【連載】ガジェットTIPS

電気自動車は災害時に電源として使える?

海上忍
2020年09月12日
EVにHV、PHV...容量と出力に差はあるものの、いずれもリチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターを電力で駆動できる電気自動車の一種です。バッテリーを搭載すると聞けば、停電時のバックアップ電源にするなど防災対策として使えそうと考えてしまいますが、実際どうなのでしょう?

結論からいうと、電気自動車を家電の電源として使えるかどうかはクルマの仕様次第ですが、災害時にかぎらず「電源として使えます」。家庭用と同じコンセント(AC100V)を標準装備するクルマは、トヨタやホンダ、三菱などのメーカーから発売されており、蛍光灯やテレビなど出力数百ワット以下の電化製品であればごく当たり前に動作します。

プリウスPHV

電気自動車を電源として見たときのメリットは、その容量です。一般的な家庭向け蓄電池は、せいぜい10kWh前後ですが、電気自動車は40kWh近いものもあるなど容量が違います。移動手段というクルマ本来の目的を脇に置いても、災害時にはかなり頼れる存在に映るはず。平常時でも、車中泊やアウトドアレジャーに大活躍するのではないでしょうか?

ただし、AC100Vのコンセントを標準装備するクルマであっても、出力が矩形波(カクカク・凹凸)か正弦波(滑らかな曲線)かを必ず確認しておきましょう。大半の家電は正弦波を前提に設計されているため、正弦波以外の電源を使用すると、一時的には問題なく動いたとしても家電側にダメージを与える可能性があります。

給電の条件も要チェック。ハイブリッド車などバッテリー容量が小さめの電気自動車は、イグニッションONしなければ給電できないものもありますから、事前に確認しておきましょう。

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