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TCL「SQD-Mini LED」VGP審査員特別賞受賞記念座談会。審査員が語り尽くす「液晶テレビの進化」と、X11L/C8L/C7Lの実力

公開日 2026/07/30 06:30 ファイルウェブ編集部
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VGP2026 SUMMERにおいて、TCLの最新テレビ技術「SQD-Mini LED」が映像音響部会の審査員特別賞を受賞した。同技術を搭載する「X11L」「C8L」「C7L」は各部門でも高く評価され、TCLの大画面・高画質テレビ戦略を象徴する存在となっている。

今回ファイルウェブでは、VGP審査委員長の大橋伸太郎氏、審査副委員長の鴻池賢三氏、審査員の折原一也氏、TCL JAPAN ELECTRONICSの久保田 篤氏、韓 禎順氏を迎え、受賞記念座談会を実施した。

SQD-Mini LEDはなぜ審査員特別賞に選ばれたのか。そして、X11L、C8L、C7Lという3モデルにおいて、その技術はどのような映像体験として結実しているのか。審査員の評価と、TCLによる技術解説を交えながら掘り下げていく。

SQD-Mini LEDはなぜVGP審査員特別賞に選ばれたのか?

編集部:今回、TCLのSQD-Mini LEDが「審査員特別賞」を受賞しましたが、VGPにおける「審査員特別賞」の位置づけからお聞かせください。

大橋:審査員特別賞のご受賞、おめでとうございます。まず、この賞がどういうものかというところからお話しします。

VGP審査委員長 オーディオビジュアル評論家 大橋伸太郎氏

大橋:VGPの対象期間は、今回は「VGP2026 SUMMER」ですので、昨年後半から今年にかけて発表、あるいは発売された映像・音響製品が対象になります。その中で、特に目覚ましい画質、機能、技術的達成があったものを評価します。

そして、VGPには大きく3つの上位賞があります。1つ目が「総合金賞」です。

これは新製品の中でも、マーケティングや販売面での存在感、期待感、提案力の大きさを重視して贈られる賞です。VGPの特徴として、われわれ評論家だけでなく、 量販店や専門店といった販売業界の方々も審査員として参加しています。

2つ目が「批評家大賞」です。これは製品のクオリティ、つまり画質や音質の達成度を重視する賞です。音元出版は専門出版社ですので、その専門誌としてのレガシーに近い仕事だと考えていただければと思います。

そして3つ目が、今回TCLさんが受賞した「審査員特別賞」です。審査員特別賞は、製品そのものに限らず、新技術や提案、映像・音響製品の進化や映像文化の発展に大きなインパクトを与えた製品や技術に贈られる賞です。

今回のSQD-Mini LEDは、まさにその趣旨にふさわしい技術で、色表現の進化はもちろんですが、ハローの抑制、コントラストや階調表現の向上も目覚ましい。しかも、技術的な進歩をきちんと製品に落とし込み、さらに現実的な価格帯の中で実用化している。進化と実用化を高いレベルで両立した技術として、そこを審査員一同で高く評価しました。

TCL SQD-Mini LEDテレビ(向かって上がX11L / 左下がC8L / 右下がC7L)審査員特別賞の受賞理由は「スーパー量子ドット技術によって、安定した色彩豊かな映像を実現した4K Mini LED液晶テレビ群に対して」

鴻池:わたしが最初に感じたのは、液晶テレビとは思えないほど鮮烈な映像だった点です。SQD-Mini LEDというと、どうしても色域の広さが注目されやすいと思いますが、その鮮烈さを支えているのは実はコントラストです。

VGP審査副委員長 / ライフスタイル分科会座長 オーディオビジュアル評論家 鴻池賢三氏

 バックライトの分割数が多く、明るさがあり、黒もしっかり沈む。その結果として、色がとても立って見える。パネルも含めてTCLグループで作り込んでいることが、画質に効いていると感じました。

BT.2020 100%というスペックも大きなインパクトがあります。数字だけでなく、実際の映像として見ても、不自然さが少ない。使い慣れた液晶技術を熟成させながら、ナチュラルに画質を引き上げているところを強く評価しました。

折原:審査員特別賞は、特に技術的価値の高い製品や提案が選ばれる賞です。SQD-Mini LEDは、この技術が今このタイミングで登場したこと自体に意味がある。テレビの画質全体を一段引き上げる可能性を持った技術として、最高の評価をすべきだと考えました。

VGP審査員 / ライフスタイル分科会副座長 オーディオビジュアル評論家 折原一也氏

 実際の画質の完成度も非常に高い。従来の量子ドット技術の発展線上にありながら、ここまでの広色域、高輝度、高コントラストを実現し、すでに製品として成立させている。そこが本当に素晴らしいなと。

さらに言えば、TCLのSQD-Mini LEDは、ほぼTCL自身の技術で構成されていることも大きい。HVAパネルもそうですし、量子ドット技術もそうです。ハロー低減も含め、自前で作り込めることが強みになっています。

大橋:今回改めて感じたのは、やはり垂直統合の強みです。液晶パネルに代表される基幹部品の生産、画質を決定する電子回路の設計から、アッセンブルラインでの最終的な組み立てまで自社で一貫して行うことを垂直統合といいます。

市場のニーズに合った製品を、スピード感と柔軟性を持って作れる。パネルの生産能力、開発能力を持ち、それを映像回路や画質チューニングと組み合わせていることが、今回の画質に反映されていると思います。

ウルトラカラーフィルターと従来型カラーフィルターの比較。色純度を高め、より広い色域を実現することがSQD-Mini LEDの特徴となる

スーパー量子ドットとウルトラカラーフィルターの進化

編集部:ここで、SQD-Mini LEDの技術的なポイントについて、韓さんからご説明いただけますでしょうか。

韓:SQD-Mini LEDの「SQD」は、Super Quantum Dotの略です。つまり、進化した量子ドット技術と考えていただければと思います。

TCL JAPAN ELECTRONICS 韓 禎順氏

液晶テレビは大きく分けると、裏側の光であるバックライトと、前側で色を作るパネルという2段構造でできています。バックライトが土台となる光を放ち、パネルがその光を色に変えて、視聴者の目に届ける。この2つが組み合わさって映像が成立します。

SQD-Mini LEDは、そのバックライトとパネルの両方を同時に進化させた技術です。現在TCLが投入できる、最も完成度の高いディスプレイ技術だと考えています。一言でまとめるなら、より純度が高く、より明るく、より精密に制御された光によって、人の目が自然界で見ている景色に近い映像を再現する技術です。

バックライト側では、スーパー量子ドットによって、より明るく、より純度の高い光を生み出します。パネル側では、ウルトラカラーフィルターによって、必要な色だけをより正確に取り出します。この組み合わせによって、色再現精度の向上と色域の拡大を両立し、BT.2020 100%を達成しています。

スーパー量子ドット技術のイメージ。従来の量子ドットに比べ、色再現精度と色域の向上を図っている
ウルトラカラーフィルターやパネル構造のイメージ。色域の拡大だけでなく、視野角や反射低減にも配慮されている

韓:さらに、全領域ハロー制御技術も重要です。Mini LEDはバックライトを細かく分割して、明るい部分は明るく、暗い部分は暗く制御しますが、明るい部分の周囲に光がにじむハローが課題になります。

SQD-Mini LEDでは、ゾーン分割、駆動アルゴリズム、ネイティブコントラストの高いパネルを組み合わせることで、このハローを抑えています。

全領域ハロー制御技術のイメージ。Mini LEDバックライト、光制御アルゴリズム、パネル技術を組み合わせ、黒表現と立体感を高める

広色域・高輝度・高コントラストを両立するSQD-Mini LEDの技術

大橋:実際に見ても、液晶方式につきものだったハロー、いわゆる光漏れがかなり改善されていると感じました。これはSQD-Mini LEDの大きな成果です。新しいことをやるだけでなく、全体の安定感を保ちながら画質を引き上げている点に感心しました。

鴻池:高輝度と広色域は、本来トレードオフになりやすい関係です。フィルターで透過させる色の帯域を絞れば色域は広がりますが、その分、明るさは失われる。そこを両立できているのが素晴らしい。

TCLは、画質を中心に考えて、コストも含めてバランスよくまとめていると思います。民生用テレビとして非常に良い判断ですし、大画面を求めるユーザーにとっても現実的な選択肢になっていると思います。

色のにじみや色ズレ、カラー・ハローの抑制を示す比較イメージ。SQD-Mini LEDでは鮮やかさと自然な色再現の両立を目指している

折原:重要な隠れたポイントは、カラーフィルターだと思います。テレビではパネルやバックライトが語られることが多いですが、カラーフィルターは輝度にも色にも関わる重要な部品です。その重要なパーツをTCLが内製し、そこに新技術を投入できたことが大きい。

SQD-Mini LEDは、従来技術のアップデートでありながら、積み上げの幅が非常に大きい。これまでの技術的蓄積があるからこそ、最初から完成度の高い状態で登場してきたのだと思います。

X11L:大画面でも破綻しないフラグシップ

TCLのフラグシップモデル「X11L」。SQD-Mini LEDの技術を象徴する大画面モデルとして位置づけられる

編集部:では、SQD-Mini LEDを搭載する具体的な製品についてお聞きします。まず、フラグシップのX11Lはいかがでしょうか。

折原:X11Lは、もう一目見て本当に綺麗でした。100型クラスの大画面になると、映像の粗さや黒浮き、解像感の甘さなど、いろいろな破綻が見えやすくなります。

しかしX11Lは、このサイズで見ても映像が破綻していない。高輝度で、色のビビッドさがあり、それでいて不自然ではない。TCLの製品の中でも、ずば抜けて良いと思います。

久保田:このX11Lをはじめ、TCLがラインナップするすべてのテレビについては、日本向けのチューニングにかなり時間をかけました。

TCL JAPAN ELECTRONICS 久保田 篤氏

HDRはもともと得意な領域ですが、日本ではSDR、特に地上波放送の見え方が非常に重要です。そこをしっかり合わせるために、数か月かけてローカライズしました。

日本のユーザーは、透き通ったクリアな画を好む傾向があります。海外基準をそのまま持ち込むのではなく、日本基準の画質に仕上げたことが大きな特徴です。

折原:その効果は出ていると思います。このサイズで地デジを見ても綺麗です。超高輝度のテレビでSDRをうまく見せるのは難しいんです。

テロップが入る番組では、明るい部分に引っ張られて画面全体の見え方が崩れることもありますし、肌の色も非常に重要です。そこをうまくまとめている。地デジだけでなく、いまはYouTubeも大画面テレビで見る時代です。

YouTubeはSDRが多いので、SDRをうまく見せている点は嬉しい。いろいろなコンテンツで破綻しないことは、本当に価値があります。

大橋:大画面になると、アップスケールや超解像、ノイズリダクションの出来が非常に重要になります。地上波、配信、映画、古いコンテンツまで、見るものは千差万別です。

軽視されがちな低解像度のコンテンツほど難しく、テレビメーカーの取り組みの差が現れます。X11Lは、海外メーカーのテレビとして、日本の多種多様な放送と映像の環境に合わせた改善がかなり進んできたと感じます。

鴻池:HDRのトーンマッピングも良いですね。暗いシーンを無理に明るくするのではなく、暗い雰囲気を保ちながら階調が残っている。黒をただ潰すのではなく、情報を残しているところが良いです。

久保田:階調制御については、26bitの階調制御が入っていて、かなり深いところまで行っています。黒をただ沈めるのではなく、ギリギリのところを残すようにしています。AI制御も含めて、アルゴリズムの作り込みが今回の特徴です。

鴻池:超解像も自然です。地デジを見てもわざとらしさがない。コントラストの付け方も含めて、全体に一体感がある。これは欲しくなるテレビだと思いました。

編集部:大画面になると破綻が見えやすいという話がありましたが、解像感もありますよね。

折原:解像感がしっかりあります。大画面になると、米粒のような細かい部分まで見えてしまうので、映像の粗さも目立ちやすい。それでも地デジをしばらく見ていられるというのは重要です。

 映像処理を担うTSR AiPQプロセッサー。階調制御や超解像、コンテンツに応じた映像処理を支える

C8L:リビングシアターの現実解となるプレミアムモデル

画質、サイズ、価格、すべてが高レベルのプレミアムモデルC8L

編集部:続いて、プレミアムモデルのC8Lについてお聞かせください。

大橋:C8Lの大きな魅力は、大画面と画質、価格のバランスです。X11Lに比べるとピーク輝度が6,000nits、バックライト分割数が最大4,000分割と控えめではありますが(スペックは98C8L)、家庭の中で見るには十分な明るさとローカルディミング性能を持っています。

大画面はそれだけで臨場感を高めます。しかし、その臨場感を損なわないためには、コントラストや階調も重要です。C8Lは価格面を含めて、そうしたバランスが非常に良い。明るいリビングでも映像を楽しめるという意味で、ホームシアターという点でも、有力な選択肢になると思います。

高輝度表示の違いを示すイメージ。明るい映像表現は、HDRコンテンツだけでなく、リビングでの見やすさにもつながる
ローカルディミングゾーン数による見え方の違いを示すイメージ。細かなバックライト制御が、黒の沈み込みとハロー抑制に寄与する

鴻池:X11Lは見ただけで特別感のある画質です。それはそれで良いと思いますが、C8Lもかなり高い完成度を持っています。

TCLの中では2番目のラインですが、実質的にフラグシップといっても通用するくらいの実力がある。画作り、機能、コストパフォーマンスを含めて、TCLの総合力が反映されている。2番目という必要がないぐらい良いモデルだと思います。

ハローについても、かなり抑えられています。通常の家庭で見る距離や環境を考えると、十分すぎるほどの完成度です。

折原:スペック的にも実際の映像の印象としても非常に高水準です。2番目のラインでここまで高性能で、しかも完成度が高いということに驚いています。

ハイグレード機は65型から、というメーカーも多いなかで、C8Lは55型でもプレミアム級の画質を選べるのも大きなポイント。55型でもこのプレミアム級をつくれるのは、使っているパネルがHVA 2.0 Proで、TCLが内製しているものだからです。ここを評価したい。

大きすぎないサイズで本格的な高画質を求めるユーザーにとっても、選びやすい機種だと思います。

編集部:一般家庭という環境も意識しているようですが、いかがですか?

大橋:液晶テレビは明るく、外光への耐性も強い。家庭において、お父さんが専用室を持っているならともかく、部屋を真っ暗にするということはなかなか考えにくい。子供さんがいて、奥さんがいて、家族がいる中で映像を楽しむとなると、液晶の明るさは有利です。

これだけの大画面で、これだけの画質が抑えられた価格で買えるというのは、非常に評価できる。ハイエンドな投写型プロジェクターの進歩は、少し止まっている感じもあります。モバイルやコンパクトな製品はたくさん出てきていますが、最近の動向を見ると、やや停滞感があります。

その中で、直視型ディスプレイでホームシアターを構築するということが、これから主流の1つになっていくと思います。C8Lはその突破口になる製品だと思います。

画質の面でも価格の面でもそうですし、デザインも極端に分厚くなるわけでもない。セッティングしやすいという意味でも、家庭や住居への負担が少ない。非常に有望な選択肢だと思います。

久保田:C8LはX11Lの中核技術を受け継ぎながら、生活への導入しやすさも重視したモデルです。最高峰の一歩手前で、長く満足できる本気の一台を選びたい方にフィットすると思います。

明るいリビングで大画面を楽しむイメージ。液晶テレビならではの高輝度表示は、家庭の視聴環境でも大きな利点となる

 

C7L:SQD-Mini LEDの価値を身近に広げるハイグレードモデル

ハイグレードモデル「C7L」。SQD-Mini LEDの高画質を、より幅広いユーザーに届けるモデルとして位置づけられる

大橋:C7Lも、SQD-Mini LEDという基本技術は共通しています。TSR AiPQ プロセッサーも搭載しています。

ピーク輝度は3000nits(85C8L)で、ローカルディミングの分割数は上位機より控えめですが、それでもBT.2020 100%を達成しています。

家庭のリビングでさまざまなコンテンツを見るうえでは、十分に高い水準です。C8Lの画質を、C7Lもきちんと受け継いでいる印象です。

久保田:C7Lは、少し良い中級クラスを検討されているお客様が、「もう少し良いものを選びたい」と思った時に届くようなモデルとして設計しています。上位モデルの技術思想を受け継ぎながら、より多くの方にSQD-Mini LEDの価値を届ける位置づけです。

大橋:それから、少し別の話になりますが、GoogleのGeminiが使える点も大きいですね。

久保田:対応は、シリーズによって多少時間差はあるかもしれませんが、Gemini対応はTCLが先行しています。X11L/C8L/C7Lには、ハンズフリー機能が搭載されています。

通常はリモコンのボタンを長押しして話しかけますが、「Hey Google」と言うとハンズフリーで反応します。これが今後Geminiになっていくと、テレビの使い方やライフスタイルも少し変わっていくのではないかと期待しています。

鴻池:普通の家庭を考えた時には、実はC7Lで十分ではないかと思えるところがあります。もちろんC8Lとは分割数が異なるので、微妙にパネルの見え方は違う。

ただし、上位モデルのプロセッサーやSQD-Mini LEDのエッセンス、Gemini対応などが入っていて、価格もかなり抑えられている。テレビとしてはハイグレードですが、手に取りやすさもある。コストパフォーマンスは非常に高いと思います。

折原:C7Lの時点で、まさしくハイグレードです。色の鮮やかさ、輝度バランス、画としての完成度が高い。最上位ではないけれども、ハイスペックで、高画質で、コストパフォーマンスが高い。実際に多くのユーザーが検討する価格帯で、これだけの画質を選べることは大きいと思います。

久保田:より多くの方に届けたいという思いがありますし、先生方に評価していただいた力を、製品として返していきたいという思いもあります。

日本向けローカライズと、TCLのテレビづくり

編集部:今回、日本向けのローカライズにもかなり力を入れたと伺っています。

久保田:画質のローカライズには本当に時間をかけました。1か月くらい毎日こもって(笑)。量産前の機種を並べて、HDRの発色からSDR、地デジまで細かく見ていきました。

もともとの素材が良くても、チューニングしなければ良い映像にはなりません。少しずつ、何度も変えていく作業を行いました。

韓:本社から技術者も来ていました。画質チューニングができる技術者は世界でも限られていると聞いています。

TCL Quality Centerの技術者もいます。日本の地上波放送を日々見ながらチューニングする専門の環境もあります。グローバルモデルでありながら、日本の映像環境に合わせることは非常に重要だと考えています。

久保田:日本のユーザーは非常に厳しいということがありますし、また日本は放送方式やコンテンツの成り立ちも特殊です。SDからHD、フルHD、4Kと、各世代のコンテンツが混在している。特に日本の地上波放送の映像チューニングは難しい。

画質のローカライズについて語る久保田氏

鴻池:以前、TCLのパネル開発・製造を担うCSOTまで行きましたが、ものすごく技術志向ですよね。

久保田:はい、量子ドットの開発についても、非常に高い技術を持つ人材がかかわっています。ノーベル賞を受賞した先生の教え子の1人が、TCLの量子ドット開発にかかわっているという話もあります。

折原:2026年のTCLは、技術と完成度をきちんと評価すべきだと思います。SQD-Mini LEDの先進性だけでなく、それがきちんとチューニングされ、製品として作り込まれている。これは実物を見て初めてわかる部分です。

ここまで完成度が高いのだということは、ぜひ店頭などで実物を見て体感してほしい。量販店の店頭で、ぜひ実際の映像を見て驚いてください。

鴻池:お話を聞いても、量子ドットのエンジニアや博士を集めて、研究するところからきちんと取り組んでいる。垂直統合の話にもつながりますが、基本のところからしっかりやっているメーカーは、今はあまりありません。

内製化という話につながりますが、TCLは自前できっちりやっている。ここは多くの人に知ってほしいところです。

いま最も良い映像を出すために必要な技術を選び、それを基本のところから作り込んでいるメーカーだと感じます。研究開発からしっかり取り組んでいることを、多くの人に知ってほしいですね。

大橋:垂直統合の話を度々出しましたが、TCLの強みは、パネルの生産能力と開発能力を持ち、それを製品画質に反映できるところです。市場のニーズに合わせて、スピード感を持って製品を作れる。SQD-Mini LEDは、その力が明確に表れた技術だと思います。

今回の受賞は、1つの製品だけの評価ではありません。X11L、C8L、C7Lというラインナップを通じて、家庭のリビングで楽しめる大画面・高画質の選択肢を広げたことに意義があります。今後の液晶テレビの進化を考えるうえでも、非常に重要な技術だと思います。

(提供:TCL JAPAN ELECTRONICS)

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