公開日 2020/06/12 08:00

由紀精密、初のアナログプレーヤー「AP0」を開発。受注生産で価格は200万円

トーンアームもオリジナル設計、他社製も使用可
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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精密部品加工を手がける由紀精密は、同社初のオーディオ製品として、アナログプレーヤー「AP0」を開発した。価格は200万円(税抜)で、完全受注生産となる。

由紀精密初のアナログプレーヤー「AP0」

由紀精密は、1950年に神奈川県茅ヶ崎市にて創業。金属の精密切削加工を得意とする町工場であったが、現在は航空宇宙業界のための高級な部品供給なども手掛けている。得意の金属加工技術を生かし、2年の開発期間を経て、今回のアナログプレーヤーの発売に踏み切った。

重量バランスの取れた削り出しプラッターを採用。軸受けはマグネットで浮かせ、セラミックスの点接触で受けており、ベアリングノイズのない静粛な回転運動を実現するとしている。駆動伝達には、プラッターの回転モーメントを均等化するため、シンメトリーレイアウトのケブラー製糸ドライブを使用。回転数は33、45、78から選択できる。

ケブラー製糸ドライブで駆動。ピッチも33 1/3、45、78でそれぞれ独立に調整できる

トーンアームはオリジナル設計のストレートタイプを採用。実効アーム長は255mm。内部にはアームの首振りに対し、抵抗を発生させる独自設計のブレーキを備えている。メインアームベース、セカンドアームベース、糸ドライブプーリーはフローティング構造でキャビネットにマウント。奥のカバープレートを外せばセカンドアームの設置も可能。なお、カートリッジは付属しない。

サイズは560W×209H×353Dmmで、質量は27.4kg。アーム長239mmで、実効アーム長255mm。出力端子はRCAを搭載している。

正面から奥が抜けた構造。コントロールボックスのセパレートと、トーンアームベースのフローティング構造により、磁気周辺にスペースを確保している

開発を手掛けた技術開発部部長の永松氏は、「由紀精密には『ものづくりの力で世界を幸せに』というポリシーがあります。このポリシーをもとに、なにかお客さまに価値を提供したい、と考えていました。社長の大坪も音楽が非常に好きですし、私自身もオーディオに関心があったこともあり、アナログプレーヤーの開発を手がけることになったのです」とコメントしている。

なお、由紀精密はもともと部品開発をメインとする会社のため、コンシューマー向けの製品開発は今回のアナログプレーヤーが初だという。

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