公開日 2014/01/15 13:07

ソニー、4Kハンディカム「AX100」国内発表 − 3月14日発売/約22万円

「フルHD切り出し再生」「マイボイスキャンセリング」などの新機能も
ファイル・ウェブ編集部
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ソニーは、ビデオカメラ“Handycam”のハンディタイプとして初めて4K撮影に対応した「FDR-AX100」を3月14日より発売する。価格はオープンだが22万円前後での実売が予想される。

FDR-AX100

なお、同社では2Kモデルの新フラグシップ「HDR-CX900」やプロジェクター内蔵機「HDR-PJ800」など、4KモデルのFDR-AX100を含め全6モデルを同時発表。いずれもCESで展示されていたモデル(関連ニュース)が国内でも発表された格好だ。それぞれのモデルについては別項で紹介している。

■「FDR-AX1」との4K性能の違いは?

2013年11月に発売された「FDR-AX1」(関連ニュース)に続く“4Kハンディカム”第2弾モデル。通常のハンディカム同様の小型ハンディタイプのボディを採用したモデルとして4Kに対応した点が特徴。

FDR-AX1とのサイズ比較。大幅な小型化を実現

なお、AX1は最高60p/150Mbpsでの4K記録に対応しているのに対し、本機の4K撮影は最高30p/60Mbpsまでの対応。また、記録媒体はAX1がXQDカードを採用していたのに対し、本機はSDXCカード/メモリースティックを採用している。HDDは両機とも内蔵していない。なお、AX1の販売は継続される。

解像度3,840×2,160での撮影に対応した、1.0型、有効画素1,420万画素の裏面照射型“Exmor CMOS”センサーを搭載。画質エンジンには新世代の「BIONZ X」を、レンズは広角29mmから光学12倍ズーム対応のカールツァイス「バリオ・ゾナーT*レンズ」を採用している。

4K撮影においては、「XAVC S」フォーマットでの30p/60Mbps、および24p/60Mbpsに対応。最高60p/50Mbpsのmp4形式でのフルHD撮影にも対応するほか、AX1が2014年夏にアップデートでの対応を予定しているAVCHDでのフルHD撮影にも本機は最初から対応している。

メニューから4K撮影モードを選択

4Kで撮影しておき、一部をフルHDで切り出して再生する「フルHD切り出し再生」機能も搭載。AX100本体で4K動画を再生し、液晶モニターからユーザーが選択した部分をフルHDでテレビに出力することができる。なお、本機能は信号を受けるテレビ側が4K対応モデルでなくとも使用できる。

4Kテレビとの接続時には、4K静止画出力機能を利用可能。4K静止画をカメラから直接4Kテレビに出力して写真を楽しむことができる。

■大型センサーやBIONZ Xなどで高画質化

4K以外の面では、1.0型と大型の裏面照射型CMOSセンサーを搭載するなどで高画質化。センサーサイズが大きいため入射光を効率よく集光でき、センサー受光部の感度が大きく向上することでノイズが少なく美しい暗所撮影や、印象的なボケ味を実現したとしている。

右側面

画質エンジンには「BIONZ X」を採用。デジタル特有の輪郭強調を抑える「ディテールリプロダクション技術」や、被写体を分析してノイズを低減するエリア分割ノイズリダクション機能により動画画質を向上させている。

左側面

また、BIONZ XによりAVCHDとMP4形式両方での同時ビデオ記録にも対応。さらに、画質劣化を抑えたデジタルズームの全画素超解像ズームにも対応している。

各種操作ボタン類

レンズは前述のように広角29mmから光学12倍ズーム対応のカールツァイス「バリオ・ゾナーT*レンズ」。5枚の非球面成型レンズと3枚のEDレンズを含む11群17枚構成で、AAレンズ(Advanced Aspherical/高度非球面成型)などによって4Kの高精細さを画面周辺部でも実現する高解像度とコンパクトさを両立させたとしている。また、7枚羽根の虹彩絞りによって美しいボケも実現させたという。

液晶モニターは3.5インチで、ファインダーには有機ELの「OLED Tru-Finder」を採用。新たな光学設計によって約33度の広視野角を実現している。

有機ELのファインダーを搭載

■撮影者の声だけを消せる「マイボイスキャンセリング」

音声は5.1ch収録対応で、新たに「マイボイスキャンセリング」機能を搭載。ノイズキャンセリング機能を利用して、撮影している動画から撮影者の声だけを消すことができる。

天面の様子

同機能は、ウォークマンなどで培ったノイズキャンセリングのノウハウを活用。5.1chマイクそれぞれに届く音声の時間差を検知、計算し、撮影者から最も近い位置に来る、5.1chの左後方を担当するマイクの声の周波数を主に打ち消すことで、撮影者の声だけを取り除く。

そのほか、自動風ノイズ低減機能や、アドバンスドオーディオシステムも搭載している。なお、内蔵スピーカーはモノラル。

■NDフィルター2枚内蔵/120fps撮影やNFC対応も

そのほかの撮影機能では、NDフィルターを2枚内蔵。4パターンのシャッタースピード、絞りの調整が可能で、晴天下など明るい撮影シーンでのマニュアル撮影においても滑らかで自然なボケ動画を撮影できるとしている。

加えて、フォーカスとズームを調整できるレンズリングも装備。シーソー式ズームレバーも搭載し、なめらかにズームできるようにしている。

HD画質(1,280×720)時には、120fpsでのハイスピードRECにも対応。120fpsのハイフレームレートで撮影して後処理を施し、PlayMemories Homeを利用しての24p環境で再生すれば5倍スローの映像として視聴できる。

Wi-Fiも内蔵するほか、NFCにも対応。スマートフォンとのワンタッチ接続にも対応している。また、DLNAにも対応していることに加え、「ピクチャーエフェクト」も搭載し、「パートカラー」や「トイカメラ」など7種類のエフェクトをかけての動画/静止画撮影ができる。

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製品スペックを見る
  • ジャンルSDカードムービー
  • ブランドSONY
  • 型番FDR-AX100
  • 発売日2014年3月14日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格220,000円前後)
【SPEC】●イメージセンサー:1.0型(裏面照射型“Exmor CMOS”センサー) ●有効画素数:1,420万画素 ●ズーム:光学12倍 ●液晶モニター:3.5インチ(16:9)/約92.1万ドット エクストラファイン液晶 ●記録媒体:SD/SDHC/SDXCメモリーカード、メモリースティックPROデュオ/PRO-HGデュオ/XC-HGデュオ ●連続撮影時間:約2時間15分(スタミナ最大) ●外形寸法:90W×83.5H×223.5Dmm(付属バッテリー装着時) ●質量:約915g(付属バッテリー装着時)
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