公開日 2019/04/27 20:19

<ヘッドフォン祭>エミライ、3種類のヘッドホン端子を搭載するDAP「FiiO M11」/“スピーカーアンプで鳴らす”リボンドライバーヘッドホンも出展

Noble Audioの新フラグシップなども
編集部:成藤 正宣
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4月27日、28日の2日間にかけて、東京・中野サンプラザで開催中のポータブルオーディオイベント「春のヘッドフォン祭り2019」。本稿では、会場6階のエミライブースの模様をお伝えする。

3種のヘッドホンジャックを搭載する多機能DAP「FiiO M11」

同社が取り扱うFiiOブランドからは、DAP新製品「M11」が参考出展されていた。発売時期は今年5月末から6月上旬頃を予定しており、価格は未定だが「競争力のある価格となるよう調整している」とのこと。

複数のヘッドホンジャックを備えたDAP「FiiO M11」を参考出展

M11は、FiiOのDAPの現行ラインナップ“Mシリーズ”において、中核モデルに位置づけられるという製品。FiiOのDAP中、日本国内の出荷台数が最も多かったミドルクラスDAP「X5 3rd」の後継機に位置づけられている。

大きな特徴は本体下部のヘッドホン端子で、3.5mmアンバランス/2.5mm 4極バランス/4.4mm 5極バランスを搭載。パーツの付け替えなどを必要とせず、現在ポータブル製品で主流のヘッドホン端子3規格に対応している。

3.5/2.5/4.4mmのヘッドホンジャックをすべて搭載する

DACには、旭化成エレクトロニクスの最新ポータブル機器向けチップ「AK4493EQ」をデュアルで搭載。アンプ回路には特注仕様のオペアンプ「OPA926」など高品位なオーディオ部品を用いており、S/Nやダイナミックレンジ、歪率などオーディオ性能を高めている。

海外のミドルクラススマートフォンにも採用されているというサムスンのSoC「Exynos 7872」や、3GBのRAM、 5.15インチの大型ディスプレイ、Android 7.0ベースのカスタマイズOSなどを搭載することで動作性も操作感も向上。Google Playストアは利用できないが、FiiO独自のアプリ提供サービスを用意し、ストリーミングアプリなどをインストールできるようにする予定としている。

Wi-FiやBluetoothなどワイヤレス機能も充実しており、DLNA/AirPlayによるネットワーク再生やファイル転送、高音質コーデックLDAC/aptX HD/aptX/HWAによるBluetooth送信、SBCによるBluetooth受信など幅広い規格に対応。スマートフォンからBluetooth経由で音楽再生の制御ができる遠隔操作機能「FiiO Link」も搭載している。ストレージは32GBを内蔵しているほか、microSDXCカードスロットを2基搭載、最大4TBまでの外部ストレージを利用することができるという。

2基のmicroSDカードスロットを搭載

その他、FiiOからは発売されたばかりの新製品、Bluetoothレシーバー「μBTR」、Bluetoothヘッドホンアンプ「BTR1K」のデモや、外見のみのサンプル展示として、“Mシリーズ”最軽量となるDAP「M5」、アンプ部をモジュール化し付け替え可能としたポータブルヘッドホンアンプの最新モデル「Q5S」がディスプレイされていた。

FiiOからはイヤホンの参考出展や、今後発売予定のコンパクトDAPのサンプルも展示された

“スピーカー用アンプで駆動”の弩級ヘッドホンや高音質イヤーピースも

取り扱い検討中というブランド「RAAL requisite(ラール・レクジット)」より、リボンドライバーを採用する開放型ヘッドホン「SR1a」が出展された。具体的な発売スケジュール等は未定だが、予価450,000円前後を見込んでいるとのこと。

リボンドライバーを搭載する「SR1a」を出展

ステンレスのハウジングに自社開発のアルミリボンドライバーを搭載し、駆動には専用の変換ボックスとスピーカー用アンプが必要という弩級ヘッドホン。独自の「Earfieldテクノロジー」により広大かつ正確な音場を再現できる点が特徴という。アメリカのブランドだが、生産はヨーロッパのセルビアで行われている。

専用のボックスを経由し、スピーカー用アンプで駆動する必要があるとのこと

装着感も通常のヘッドホンとは違う独特なもの

また、おなじく取り扱い検討中のイヤーピースブランド「ePro」より、「HORN-SHAPED TIPS」を出展。シリコンとグラフェンの複合材を採用しており、先端をホーン形状とすることで高音の伸びや低音のキレ、倍音表現などさまざまな音質向上を実現するという。こちらは3サイズ各1ペアのセットで予価2,500円前後を見込んでいるとのことだ。

取り扱いを検討しているというイヤーピースブランド・ePro。先端が末広がりのホーン形状が特徴

その他、Noble Audioよりセラミックピエゾ/バランスドアーマチュア/ダイナミックの3種類のドライバーによるハイブリッド方式を採用したフラグシップイヤホン「Khan」(関連ニュース)や、Sonoma AcousticsあらためWarwick Acousticsにブランド名を変更した(関連ニュース)静電型ヘッドホン「Model One」なども試聴可能となっていた。

Noble Audioの新製品「Khan」や、Warwick Acoustics(旧:Sonoma Acoustics)の「Model One」なども試聴できた

ヘッドフォン祭の会期は明日4月28日まで。なお、イベント2日目の28日には、特売コーナーの全製品が5%オフになる「ファイルウェブ割」を実施。ファイルウェブの「春のヘッドフォン祭2019」関連記事を(この記事含む)表示したスマホを、フジヤエービックの販売スタッフに見せるだけで割引が適用される。

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