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インタビュー

<山本敦のAV進化論 第158回>

いまレコーダーに求められる「+α」とは − パナソニック“ディーガ”の「おうちクラウド」について聞いた

山本 敦

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2018年05月24日
パナソニックは2017年秋に4つのBDレコーダーを発売して、 “おうちクラウドディーガ” というコンセプトを立ち上げた。今春には最大10チャンネル×28日分の録画に対応した全自動モデルも3機種加え、全6モデルの “おうちクラウドディーガ” が揃った。

パナソニックのホームページでも、おうちクラウドディーガがアピールされている

一般的にクラウドサービスとは、インターネット環境を経由し、遠隔地にあるサーバー内のデータや処理リソースを、屋内外の様々な場所で活用できるサービスのことを指すが、パナソニックは「おうち」というキーワードと掛け合わせることで、どんな新しいサービスを提案しているのだろうか。ディーガシリーズを担当するパナソニック(株)アプライアンス社の大井直子氏、神高知子氏にインタビューした。

大井直子氏

神高知子氏

いま国内のレコーダー市場は、あまり盛り上がっていない。その中で「おうちクラウド」は、ユーザーを刺激し、録画機が再ブレイクするきっかけを作れるのだろうか?

便利なレコーダーにプラスαの価値を加える「おうちクラウド」

おうちクラウドは、いくつかのメイン機能や連携するアプリで構成されている。その中心はディーガの内蔵・外付けHDDだ。録画番組だけでなく写真や動画、CDからリッピングした音楽などを貯めておける大容量のホームストレージとして捉え、ディーガ内のコンテンツを家族でシェアしたり、スマホで撮った写真をリビングの大画面テレビで楽しむといった使い方ができる。

もうひとつのキーアイテムは、スマホアプリ「どこでもディーガ」。ディーガに保存したファイルの管理だけでなく、録画番組や音楽ファイルの遠隔視聴・再生に活用できる。録画番組をスマホに持ち出したり、またはスマホのストレージを使わないストリーミング再生にも対応している。

またパナソニックでは、遠方に住む家族とのコンテンツ共有とコミュニケーションにディーガを活用する使い方も提案している。スマホで撮影した動画や写真ファイルは、ユーザーが保存先として登録した複数のおうちクラウドディーガに転送できる。あたかもFacebookやTwitterなどSNSに写真をアップする感覚で、ディーガにファイルを転送・保存できる便利な機能だ。のちほど詳しく紹介しよう。

2018年のおうちクラウドディーガのラインナップには、全自動モデルの「DMR-UBX7050」「DMR-UBX4050」「DMR-BRX2050」と、6チューナー搭載モデルの「DMR-BRG2050」、2チューナー搭載モデルの「DMR-BRW1050」「DMR-BRW550」の6機種が含まれる。 “おうちクラウド” に関連する機能は、「CLUB Panasonic」に登録することで無料で使えるようになる。コンパニオンアプリの「どこでもディーガ」はiOS/Android対応だ。

おうちクラウドは「これからのレコーダーはテレビ録画・視聴、BDディスクへの記録が便利にできるだけでは物足りないという考え方から、レコーダーの持つ可能性をさらに大きく広げるために立ち上げたコンセプト」と大井氏は説明する。

「2011年の地上アナログ放送終了後から、家庭用のビデオ録画機は需要が徐々に下がり続けています。『近頃はテレビを見なくなった』『録画までしてテレビを見ることがない』というユーザーの声もよく聞こえてきます。一方でテレビの方は4K高画質時代を迎え、買い換え・買い増しの需要も順調に伸びています。これから大きなスポーツイベントも控えていることから注目度も高まっていますが、レコーダーにまでその良いムードが伝わってくる気配がありません。これからのレコーダーはテレビ録画に頼りっぱなしではいけないという危機意識を私たちも持っています」。

「ですが、かたや国内では、たいていのご家庭のリビングルームにレコーダーの置き場所があります。レコーダーを様々な用途に活用してもらうことができれば、その場所を他の機器へ譲らずに済むと考えたことから、パナソニックのディーガは、録画以外の使いやすい機能を充実させることに力を入れてきました。これが『おうちクラウドディーガ』として実を結んでいます」。

モバイルやインターネット配信中心だからこそ「実は便利」

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