公開日 2026/01/09 19:29

ヤマハの開発中スピーカーをオートサロン2026で聴いた! オートバックスと組んでアフターマーケットへ

オートサロン2026でのデモを体験
ヤマハの試作スピーカーが搭載されたボルボXC90

ヤマハは1月9日(金)- 11日(日)まで幕張メッセで開催するカスタマイズカーの祭典「オートサロン2026」のオートバックスブース内にて、現在開発中のアフターマーケット向け車載スピーカーのデモンストレーションを行っている。早速その音を聴いてきたのでレポートしよう。

振動板素材にザイロン繊維を用いた2ウェイシステム

今までヤマハの車載オーディオは、三菱自動車のアウトランダーPHEVをはじめとするOEM提供がメインで、アフターマーケット市場で販売はなかった。

だが今冬よりオートバックスと協業し、アフターマーケット向け車載スピーカー市場の参入を考えている。オートバックスと手を組む理由は販路だけでなく、顧客ニーズをしっかりとつかんでいることが理由のようだ。

開発中の3cmドームトゥイーター

開発中の17cmコーンドライバー

会場には現在開発中のユニットを展示。トゥイーターは3cmのソフトドーム型で、振動板素材にはヤマハのホームスピーカーなどで知られるザイロン繊維を用いた複合材料を採用。17cmウーファーも同じくザイロン繊維の複合材料とすることで、低域から高域まで自然な音のつながりが得られるという。 

注目すべきは、ウーファーのフレームに振動抑制機構「Isolation Frame」を設けたこと。これは取り付け部とスピーカーユニットをバネでフローティングする機構で、ドアパネルに対して不要な振動伝搬の低減に寄与するという。

ボルボXC90のダッシュボードに取り付けられたトゥイーターユニット

ドアパネル内にビルトインされた17cmウーファー

システム紹介のパネル

会場の一角には、ボルボのフラグシップSUVであるXC90を用いたデモカーを展示。トゥイーターはダッシュボードにオントップ、17cmウーファーはドアにそのまま取り付けた状態という2ウェイ構成でデモンストレーションを行っていた。ちなみにアンプやDSPは、高額商品や特注品ではなく、ごくごく普通に購入可能な物を使っているとのことだ。

試聴ソフト

試聴は約10分間で、ジャンルの違う3曲が用いられていた。そのうち2曲は指定で、1曲は5曲の中から、被験者が任意の1曲を選ぶというもの。 

気になる音は、まるで軟水のミネラルウォーターのような実に自然でニュートラルな音世界であった。

特筆すべきは2点。1つはトゥイーターの振動板面積が大きいためか、クロスオーバーポイントが低く、ヴォーカルに実態感と説得力が得られていること。

従来の小口径トゥイーターでは、ヴォーカルの再現において、どうしてもミッドレンジを設けた3ウェイシステムに軍配を上げざるを得なかったが、このヤマハの試作機は、そこまでの不満を覚えることはなかった。

そしてもう1つが、またサブウーファーが入っているのでは?と思えるほど、ワイドレンジな低域でありながら、音の濁りが少なく抑えられていることだ。

ワルツ・フォー・デビイのスコット・ラファロのベースは透明度が高く、適度な柔らかさをもってプレイバック。これがIsolation Frameの効果なのか、音響チューニングによるものか、おそらく相乗効果なのだろう。なかなかの出来栄えに感服した。

アウトランダーPHEVが採用するダイナミックサウンドヤマハ プレミアムとの違いは?というと、面白いことにアウトランダーPHEVの方が、我々がイメージするヤマハサウンドに近い。

逆に言うとカラレーションを感じる音ともいえる。それだけ試作ユニットの音はニュートラルな音なのだ。

ヤマハとしては、今後このユニットをどのように販売するかを模索しているようだ。会場にいる関係者にぜひ忌憚のない意見を伝えてほしい。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 アイ・オー、テレビでHDD録画した番組をブルーレイにダビングできる「BDレコ」発売へ
2 <CES>EarFun、イヤーカフ型完全ワイヤレスの第2弾「Clip 2」。ドライバーもサウンドポートも大型化
3 <CES>パイオニア、CarPlayでDolby Atmos再生に対応するメディアレシーバー「SPHERA」
4 【インタビュー】TAD、初のプリメインアンプ誕生が示す新たなハイエンドの価値観
5 <CES>XGIMI、プロの画質を一般家庭にも届ける4Kスマートプロジェクター「TITAN Noir Max」
6 <CES>AWOL、最大200インチ対応超短焦点プロジェクター「Aetherion Max」発表。野外ホームシアターの提案も
7 アイ・オー、“GigaCrysta”を3種類のラインに。創業50周年発表会で今後の展望など紹介
8 Bang & Olufsen、世界限定10台の100周年記念スピーカー「Beolab 90 Titan Edition」。6349万円
9 録音芸術の真骨頂。エソテリックのネットワークトランスポート「Grandioso N1T」を味わう
10 <CES>Klipschがヘッドホン市場へ“復帰”。「Atlasシリーズ」3モデルを参考展示
1/9 11:15 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX