• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/12/04 09:00

オーディオテクニカ「AT-WLA1」レビュー。A2DC端子対応のBluetoothリケーブル

お気に入りのイヤホンをBluetooth化
高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
A2DC端子搭載のオーディオテクニカ製イヤホン向けのBluetoothケーブルが登場

iPhoneに代表されるように、スマートフォンにおいては先進的なモデルからイヤホン端子の省略化が進みつつある。スマホで音楽を聴くユーザーにとっては対策が必須になっていくことはもちろんだが、音楽リスニングのメインはDAPだというユーザーにとっても他人事ではすまない。データ通信が必要な音楽ストリーミングサービスについては、スマートフォンを併用しているという方も多いはずだ。

AT-WLA1(¥OPEN/予想実売価格12,000円前後)

いずれにせよ、Bluetoothイヤホンを購入するのが手っ取り早いのだが、音にこだわって選んだお気に入りの有線イヤホンを活用したいという声は根強い。そこで注目されるのが、有線イヤホンをBluetooth対応化できる、“Bluetoothリケーブル”と呼ぶべきアイテム。これはイヤホン側のリケーブル機構を利用して、接続ケーブルではなくBluetoothレシーバーをつなぐというものだ。

AT-WLA1でA2DC端子搭載イヤホンをBluetooth化すれば、音にこだわって選んだ有線イヤホンで、気分やシーンに応じてワイヤレスでスマートに楽しむことができる

今回紹介するオーディオテクニカの"ワイヤレスアダプターケーブル"「AT-WLA1」もまさにそのジャンルの製品のひとつ。そしてその最大の特徴は、オーディオ用に設計された同社独自のイヤホン向け端子である「A2DC」(Audio Designed Detachable Coaxial)コネクターを搭載したイヤホンをターゲットにしていることだ。

■A2DC端子によって差し替えも安心。aptXにも対応、軽量もポイント

まずは、Bluetoothリケーブルとしての基本的なポイントから見ていこう。AT-WLA1は、左右に伸びるケーブルのちょうど中心にあたる部分にバッテリーボックスを配置して、右耳側のケーブルにリモコンマイクを備えている。ケーブル中央部にバッテリーを置くのはこの頃のBluetoothイヤホンのトレンドであり、装着の安定性を高める狙いがある。このバッテリーボックスに取り付けられるクリップも付属しており、後ろ襟に固定しておくといった使い方も可能だ。

使い勝手のよいマイク内蔵リモコンを右耳側のケーブルに備えている

クリップで洋服の襟などにバッテリーボックスを固定可能。クリップ部は着脱もできる

バッテリーボックスというと大げさかつ重そうな響きだが、実際にはそのボックスもそして全体の重量も、体感的な重さを感じさせるものではない。むしろ本機は軽く感じる部類だ。実際に装着してみても、ワイヤレスならではの身軽さを実感できる。それでいて連続再生はこのタイプの製品としては十分なレベルである、最大7時間を確保。Bluetoothの伝送コーデックはSBCの他にAACとaptXにも対応し、こちらも十分な性能を備えている。

さて、最も特徴的な「A2DC」コネクターについて触れてみよう。この端子はオーディオテクニカが開発した独自の端子で、近年発売した同社のイヤホン/ヘッドホンのリケーブル端子として採用されている。

オーディオテクニカ独自の端子といえる「A2DC端子」

独自規格の端子をあえてオーディオテクニカが採用するのには、当然ながら理由がある。それは広く普及しているリケーブル端子「MMCX」と同様の、扱いやすい小型同軸端子でありながら、A2DCは耐久性や接触性においてMMCXを上回る性能を備えているからだ。

実際に抜き差ししてみれば、スナップ感をともなう脱着の手応えは確かで頼り甲斐がある。その耐久性の高さは、ひとつのイヤホンでワイヤードとワイヤレス、通常のケーブルとBluetoothケーブルを頻繁に差し替えて使いたいというユーザーには、特に大きな安心感をもたらしてくれそうだ。

端子を差し込む最中の図。長めの端子にパチンという嵌まり具合が頼もしさを感じさせる

ちょっとそこまで的な外出時にはスマホとBluetoothで身軽に、電車に乗る時間が長くなるときにはDAPにケーブルで接続して腰を据えて音楽を聴くといった使い分けを、お気に入りのひとつのイヤホンで行いたい。そんなユーザーにとって、ケーブル差し替えのたび端子の耐久性に気をつかうのではストレスがたまることだろう。A2DC端子なら、そこはかなり安心できるはずだ。頻繁な差し替えが想定される使い方でこそ本領が発揮される端子という意味では、今回Bluetoothケーブルの登場でさらなる本領発揮の時が訪れたと言えるかもしれない。

ちなみに明記されている組み合わせ推奨機種は、ATH-CKS1100/ATH-CKR90/ATH-CKR100/ATH-LS400/ATH-LS300/ATH-LS200/ATH-LS70/ATH-LS50。同社が今まで発売した、コンシューマー向けA2DC採用イヤホンのほぼ全てがあてはまる。

次ページ屋外向けに迫力を「ちょい足し」するサウンドバランス

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX