• ブランド
    特設サイト
公開日 2023/10/02 20:44

「テレビ離れは起こっていない」。レグザ300万台の視聴データからわかった「現代のテレビの使われ方」

TVS REGZA社の幹部が市場動向を解説
編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
TVS REGZAは、一部メディア向けに、国内テレビ市場の動向を説明。「『テレビ離れ』などと言われることも多いが、我々のとっているデータをみると、実はそれほどテレビ離れは起こっていない」など、現代のテレビの使われ方について紹介した。

TVS REGZA 石橋副社長

同社取締役副社長の石橋泰博氏は、同社製テレビ“レグザ”のユーザーから同意を得て収集している300万台の視聴データを解説。テレビ画面の視聴時間は5年前と比べて大きな変化はないことを紹介する。

テレビ画面の視聴時間の推移を示すデータ。コロナ禍での巣ごもりなどがあった直近2年よりは微減しているものの、5年前と比べて大きな変化はない

一方で、視聴されているコンテンツが大きく変化しているとコメント。テレビ番組ではなく、ネット動画の視聴時間が大きく伸びており、1日のうち1時間30分以上をテレビで視聴しているとし、「リビングルームのテレビでネット動画を観ている。視聴スタイルが大きく変わりつつあるのがデータからわかる」(石橋氏)と語った。

テレビでネット動画を観る時間が増えていると紹介

また、約3年前に比べて、大型テレビの動画配信サービス利用時間の伸びが120%拡大していることも紹介。「ネット動画を観るためにテレビを買う時代がもうきている」(レグザブランド統括マネージャー 本村裕史氏)ともコメントした。

TVS REGZA 本村氏

リビングの大画面テレビで動画サービス利用時間も伸長

そのほか、いわゆる全録機能である「タイムシフトマシン機能」搭載モデルのユーザーと非搭載モデルのユーザーとを比べると、同機能対応モデルのユーザーのほうがテレビ番組の視聴時間が多いというデータも披露。「タイムシフトマシン機能ユーザーはネット動画感覚で録画番組を観ている」(本村氏)と解説した。

タイムシフトマシン対応モデルのユーザーは録画番組の視聴時間も多い

また、大画面モデルの売上が市場全体として伸長していることにも言及。JEITAの統計では、50型以上の構成比は2018年は23%だったところから、2022年で40%にまで伸びていることを紹介しつつ、「弊社の場合、2020年に比べて、2022年は65型の構成が倍増した」(本村氏)と説明し、65型以上のモデルの販売が今後さらに加速すると予測していると述べた。

本村氏はまた、パイオニアがプラズマテレビ「KURO」を投入した当時の状況にも言及。「KUROが50型を用意して、そんなに大型へのニーズがあるのか懐疑的な声も当時あったように思うが、今ではもう50型は当たり前のサイズだ。そろそろ、75型でも当たり前の時代になってくるのではないかと思う」とも語った。

そして、近年各社から市場投入が続いているmini LED液晶テレビについて、同社でも販売構成比が急速に高まっていると紹介。「2021年ごろまでは『高画質を追求したいなら有機ELテレビでしょう?』という風潮だったが、最近では我々の開発者でさえ『ゴルフやサッカーを観るならminiLEDだよね』と言いはじめている」(本村氏)という。

そして、同じくらいの金額なら有機ELモデルに比べてmini LED液晶モデルのほうが大画面モデルを購入できるという状況などにも触れながら、画質という軸でも有機ELテレビとmini LED液晶とを比較しながらユーザーが選ぶ時代になっているとコメント。「大画面の迫力は我々にとって正義だと思っている。レグザはテレビの本質を追求し続けていく」(石橋氏)と述べた。

なお、同社ではこの説明会にあわせて、4K mini LED液晶テレビ「Z970Mシリーズ」の実機を分解して内部を解説するデモも披露。背面を開けて基板や各回路、スピーカーの配置などを解説するだけでなく、一度分解してしまうと元には戻せない液晶パネルや拡散シートも外して、LEDが駆動している様子までも披露するなどした。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 井上尚弥VSネリ、日本におけるPrime Video史上最大のピーク視聴数を記録
2 『ゴジラ-1.0』だけじゃない! GWに観たい「最近サブスク解禁された話題作」まとめ
3 【moraアニソンTOP10】川崎発、狂犬ロックアニメ『ガールズバンドクライ』OPが人気急上昇!
4 ゼンハイザー、ニュートラルサウンドと広い音場を両立させた密閉型ヘッドホン「HD620S」
5 パナソニック、最新「ミニLEDバックライト液晶」ハイエンド・4Kビエラ。AI高画質エンジンも新世代
6 1万円以内でANC/音質ともに充実!EarFun初のヘッドホン「Wave Pro」レビュー
7 ミスター・ビッグの最新アルバム『TEN』&武道館公演ライヴ映像が高音質フォーマットにて発売
8 ORION、“若者やオーディオ入門にオススメ”のBluetooth対応CDステレオ「SMC-140BT」
9 パナソニック、初の専用Fire TV搭載の最上位・4Kビエラ「Z95A」。「マイクロレンズ有機ELパネル」刷新
10 パナソニック、専用Fire TV導入の4K有機ELテレビ「Z90A」。独自のパネル制御技術「Bright Booster」も強化
5/9 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX