公開日 2019/09/08 06:10

<IFA>シャープ、来春導入予定の最新8K製品を一挙展示! AIoTはロボホンが案内役に

10体のRoBoHoNによるダンスも
編集部:川田菜月
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
独ベルリンで開催されている「IFA 2019」。シャープは、プレスカンファレンスにて発表された通り、「8K+5Gエコシステム」「AIoTワールド」という2つのテーマでブースを展開している。

シャープのIFA2019出展ブース。AIoTワールド側からの様子

同社は2020年の東京オリンピックの開催、国内キャリアの5Gサービス開始に向けて、いち早く対応製品・サービスを導入することを目指し、最新8Kプロダクトの来春導入を発表した。

ブースエントランスをくぐると、世界最大サイズの120インチ8K液晶ディスプレイに迎えられ、8K+5Gエリアがスタートする。本製品のパネルはシャープの堺工場にて製造・生産された、直下型バックライトの液晶パネルを採用。また将来的に8K映像の伝送に対応すべく、5Gにも対応する予定としている(展示品はまだ5G対応にはなっていないとのこと)。なお本機はプロトタイプであり、外観を含め、細かな仕様は製品化に向けてアップデートされていくという。

120インチ8K液晶ディスプレイは、シャープ堺製のパネルを採用

横から見た様子。さらに薄型化を目指すという

同社フラグシップスマートフォン「AQUOS R3」をベースとした、5G対応スマートフォンの実機も展示。本機はソフトバンクが7月に実施した5Gプレサービス用に、5Gの電波帯「Sub6」および「ミリ波」の両方に対応したもの。

5G対応スマートフォン。本機はプレサービス用の試作機で、製品化はまた別のモデルとなる

展示品はこちらも試作機で、2020年3月に予定される5Gサービスの本格スタートに合わせて、外観や仕様も変更予定。R3と同じくフラグシップモデルに位置付けられ、クアルコム製の5G対応第一世代チップセットを採用。「その時点でシャープの持ちうる最新技術を搭載していく」と語られた。同スペースにはAQUOS R3のほか、229ユーロと低価格な欧州向けモデル「AQUOS V」も展示されていた。

「AQUOS V」

左側が「AQUOS R3」、右側が「AQUOS V」。側面はいずれもAQUOS Vのように凸部があるが、R3では上下の側面部分はなだらかなカーブになるよう設計されている

Dynabook 8K PCはモックアップを展示。8Kディスプレイ分離型とディスプレイ一体型モデルの2種類が発表されたが、展示には2021年発売予定の一体型PCの想定利用シーンを再現している。一体型ながらPC部分は取り外せるようになっており、またディスプレイは縦横に位置調整が行える予定とのことだ。

PC部分は取り外せる仕様になる予定

欧州向けシリーズの最新モデル「Tecra X50-F」は、14インチクラスの質量で大画面が欲しいというユーザーの声から開発されたという。最新CPU搭載で処理能力も高いとのこと。なおTecraシリーズは日本での展開も検討中で、本モデルは近く国内発表もされる可能性が高そうだ。

「Tecra X50-F」

約1.36kgと15インチながら軽量

スマートグラスとポケットサイズPCを一体とした、作業現場向けの“dynaEdge”「DE-100 with AR100 Viewer」も展示。Dynabookコーナーではこれらの製品で、屋内外のどの場面でも作業効率の向上を図り、働き方改革に寄与するとアピールする。

“dynaEdge”「DE-100 with AR100 Viewer」

Dynabookは、東芝から経営権がシャープに移って以降、2019年1Qまで黒字を達成。8K PCの開発に代表されるように、シャープとDynabook双方の技術を融合させた相乗効果を今後も発揮していく、とした。

また、来春発売予定の小型8Kカムコーダーによるシューティングスペースも設置され、撮影した8K映像がHDMI経由でディスプレイに映し出されている。

小型8Kカムコーダーによるシューティングスペース

撮影した8K映像をディスプレイに表示

その他、AQUOS 8Kの体験視聴コーナーや、テレビ関連では発表されたばかりの“Sharp AQUOS Android TV”「BNシリーズ」「BLシリーズ」、90インチの透過型LCDなども展示。欧州で展開予定のワイヤレススピーカーなど、多彩なオーディオ製品も並ぶ。

90インチの透過型LCD

オーディオ製品もずらり。モデルによっては日本向けに導入も検討されているとのこと

AIoTワールドでは、同社のモバイル型ロボット「RoBoHoN」が案内役として製品やサービスを紹介してくれる。RoBoHoNは主にBtoC製品だが、先の発表でも宣言されたとおり、今後BtoB向けの製品・サービス展開にも力を入れていくとしており、RoBoHoNの一つの活用方法を表す展示にもなっている。

壁面に生活シーンを想定した展示

モバイル型ロボット「RoBoHoN」が案内役に

同社はこれまでも、AIoT対応機器の拡充、COCORO+サービスの充実、プラットフォームの整備を進めてきた。先日のプレスカンファレンスでも、シャープの沖津雅浩氏により、改めてAIoTワールドの構築に邁進する旨が発表された。

日本では他社サービスと連携したスマートホームサービス「COCORO HOME」を展開するなど、さまざまな取り組みが行われているが、本サービスは欧州では未導入。同社は欧州でも認知を広め、サービスの拡大を図る考えだ。

入り口付近には首かけスピーカーも

また、欧州向けのビックサイズな白物家電も多数展示。欧州では、VESTEL社がシャープブランドの家電を取り扱っており、出展場所もVESTELブースと隣り合っている。

欧州向けなのでどれもビックサイズ

シャープブランドの白物家電コーナーも

白物家電では、Alexaによる家電操作が体験できる「スマートキッチン」や、レトロデザインでカラフルな冷蔵庫、日本でも馴染み深いプラズマクラスター搭載空気清浄機などが並んでいる。

「スマートキッチン」コーナーはAlexaで音声操作を体験

カラフル冷蔵庫、日本でも販売されるなら欲しい

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX