• ブランド
    特設サイト
公開日 2021/02/22 06:30

テクニクス新世代アンプ「SU-R1000」は“デジタル/アナログ論争“を超える存在。開発者が語る高音質技術の裏側

【PR】最新デジタル技術が実現する“ピュアオーディオの魂”
鴻池 賢三
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
前編ではテクニクスの最上位リファレンスクラス初となるプリメインアンプ「SU-R1000」の紹介と試聴レビューをお届けした。

今回は、テクニクスブランドのマイルストーンとして、また、オーディオ史においても大きな足跡を残すであろう本機について、開発関係者にインタビューを敢行。製品が誕生した背景、技術面での詳細やこだわりを、解き明かして行く。「デジタルアンプ」をどう解釈すべきか。アナログとデジタルの関係とは。オーディオマニアが再考すべき大きなテーマも見えてきた。

向かって右からパナソニックの水俣氏、同 田口氏、同 奥田氏、本取材を行った鴻池氏

独自のデジタル技術を用い、世界的に評価されるアンプ作りへ挑戦

2014年のテクニクスブランド復活を印象付けたのは、超ド級のフルデジタルアンプ「SE-R1」とネットワークオーディオコントロールプレーヤー「SU-R1」、スピーカー「SB-R1」による“リファレンスクラス”「R1シリーズ」に他ならないだろう。

一度は幕を下ろしたオーディオブランドが、ピュアシステムでカムバックするのは、技術的にも資金的にも、多大な困難を伴ったのは想像に難くない。同ブランドへの意気込みは半端ではなく、R1シリーズは正真正銘、名実共に「フラグシップ」なのである。

そのフラグシップと同じリファレンスクラスから、プリメインアンプ「SU-R1000」が誕生した背景とはどのようなものだろうか。

SU-R1000

テクニクス商品企画担当の田口氏によると、SE-R1ではフルデジタルアンプの特性や、独自技術「JENO Engine」の特長ともいえる低ノイズおよび低歪性能を活かし、クリアな音、シャープな音像、広大なステージを実現。このシステムは好評を得て、「SU-C700」や「SU-G30」、「SU-G700」といった後のアンプ製品でも踏襲されてきたという。

一方、ドライブ能力不足やエネルギー感不足を指摘する向きもある。特にSE-R1においては、同価格帯のセパレートアンプに対し、比較的コンパクトなサイズ感からも、そうした印象が強くなるかもしれない。田口氏によれば、「SL-1000R」を始めとするターンテーブルと同様、アンプも世界的に評価されるようにしたいとの思いから、JENO Engineの特長を活かしつつ、低域の表現にメスを入れることを決意したそうだ。

パナソニック株式会社 アプライアンス社 スマートライフネットワーク事業部 ビジュアル・サウンドBU 商品企画部 主幹の田口 恵介氏

結果、新世代リファレンスアンプの実現に向けた主な対策が、パワー段でスピーカーの逆起電力等によって生じる歪みを補正する「Active Distortion Canceling Technology(ADCT)」と、ハイパワー出力時にも電源電圧のドロップが少ない「Advanced Speed Silent Power Supply」(AS2PS)を含むハイパワーデジタルアンプの2大柱という訳だ。

電源のデジタル化により、大出力を確保しつつも、軽量化に大きく貢献。また、プリとパワーが一体化したことにより、信号経路を短尺化、言い換えるとピュア化していることも、新しいメリットとして期待できそうだ。

そもそもSE-R1は、SU-R1とTechnics Digital Linkで接続することで真価を発揮する設計、つまりはセットで使用することを前提としている。リファレンスクラスのアンプの選択の幅が広がり、導入がしやすくなることも考えると、プリメインという形式はリーズナブルと言えよう。

加えて、アナログの極みとも言えるレコ―ド体験をデジタル技術で飛躍させる「Intelligent PHONO EQ」が、SU-R1000を唯一無二の存在へと昇華させるのだ。

インタビューは新設されたテクニクス試聴室にて、十分な感染対策を取ったうえで行いました

次ページ新技術により実現する、“新世代”のデジタルアンプ

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX