公開日 2010/06/09 14:03

ソニーの新VAIOは“2台目テレビ”になりうるか? - 「Giga Pocket Digital」を使ってみた

編集部記者がハンドリング
編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーの“VAIO”に搭載されているテレビ録画/視聴ソフト「Giga Pocket Digital」がアップデートされ、AVCトランスコーダーを2基実装した新開発のチューナーにより2番組同時のAVC長時間録画に対応した。新たな「Giga Pocket Digital」の使い勝手はどうなのか?さっそくハンドリングテストしてみた。

今回は「Jシリーズ」をテストに使用

視聴画面

■ボードPCで“2台目テレビ需要”を狙った?

今回のバージョンアップでは、AVCダブル長時間録画が可能な「Ver.3.0」と、いくつかの機能を省いた「Ver.2.1」を用意。「Ver.3.0」を搭載する“VAIO”は、新モデル8シリーズ計16製品のうちボードPCの「Lシリーズ」と「Jシリーズ」、そして大画面ノートPC「Fシリーズ」の合計3シリーズ計6製品となっている。

「Ver.3.0」搭載機のうち、「Lシリーズ」と「Jシリーズ」は3波チューナーを2基ずつ、「Fシリーズ」は地デジチューナーを2基装備。ボードPCの上位モデルでは、地上/BS/CSすべての番組でAVCによるダブル長時間録画が可能になったわけだ。

Lシリーズ

Jシリーズ

また、詳しくは別項に譲るがパソコンの電源オフ時からの予約録画にも対応するなど、AVCダブル長時間録画への対応以外にも様々な機能改善も行われている。“VAIO”新モデルのうち、特にボードPCについてはテレビ視聴用途を強く意識したものになっている。

画面サイズについても、「Lシリーズ」で24V型、「Jシリーズ」が21V型。アナログ完全停波まで約1年と迫り、そろそろ本格化するであろう2台目、3台目テレビの駆け込み買い替え需要にも適したモデルと言える。

それでは、そんな新“VAIO”は実際に2台目テレビとしてどれくらい“使える”モデルに仕上がっているのだろうか。そうした点を確かめるべく、今回は「Jシリーズ」の最上位モデルである「VPCJ119FJ」をテストした。

■海外スポーツや深夜番組の録画にも便利に使えそう

前述のように、今回発表された最新バージョンでの最大の特徴はAVCダブル長時間録画に対応した点。AVC長時間録画にはこれまでも「Lシリーズ」が対応していたが、トランスコーダーを1基しか搭載していなかったため、2番組を長時間録画しようとした場合には片方がDRモードとなってしまっていた。

もちろんDRモードでもそれなりの時間の録画は可能だが、やはりできることなら2番組両方ともAVCで録画したくなるというもの。そうしたニーズに対応してくれたわけだ。

AVCトランスコーダーを基板に実装したチューナーを新たに開発

録画予約は、EPGから番組を選択するほか、任意のキーワードなどで検索も可能。同社のBDレコーダーに搭載されている「おまかせ・まる録」も利用できる。キーワードや「おまかせ・まる録」の条件設定の際にキーボードから文字入力できるのはパソコンならではのメリットと言えるだろう。

「おまかせ・まる録」の設定画面。こうした際にキーボードが使えるのはPCならではのメリット

また、電源をオフにした状態からの予約録画にも新たに対応した点も大きな進化。録画予約後にパソコンをシャットダウンしても、予約時間の約10分前に自動でパソコンを起動し、予約録画の約7分前にログインして録画を実行するようになった。

例えば開幕を間近に控えるワールドカップなど海外で行われるスポーツや、夏休み時期に多くなるアニメやドラマなどの「過去シリーズを深夜にまとめて一挙再放送!」などといったものを録画する際には、これまではパソコンの電源を入れっぱなしにしておく必要があった。だが、就寝前にパソコンをシャットダウンする習慣をもっているような場合、録画予約のことを忘れてうっかり電源を切ってしまうようなミスも考えられた。こうしたうっかりミスがなくなるのは大きなメリットだ。

また、そのほかの録画機能ではコンテンツ管理も進化。連続ドラマなど同じ番組を毎回録画するようなケースでは、ソフトが番組名で自動的にフォルダを作成。そのフォルダへ自動仕分けも行ってくれる。

メールソフトなどのように自分で条件を設定してのフォルダ分けも可能

次ページ視聴機能の使い勝手はいかに? - レコメンド機能も面白い

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX