公開日 2013/02/08 14:37

【第33回】プロ用機だけど一般ユーザーにもオススメ! RME「Babyface」のUSB-DAC機能

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
高橋敦
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■音楽制作用オーディオインターフェースRME「Babyface」のDAC機能に全力で迫る

PCオーディオに興味を持っている方なら、RMEというブランドの音楽制作用オーディオインターフェースには聞き覚えがあるのではないだろうか。音楽制作用オーディオインターフェースはDACによる再生機能とADCによる録音機能の両方を備えるが、RME製品はDAC部分の音質も評価されており、オーディオ用としても人気を高めているのだ。

そのRMEのオーディオインターフェースの中で最もコンパクトかつ安価な製品が今回紹介する「Babyface」。実売69,800円程度。音楽制作用インターフェースとしてはかなり小型な部類で、デスクトップへの収まりも良好。RME製品の中から、この連載で取り上げるならやっぱりこれだ。

ブルーとシルバーのツートンがRMEのスタンダードカラー。シルバーオンリーのモデルも用意されている

下に置いた文庫本とほぼぴったり重なるコンパクトサイズ。厚みも十分に薄い

■オーディオUSB-DACとしての高機能をおさらい

その特徴であるが…高機能かつ多機能なアイテムであるので、概要を全て押さえていこうとすると際限がない。ここではオーディオ用USB-DACとしてのポイントだけ見ていこう。

まずUSB-DACとしての基本スペックは192kHz/24bit対応。USBバスパワー動作とACアダプター動作が可能(ACアダプターは付属せずオプション)。本体サイズは前述のようにコンパクトであるので、デスクトップでの利用も現実的だ。操作系は2個のボタンと1個のロータリーノブの組み合わせ。シンプルなのですぐに慣れるだろう。

付属のUSBケーブルはPC側が二股。USB端子からの電源供給が足りない場合は二股の両方をPCの各USB端子に接続することで電源供給をブーストできる

「Select」ボタンで機能を選んでノブでパラメーターを動かす。例えば「Select」ボタンでLEDランプを「Phones」に合わせてノブでヘッドホンの音量を調整

注意が必要なのは、アナログの入出力端子がブレイクアウトケーブルという形になっていること。本体側には多数のピンを備えたひとつの端子(D-Sub 15ピン端子)が用意されているのみだ。

背面。写真手前がブレイクアウト用のD-Sub端子。古株のPCユーザーの方は「VGA端子と同じ形だ」と懐かしいかも

この端子に先が何股にも分かれた専用の分配ケーブルを接続することで、アナログ入出力用の各種端子を取り出す。まあはっきり言って、ごちゃごちゃして使いにくいとは感じる。この形になっている理由は単純に、本体側に多数の入出力端子を配置するスペースがないためだろう。コンパクト化のために使い勝手を少し犠牲にしているのだが、これは止むを得ない。

ブレイクアウトケーブルは2タイプが付属する。こちらはアナログ入出力端子がバランスXLRのタイプ

こちらはアンバランスRCAのタイプ。接続するオーディオ機器に合わせて使い分ければよい

しかしユーザーニーズを汲み上げてのことか、ヘッドホン出力とギター入力は本体右側面に独立搭載されている。ヘッドホンファンには嬉しいところだ。

ヘッドホン出力端子とエレクトリックギター入力端子。ヘッドホンオンリーで楽しむ方ならブレイクアウトケーブルのお世話にならなくてすむ

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