あのレグザからイヤホンが!? 大注目の“ながら聴き”「RB-A1S」を音楽、動画、テレビで全方面レビュー!
レグザが“ながら聴き”に投入した渾身のイヤーカフ型TWS
近年、耳を塞がずに周囲の音を聴きながら音楽や通話を楽しめる“ながら聴き”スタイルの定着に伴い、イヤーカフ型完全ワイヤレスイヤホンが市場で一大ブームを巻き起こしている。
各社から多種多様なモデルが投入され群雄割拠を極めるこのジャンルに、日本のテレビ市場でトップシェアを誇るブランド・レグザ(TVS REGZA)が参入するというニュースは、多くのオーディオビジュアルファンに驚きをもって受け止められたことだろう。
そんなレグザのイヤーカフ型完全ワイヤレスイヤホン「RB-A1S」は、先行して製品を評価した国内最高峰のオーディオビジュアルアワード「VGP2026 SUMMER」ライフスタイル分科会にて部門賞と企画賞のダブル受賞を果たしたモデルだ。
では、RB-A1Sは他のモデルと何が異なるのかーー。VGP審査員の視点から、その使い心地をレポートしていこう。
装着感は日常使いに理想的。「ワイドコンタクト設計」に注目
RB-A1Sを手に取ってまず驚かされるのは、イヤーカフ型イヤホンとしての丁寧な作り込みだ。
筐体は耳介形状に基づくエルゴノミックデザイン(人間工学設計)によるモデリング。イヤーカフ型において最も重要なホールド部は、内部に形状維持性と耐久性に優れたチタン合金製ワイヤーを配し、外側に質感の高いTPU素材を採用したコンポジット構造。適度なホールド力がありつつ広げることも可能な「C型カーブ」によって装着感を確保している。
さらにフィット面で特筆すべきは「ワイドコンタクト設計」の思想だ。これは耳の裏側に当たる接触面積を大きく確保することで、特定の一点に負荷が集中するのを防ぐための設計。
実際にRB-A1Sを装着してみると、耳穴への圧迫感が皆無であることはもちろん、耳にピタリと吸い付くように安定するため、歩行やジムでの軽い運動といったアクティブな場面でも落下の心配がないほどに安定。長時間装着しても違和感なく疲れにくいという、日常使いにおける理想的な装着性をバランス良く実現している。
コンパクトなサイズ感を維持しながら、イヤホン本体のみで約8.5時間、充電ケースを併用することで最長約34時間の連続再生を可能というバッテリー性能も確保している。
11mm振動板と独自チューニングによるバランスの良いサウンド
音質に対するアプローチには、テレビの高音質化に長年取り組んできてユーザーからも評価が高いレグザのサウンド設計思想も活かされている。
まずドライバーユニットには、オープンイヤー型という構造的な低音不足や音漏れのハンデを克服するため、本機には11mm径の大口径振動板と、駆動効率を極限まで高めた高効率マグネットを搭載。
さらに、外耳道共鳴や耳介反射の影響が顕著に現れやすい2 - 7kHzの帯域に対して、独自の「レグザオリジナルチューニング」による補正を行っており、ここがテレビメーカーとしての同社の独自チューンといったところ。更に指向性制御と逆位相フィルタリングによって音漏れも低減する。
実際にiPhoneとペアリングして、『DUET』(ZICO & 幾田りら)を聴き込んでみると、巧みなサウンドチューニングを実感。ボーカルが頭内でクリアに定位し、特に男女問わずハッキリとした歌声が存在感を持ちながらも、耳に刺さらない絶妙なバランス。
同時に量感がありつつも引き締まった低音と、左右に心地よく広がる臨場感あるサウンドが耳の周囲を取り巻き、音楽への没入感を生み出す。
ジャズ、クラシック等も聴き込んでみたが、やはり相性の良い音楽ジャンルは、音数の多さと現代的な低音がポイントとなる現代的なJ-POP全般。やはり日本の音を知り尽くしたレグザらしい設計だ。
RB-A1Sを一週間ほど使い込んでみたのだが、動画との相性の良さも感じる。Disney+で『ズートピア2』を「シネマモード」で視聴したところ、セリフの定位感とクリアな聴きやすさのバランスがいいし、冒頭のカーチェイスのシーンでは、オープンイヤー型とは思えないほどの迫力ある低域のボリューム感を堪能できた。YouTubeなどのトーク系コンテンツや通話時においても、装着の快適さもあって愛用したくなるほど。
機能面では「レグザイヤホンアプリ」の存在も外せない。アプリ上からはスタンダードな「ミュージックモード」、臨場感と共に耳へのアタックを押さえた「シネマモード」、そして音声特化の「クリア音声モード」の最適化オーディオモードを切り替え可能。
誤操作を防ぐ2回/3回タップへのタッチ操作カスタマイズ、万が一の落下・紛失時に役立つ「イヤホンを探す」機能、2台のデバイスに同時接続できるマルチポイント接続管理も可能だ。
