「次世代Mini LED」の大本命!TCL『C8L』、VGP2026 SUMMER審査員特別賞を受賞したSQD-Mini LEDを岩井喬がチェック
VGP2026 SUMMERで審査員特別賞を受賞した、TCLの最新パネル技術「SQD-Mini LED」。その技術を搭載するプレミアムラインが、4K Mini LED液晶テレビ “C8Lシリーズ” だ。
なかでも65V型「65C8L」は、同アワードの4K液晶テレビ部門で金賞を獲得。広色域、高輝度、高コントラスト、そしてBang & Olufsen(バングアンドオルフセン、B&O)によるサウンドチューニングまで備えた注目モデルの実力を、評論家・岩井 喬が実際の視聴で検証した。
TCLの液晶テレビはここまで来た!『プレミアムSQD-Mini LED』の本命
ここ数年で着実に基礎体力をつけ、画質クオリティを高めてきたのがTCLの液晶テレビだ。なかでも最新のパネル技術SQD-Mini LEDを投入した「X11L」や「C8L」、「C7L」といった、TCLのTV全体を牽引する上位ラインナップの完成度も高まってきている。
今回は新パネル技術SQD-Mini LEDを搭載した製品群の中でも画質面とクオリティの高さ、そして価格のバランスが整ったプレミアムラインの “C8Lシリーズ” について解説していきたい。
100% BT.2020、低反射、広視野角。SQD-Mini LEDの実力とは
4K HDR対応の “C8Lシリーズ” は98V型/85V型/75V型/65V型/55V型の5機種から構成されており、自然界に存在する物体色のほぼすべてを網羅できるBT.2020規格を全画面で100%達成したという広色域パネル技術SQD-Mini LEDをこの5モデル全てで採用。
そして0.5%という超低反射かつ高コントラスト、加えて178度の広視野角を実現するWHVA 2.0 Ultra液晶パネルを搭載している(55型のみHVA 2.0 Proパネル)。
液晶分子にポリイミドを添加し、分子を約89度のバタフライ状に配列。これにより遮光性能が飛躍的に向上し、コントラスト比は7000:1に達する。
ローカルディミングにも力を入れ、バックライトの最大分割数は4,000、最大輝度は6,000nitsを達成(いずれも最大サイズの98型)。
また、独自のTCL全領域ハロー制御テクノロジーによって、光漏れを抑え色抜けのない、クリアで精細な画質を実現させた。
映像エンジンはフラグシップのX11Lと同じ、TSR AiPQプロセッサーを搭載。様々な映像をAIによってコントラスト、色彩、精細感、動きの面で最適化を図り、美しい映像作りに役立てている。HDRはDolby Vision IQのほか、IMAX Enhancedにも対応。
サウンド面ではB&Oとの協業で開発したシームレスかつ豊かな空間再現をもたらすリッチな音響チューニングを実施。筐体上面に配置した独自イネーブルドスピーカー「スカイチャンネル」によって、Dolby AtmosやDTS:Xなどのイマーシブサラウンドも効果的に再生できる。
スーパー量子ドット技術がもたらす「色の安定感」
ここで改めて基幹技術となるSQD-Mini LEDについても深掘りしてみよう。
Mini LED技術を革新的に進化させたSQD-Mini LEDは、広色域だけではなく、より高いピーク輝度、高コントラストな表現も兼ね備えた総合的な高画質化技術であり、全領域ハロ制御技術による精密なバックライト制御も映像美を支えている。
RGB-Mini LEDと同じLED数量であってもSQD-Mini LEDの場合、バックライト分割ゾーン数は3倍にも達するのだが、この分割数の多さがさらなる黒の引き締まりを生む。そしてバックライトの手前に置かれる量子ドットフィルムには、通常のものよりも高効率な発光素材を導入。
その周囲には高密度電子層、合金バリア層、高度保護層で覆われた高濃度極彩量子ドット材料を用いる、スーパー量子ドット技術を取り入れている。これによって色再現の精度が69%向上し、より基準色に近い超広色域を実現。
画質向上だけでなく、このスーパー量子ドット膜が青色光を変換するため、ブルーライト強度も低減でき、目への負担も軽減してくれる。
また、カラーフィルターについても、光を青・緑・赤に分けるフィルター材料となるカラーレジストを、ナノレベルの精度でコントロールするプロセス技術を導入。
そしてこのカラーレジストを構成する中核材料となる、色純度を高める有機色素分子・キサンテン染料をこれまでより1/12も小さくさせ、不要な光の損失を抑えてカラーフィルターの透過率を向上させている。
この技術と材料の進化によって、色域や色純度、輝度を同時に引き上げたウルトラカラーフィルターの導入により、色域は33%拡大。高輝度でも色抜けしない、よりナチュラルで鮮やかな色表現を実現した。
なおRGB-Mini LEDでは物理的に分離したRGB光源をミリメートル・スケールで混色させる必要があるが、SQD-Mini LEDはナノ単位・スケールのスーパー量子ドットフィルム内でRGB変換を行うため、パネルの薄型化にも効果を発揮。最終的な製品のスリム化にも貢献できるのである。
こうした、いくつものこだわりの先進技術がもたらす、安定して色彩豊かな表現力をVGP 2026 SUMMERの映像音響部会でも高く評価。審査員特別賞の栄誉に輝いた。

