公開日 2020/09/28 06:40

HDMIケーブルには落とし穴が! 4K・8K時代はバージョンに注意

【連載】ガジェットTIPS
海上忍
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テレビと映像再生機器の接続に使う「HDMIケーブル」は、ただコネクタを挿し込むだけでOKという簡便さが特長です。通常両端のコネクタは同じ形状(タイプA/19ピン)ですから、上下を間違えずに挿し込みさえすれば映像と音声が出るようになります。

しかし、4K・8Kというこの時代、HDMIケーブルであればどれでもOKというわけではありません。物理的に接続できたとしても、画面が点滅したり、最悪の場合なにも映らなかったりします。

HDMIケーブルであればどれでもOKというわけではありません

HDMIケーブルを接続しても映像や音が出ないときの原因は、ひとつにはHDMIのバージョンが挙げられます。HDMI規格は技術の進展にあわせてたびたび改定されており、大きく仕様が変わるときは過去の規格との互換性を維持しつつ、新しいバージョンとして規定されます。最新のHDMI仕様を要求するテレビと映像再生機器を接続するときには、そのHDMIバージョンに対応したHDMIケーブルを用意しなければなりません。

バージョンの違いは、最大伝送速度の差として現れます。たとえば、HDMI 1.2は最大4.95Gbps(ギガビット毎秒)ですが、HDMI 1.3/1.4は最大10.2Gbps、HDMI 2.0は最大18Gbpsです。

解像度でいえばHDMI 1.2は最大1,920×1,200、HDMI 1.3/1.4は最大3,840×2,160、HDMI 2.0は最大3,840×2,160となります。最新のHDMI 2.1は最大48Gbps、解像度は10,240×4,320です。

アクティブ型を除けばコネクタは同じ、皮膜を剥いた中身は同じ銅線のはずなのになぜ? と疑問に思うかもしれませんが、解像度の高い映像(=高速伝送を要するデータ)を扱うためには、高いEMI特性(耐電磁波特性)、すなわちノイズ対策や高度な加工品質を持つケーブルが求められます。利用する映像規格に応じたHDMIケーブルを選びましょう。

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