公開日 2018/06/15 07:50

iPhoneでテレビを見る! ピクセラのフルセグチューナー「Xit Stick」を試す

<山本敦のAV進化論 第160回>
肌身離さず持ち歩いているスマートフォンだからこそ、移動中のエンタメツールとして徹底的に活用すべき。そこで考えたいのは、iPhoneでテレビを視聴する方法だ。

現在Androidスマホの中にはフルセグやワンセグのテレビチューナーを搭載する端末もあるが、日本で一番売れているiPhoneにはチューナーが搭載されていない。今回は、ピクセラから発売されたLightning直結型ポータブルテレビチューナー、“Xit(サイト)Stick”「XIT-STK200」で実現する快適なスマホテレビライフを検証していこう。

手のひらサイズのLightning直結、iPhone/iPad対応の外付けテレビチューナーXit(サイト)Stickシリーズ「XIT-STK200」

今年はサッカーのワールドカップなど注目のスポーツイベントも目白押しだ。テレビで放送される試合は、通勤や残業の時間にもなるべくリアルタイムにチェックしたい。

また家の中で縦横無尽に歩き回りながら、あるいは枕元で横になりながら試合を観戦することも考えられる。屋内外での使用を想定しながら、実機のハンドリングを進めていこう。なおXIT-STK200はピクセラのオンラインサイトで、12,744円(税込/原稿執筆時点)で販売されている。

Lightning直結。スティック型チューナーが便利な理由

iPhoneやiPadなど、iOSデバイスを使ってアウトドアでテレビ放送を楽しむ方法はいくつかある。すぐに思いつくのは今回紹介するピクセラの製品のようなポータブルタイプの外付けチューナーを使う方法。もうひとつはBDレコーダーのリモート視聴機能を使う方法だ。

前者についてはあとで実践でメリットとデメリットを探っていく。先に後者のBDレコーダーによるリモート視聴の善し悪しを考えてみよう。

リモート視聴を楽しむためには、そもそもiOSデバイスのほかにレコーダーを手に入れる必要がある。リモート視聴の機器設定は今ではずいぶんと簡単になっているが、自宅レコーダーからインターネットを経由してスマホで受けるストリーミングのためのパケット通信費用がかかる。

リモート視聴のメリットは、大事なスポーツの試合の模様がリアルタイムに追えること。国内3大キャリアのLTEネットワーク品質は現在、地下鉄や高速移動する新幹線の中までつながるほど整備されているので、iPhone/iPadを使っていつでも・どこでもテレビを楽しめる環境は確保されている。そして最近は10GB以上の大容量データを毎月使える通信プランの料金も、少しずつ手頃になってきた。

頻繁にテレビを見ることがなくても、特別なスポーツシーズンにはリモート視聴ができる環境は重宝する。また、レコーダーによるリモート視聴では、BS/CS放送が見られることも強みだ。

レコーダーに録りためたコンテンツをiPhoneやiPadに「持ち出し」して見る方法は、パケット通信料金の負担はかからないものの、生放送のリアルタイム視聴には不向きだ。同様にTVerのようなWebを使ったテレビ番組のキャッチアップサービスもあるが、こちらも同じく放送終了後のドラマやバラエティ番組のフォローがメイン。しかも、外出先で見るならパケット通信の負担を考えなければならない。

以上のことを考えると、ピクセラ「XIT-STK200」のようなポータブルチューナー製品は、地デジの放送をフルセグ/ワンセグで、インターネット通信費用を気兼ねせずに楽しめ、本体がコンパクトで持ち歩きやすい。リアルタイム視聴に適したソリューションと言えそうだ。

設定から視聴が簡単

それでは今回ピクセラからお借りした「XIT-STK200」をハンドリングし、使い勝手を検証してみよう。はじめに機器のセットアップを行ったが、これはもう長々と説明する必要がないほど簡単。まずApp Storeから視聴アプリ「Xit」をiOS端末にインストールして、Lightning端子にチューナーを接続。住まいの地域に合わせてチャンネルスキャンをするだけでテレビ番組の映像がiPhoneの画面に映った。

iOSデバイスのLightning端子に装着する。質量は約15g

対応するiOSデバイスのリストはピクセラのサイトに掲載されているが、ざっくりまとめると、iOS10以降、iPhoneは「5s」以後に発売された機種が対象。iPadは第5世代モデル、iPad Air系、iPad ProとiPad mini 2以降のモデルが含まれる。iPod touchは第6世代以降が使える。

iOSデバイスに接続すると自動的にチューナーが認識されてXitアプリが立ち上がる

次ページ屋外・屋内での受信感度は?

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX