に内蔵し、左右のダイヤルによって独立調整できるというもの。
ゲーミングチェアの多くが背もたれのサポートを別体クッションで行っているものが多く、見映えとしては決して好ましいとはいえず、実際に使っていても邪魔だなと思ったり、もう少し薄いものが欲しいと思うときがある。
対して「Master Rex」は見た目がとてもスマートだし、細かく調整できるため、自分にピッタリの厚みにすることができる。この部分だけでも、「Master Rex」を購入するに足る大きな魅力に感じられる。
もうひとつ、機能面で魅力的に感じられるのがロッキング&座面チルト機構。ともに、ユーザーの体の動きに合わせて背もたれや座面が動く機能のことだ。
「Master Rex」は、165度のロッキング機能を持つほか、座面を15度後傾させた状態でロックすることも可能となっているので、体全体を受け止めるようなリラックス姿勢になることが可能となっている。
正直、このまま仮眠がとれるのでは、という姿勢になれるのは嬉しいかぎり。しかも、そんな姿勢でもキャスターが滑るなどでひっくり返って椅子から落ちてしまうことがないのだ。
以前、とある製品(180度近く背もたれが倒れる機能があった)でひっくり返ったことがある人間としてはかなり怖々だったが、実際に試してみたところ全く問題なし、多少動いても椅子からこぼれ落ちることはなかった。
収納式オットマンも付属しているので、プロジェクターを使った映画の視聴など、リラックスした使い方も出来るのは嬉しいかぎり。
加えて、資料を見て驚いたのがスペックの高さだ。座面の高さは45 - 54cmに調整可能、座面の幅は54cm。対応身長は155 - 180cmと、このあたりの数値はごく一般的だが、いっぽうで最大耐荷重は135kg、推奨する荷重が110kgとのこと。
しかも、その荷重想定で5年以上の長期使用が可能な堅牢設計を行っているという。要するに、かなり大柄な欧米人を想定したチェアとなっていて、かなり丈夫な造りになっているのだ。身長176cm、“太っている” 範疇の体重をもつ筆者程度ではびくともしない。
確かに、表皮の張りは昔のドイツ車シートのよう。早い時期にへたれてしまう心配はなさそう。この取材も含めて2 - 3週間ほど試してみたが、不安に思える要素は全くなかった。座り心地のよさと耐久性の高さの両面から、長く愛用出来そうな製品だ。
