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家電を雷から守ってくれる「バリスタ」って知ってる?

海上忍
2020年09月08日
夏に困るものといえば暑さ、そして突然の雨と「雷(カミナリ)」。暑さはクーラーや扇風機でやわらぎますし、雨も屋内にいれば済むことですが、雷ばかりは防ぎようがありません。そして近くに落雷しようものなら、電線などを通じて屋内の電化製品に被害をおよぼします。それが「雷サージ」です。

サージとは電気回路に瞬間発生する過電圧のことで、落雷時に発生するものが雷サージと呼ばれます。雷サージは、直接落雷されて発生するタイプ(直撃雷サージ)と、周囲の落雷による影響を受けるタイプ(誘導雷サージ)の大きく2種類が存在し、雷被害の大半は後者の誘導雷サージとされています。樹木や地面に落雷した場合でも、その周辺に巨大な電磁界/高電圧が発生し、その電流が付近の電線や電話線を伝い建物内に入り込み、電化製品に被害をもたらすのです。

雷ガード電源タップの一例、パナソニック「WH2901WP」

その誘導雷サージから電化製品を守る部品が「バリスタ」です。バリスタといってもコーヒーの専門家ではなく、バリアブル・レジスタ(Variable Resistor)の略で、電圧により抵抗値が可変する半導体素子をいいます。ふだんは抵抗値が高くほとんど電流を流しませんが、一定の電圧を超えると抵抗値が急激に低下して電流が流れはじめ、電圧は一定になるという特性があります。

この特性を応用した製品が「雷ガード電源タップ」で、回路にバリスタを挿入することにより、誘導雷サージで発生する電流から電化製品を保護します。安価に入手できますから、大切な電化製品を突然の落雷/雷サージの被害から守るため、夏の間だけでも利用してみては?

パナソニック「バリスタ Dタイプ Vシリーズ」

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