公開日 2015/01/08 14:48

【CES】サムスン、SUHDテレビを全面展開/LG、有機ELテレビの優位性をアピール

北米は曲面ディスプレイが花盛り
ファイル・ウェブ編集部 小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
2015 International CESが現地時間1月6日から9日まで開催されている。本記事ではサムスンおよびLGのブースの模様を、オーディオ・ビジュアル関連の製品を中心にお伝えする。

■サムスンはSUHD TVを全面展開

サムスンのブース

サムスンのブースの主役となったのは、先日のプレスカンファレンスで発表された「SUHD TV」(関連ニュース)だ。SUHD TVは“次世代の4K体験”を合言葉に、JS9500・JS9000・JS8500の3シリーズを、48V型から88V型まで9つのサイズで展開。映像エンジンには新たに「SUHD re-mastering engine」を搭載し、パネルには量子ドット技術による蛍光体を配置する。

88型SUHD TV。サイドのスピーカーは後述するWAM7500だ

65型SUHD TV


彫刻を意識したデザインを採用した5KタイプのSUHD TV
会場では、曲面ディスプレイを採用したSUHD TVを中心に展示。米国における曲面ディスプレイの人気を改めて実感させられた。また、SUHD TVの画質面での優位性を紹介するデモも行われていた。SUHD TV以外では、8Kディスプレイによる裸眼3D再生に多くの来場者が足を止めていた。

SUHD TVと、プラズマテレビや従来の液晶方式との画質比較

輝度や色域をさらに拡大したことをアピール


8Kディスプレイによる裸眼3D再生

SUHD TVは、プラットフォームにTizen OSを採用。TizenはLinuxをベースとしたオープンソースのOSで、スマートフォンやタブレット、PC、テレビなど、様々な電子機器に使用することを想定。会場でもTizen OSによる各種スマート機能がアピールされていた。

Tizem OS搭載によるスマート機能のデモも行われた

テレビ以外のオーディオ・ビジュアル製品で目立ったのは、カンファレンスで発表された無指向性のワイヤレススピーカー「WAM7500」と「WAM6500」だ。前者は据え置きタイプ、後者はポータブルタイプとなり、それぞれリングラジエータータイプのドライバーユニットを搭載する。

WAM7500

WAM6500


ユニット機構の分解図

そのほか、ディスプレイの左側を立体的な曲面としたGalaxy Note Edgeや曲面ディスプレイを採用したモニター、ウェアラブルデバイスのGear S、ヘッドマウントディスプレイGear VRなどが大きく取り上げられていた。

Galaxy Note Edge

曲面ディスプレイを採用したモニターのデモ


Gear S

Gear VR

■LGは唯一、有機ELテレビを主力展開

LGのブース

テレビメーカー各社が液晶方式で4Kをはじめとした様々な訴求を行う中で、唯一、有機EL方式を主力にテレビを展開するのがLGだ。CESのブースにおいても、OLED(有機EL)テレビを全面に展開していた。

有機ELテレビを全面に展開

スワロフスキーをあしらった有機ELテレビ

展示されていた有機ELテレビは、曲面/平面を切り替えられるフレキシブル型のEG9900、湾曲型のEG9600、フラット型のEF9500など。各モデルで、白のサブピクセルの追加により広色域かつ自然な映像表現を実現するWRGB技術を搭載している。

曲面/平面を切り替えられるフレキシブル型の有機ELテレビ

こちらは湾曲型の有機ELテレビ


フラットタイプの有機ELテレビもラインナップ

また、有機EL方式の画質面での優位性も随所にアピール。液晶テレビとの画質比較デモや、両方式の分解モデルを展示しての原理的な優位性の紹介などを行っていた。

有機ELと液晶の分解モデルを用意して、有機ELがよりシンプルな構造であることを紹介

LGのテレビは今回の新製品より、独自プラットフォーム「Web OS 2.0」採用によるスマート機能を搭載。4Kストリーミングへの対応や、よりシンプルで直感的な操作性をアピールしていた。

WebOS 2.0のデモ

液晶テレビについては、色域を拡大して色再現性を高めた8Kテレビや、湾曲型の105インチ5Kテレビを展示。いずれもIPSパネルを搭載していた。また、サウンドについてはHarman/kardonが手がけていることが紹介されていた。

IPSパネルを用いた8K液晶テレビ

曲面型の5K液晶テレビ

テレビ以外の製品では、曲面ディスプレイを採用したスマートフォンの第2世代モデル「G Flex2」や、ウェアラブルデバイス「G watch」を大きく紹介。また、同社製のサウンドバーやポータブルスピーカーなども展示されていた。

G Flex2

G watchシリーズ


サウンドバーやポータブルスピーカーも出展

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX