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公開日 2021/04/14 11:45

クロスゾーン、頭外定位ヘッドホンの第3弾「CZ-8A」。リアルなボーカル再生の“アドバンスモデル”

デジタル技術を使わずスピーカーの聴こえを再現
編集部:成藤 正宣
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トライオードは、スピーカー再生のようなCrosszone(クロスゾーン)ブランドの頭外定位ヘッドホン第3弾として、装着感と定位をさらに改善した「CZ-8A」を4月28日より発売する。価格は209,000円(税込)。

「CZ-8A」

第1弾モデル「CZ-1」、第2弾モデル「CZ-10」に続く第3のモデル。「DSPなどのデジタル技術は使わず、アコースティックな手法のみでスピーカー再生のような自然な音を再現する」というコンセプトを、技術的なアップデートによりさらに推し進めた “アドバンスモデル” と位置づけられている。

基本的な原理はそのまま、さらにスピーカー再生に近いリスニングを追求したモデル

チューニングに関しては前2モデルと違ったアプローチを採用。ゆったりとした響きや余韻の再現が得意な「CZ-1」、ライブ感や躍動感の再現が得意な「CZ-10」に対し、「CZ-8A」では “生き生きとしたボーカル再生” にフォーカス。アーティストが目の前で歌っているかのような実在感、生々しさの再現を目指したとのこと。

頭外定位の実現には、従来モデルから引き続き独自技術の「Acoustic Resonance Technology(ART)」および「Acoustic Delay Chamber(ADC)」を採用する。

ハウジング内には、メインとなるドライバーユニット2基に加え、逆チャンネル信号再生用(CF)ドライバー1基を搭載。さらに、ドライバー背面の音を引き出す音導パイプ、音響フィルターなどを内蔵し、音の響きや伝達速度をコントロールする。

逆チャンネルの音を鳴らす専用ドライバーやドライバー背面の音を取り出す音導パイプなどを内蔵

これらにより、ドライバーから直接耳に届く音、逆チャンネルから混ざる音、壁/床/天井からの反射音といった、スピーカー再生時の音場/空間表現を再現している。

左右の音の混ざり方、天井/床/壁からの反射音など、スピーカー再生時の音響を再現する

本モデルでは音場感/定位感をさらに改善するため、ドライバー前面に「波面コントロールガイド」を配置している。

一般的に、スピーカー/ヘッドホンともにドライバーが発した音は球状に広がっていくが、ドライバーと耳の距離が近いヘッドホンでは音がそのまま耳に到達するのに対し、ドライバーと耳の距離が離れているスピーカーの音は、より平面に近づいた状態で耳に到達する。

そこでCZ-8Aでは、波面コントロールガイドによりドライバーから発せられた音の一部を遅らせることで、スピーカーの平面に近い波面を再現。音をよりスピーカー再生に近いかたちで耳に届け、自然な音場感/定位感を向上させたという。

「波面コントロールガイド」により音の届き方をスピーカーに近づけた

ドライバーユニットは、40mmウーファー/23mmトゥイーター/35mm CFドライバーの計3基構成。振動板にベリリウムコーティングを施し、フレームには強度を高め不要振動を排除する真鍮リングを装着することで、全帯域でなめらかなバランスを追求しているという。

サイズの異なる3基のドライバーを搭載。すべてベリリウムコーティング振動板を搭載する

ハウジングは、電磁ノイズから内部を保護する効果があるアルミキャップで覆い、微小な信号の再生能力を向上させた。また、従来モデルではハウジングに飛び出していた音導パイプを、今回完全に内蔵。滑らかなデザインを実現している。

従来モデルではデザイン的特徴となっていた音導パイプを内部に収納。滑らかなアルミカバーで覆っている

装着感においても、頭から落ちにくく、かつ疲れにくい自然さを追究している。イヤーパッドは立体的で厚みをもたせた「3Dイヤーパッド」となっており頭部の保持力を向上。ヒンジにはトーションばね方式を採用し、どんな頭部の形状でも一定かつ快適な側圧が得られる構造となっている。

トーションばね方式のヒンジは、どんなサイズの頭でも同じように快適な装着感を実現できるとしている

ケーブルは3.5mm 4極ミニプラグ×2にて着脱が可能で、長さ1.5m/3.5mmステレオミニプラグケーブルと、長さ3.5m/6.3mm標準プラグケーブルの2本が付属。どちらも高伝達特性とノイズ耐性を備えるOFCリッツ線の8芯構造を採用する。

ほか、これまでにCZ-1/CZ-10用として発売したバランス接続ケーブルにも対応。CZ-10用のキャリングケースにも収納可能とのこと。

再生周波数帯域は20Hz - 40kHz、インピーダンスは75Ω、出力音圧レベルは100dB。本体質量は約435g。

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