【ミニレビュー】デスクトップオーディオにもスピーカースタンドが効果的!Kanto Audio「SP9」
注目のオーディオアクセサリー製品の魅力をワンポイントでお届けする「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。8月は、デスクトップオーディオのグレードアップに最適な“ミニ”スピーカースタンドを4機種ピックアップ。
デスクトップオーディオにおいて、スピーカーを直接机に設置することにはいくつか音質的な課題がある。机の天板からの反射もそのまま耳に届いてしまうことで音がこもりがちになること、またPCを含むさまざまな作業による振動が、スピーカーユニットの動作に影響を与えてしまうといったことだ。そういった課題を解決するためにも、 スピーカースタンドに活用することは大きな効果が期待できるのだ。
まず第一弾は、小型アクティブスピーカーを展開するKanto Audioのスピーカースタンド「SP9」。1万円代という低価格で、オーディオ性能をワンランクアップ!
ヴォーカルが宙に浮き、こもりも減少
Kanto AudioのSP9は高さが21cmもあって、デスクトップオーディオ用のスピーカースタンドとしてはかなり背が高い方である。2つのサイズ(幅8cm×奥行12cmと、幅11cm×奥行18cm)のトッププレート(天板)が付属しているのでスピーカー選択の幅が広いのがいい。
各トッププレートを最大で左右に15度回転させることができるという珍しいつくり。本体素材はスチールで、底板の接地面と天板のスピーカー側には独立気泡フォームパッドが貼られている。
WiiMの「WiiM Ultra」によるストリーミング再生にて試聴した。載せたスピーカーはアクティブのAIRPULSE「A60」である。
会議室のテーブル直置きと比べるとまるで違う。スピーカースタンドを導入する意義を実感できる音だ。
ケイティ・メルア「Piece By Piece」は、ベースがかなりスリムになり、こもりも減る。地球の重力に負けてベターッとテーブルの板にくっついているかのようだったヴォーカルが宙に浮かんだ。子音はマイルドになって聴きやすい。
タン・ドゥン『交響曲1997「天、地、人」』でも太鼓群がだいぶこもらなくなったが、欲を言えばアタックはもっと鋭い方がいい。独奏チェロは中高域成分の解像度が高まっている。
「Hoist The Colours(Bass Singers Version)」もバスドラム、バスヴォーカルともにスリムになったが、バスドラムのアタックは少々軽くなり過ぎたきらいがある。天面と底面に貼られた独立気泡フォームパッドによる不要振動吸収が効き過ぎているかもしれない。
しかし、トータル評価では断然SP9ありの方がいい。これだけの音質向上がこの価格で手に入るなら何の文句もない。

