公開日 2015/02/12 12:00
4Kブーム下で東芝が“2Kプレミアムテレビ”を投入する理由とは? 企画者が語る開発の狙い
東芝・本村氏にJ10シリーズの開発背景を訊く
別項で紹介しているように、東芝はNetFlix対応で“2Kプレミアムモデル”と位置づける液晶テレビ「REGZA J10シリーズ」を発表。高価格帯モデルは4Kへのシフトが進む国内テレビ市場において、なぜ今、2Kモデルを投入するのか。REGZAシリーズの商品企画を担当する同社の本村裕史氏にその狙いを訊いた。
本村氏はまず、2014年の年末時点における国内テレビ市場において、50インチ以上では4割弱、40インチ以上でも約2割を4K対応モデルが占める状態であり、東芝、ソニー、シャープ、パナソニックの4社が週替りでシェアトップを激しく争う状況にあると紹介。「他社は4K機を3モデルで展開していますが、当社は2モデル(Z10X/J10X)です。機種数が少ないにも関わらずシェア争いできているのは、我々が重視している画質面、クオリティ面をユーザーの皆さんに評価していただけているからではないかと受け止めています」と語る。
しかし「一方、前述のテレビ市場の状況は、裏を返せばまだ50インチ以上の6割、40インチ以上では8割が2Kモデルを占めているということでもあります」ともコメント。「いわゆる骨太の2Kのラインナップが各社で細くなってるイメージがあるかもしれません。そこをしっかり受け止めるのが今回のJ10シリーズなのです」と続けた。
また、直下型バックライトや広色域パネルの採用、デザインコンセプトなど、4Kモデル「J10X」と共通点が多いことにも言及。「輝度ポテンシャルもJ10Xと同じですし、差は少ないと言えます。ベースポテンシャルが高いモデルです」と、“2Kプレミアム”を謳うJ10シリーズの完成度に自信を見せる。
なお、例えば「Z8X」と「Z8」のように、これまでの同社ラインナップでは4Kにも2Kにも「Z」型番のモデルが存在していた。だが2014年モデルからは「Z」モデルは4Kの「Z9X」のみになり、今回も2Kの最上位はJ10が担当する形となる。
この点について本村氏は「“Z”は東芝の考える最先端、最高の技術を投入したテレビを提案するものなので、4Kモデルに統合しました」とコメント。ただし前述のように、今回のJ10は4KモデルのJ10Xとの共通点が多いことからも分かるように、“Z型番”でなくとも画質や使い勝手に強くこだわったモデルであると説明した。
なお、日本国内向けのテレビとして一番早くNetflixに対応した点も大きな特徴だが、「残念ながら現段階ではまだお話できることはありません」とのこと。詳細を聞ける機会を改めて待ちたい。
そのほか、「現在使っているテレビよりも画面サイズが9インチ上がると、大画面化した実感が得られて満足度が高まるとも言われています」と、テレビの画面サイズにも言及。「J10はフレームが極限まで細く、設置性が高まっていますので、そのような大画面化ニーズにも応えられます」とアピールした。
そして「4Kがメインストリームになりつつあっても2Kを望まれるお客様もいらっしゃいます。そうした方に向けた、あるべき姿の2Kをご提案できたのではないかと思っています」とコメント。「日本市場は、画質軸とスマート軸という、我々の得意とするところを認めてもらえる市場だと思っています。そうした市場のお客様に向け、新たな価値を提供できる商品を自社開発して今後もしっかり投入していきたいですね」と語った。
本村氏はまず、2014年の年末時点における国内テレビ市場において、50インチ以上では4割弱、40インチ以上でも約2割を4K対応モデルが占める状態であり、東芝、ソニー、シャープ、パナソニックの4社が週替りでシェアトップを激しく争う状況にあると紹介。「他社は4K機を3モデルで展開していますが、当社は2モデル(Z10X/J10X)です。機種数が少ないにも関わらずシェア争いできているのは、我々が重視している画質面、クオリティ面をユーザーの皆さんに評価していただけているからではないかと受け止めています」と語る。
しかし「一方、前述のテレビ市場の状況は、裏を返せばまだ50インチ以上の6割、40インチ以上では8割が2Kモデルを占めているということでもあります」ともコメント。「いわゆる骨太の2Kのラインナップが各社で細くなってるイメージがあるかもしれません。そこをしっかり受け止めるのが今回のJ10シリーズなのです」と続けた。
また、直下型バックライトや広色域パネルの採用、デザインコンセプトなど、4Kモデル「J10X」と共通点が多いことにも言及。「輝度ポテンシャルもJ10Xと同じですし、差は少ないと言えます。ベースポテンシャルが高いモデルです」と、“2Kプレミアム”を謳うJ10シリーズの完成度に自信を見せる。
なお、例えば「Z8X」と「Z8」のように、これまでの同社ラインナップでは4Kにも2Kにも「Z」型番のモデルが存在していた。だが2014年モデルからは「Z」モデルは4Kの「Z9X」のみになり、今回も2Kの最上位はJ10が担当する形となる。
この点について本村氏は「“Z”は東芝の考える最先端、最高の技術を投入したテレビを提案するものなので、4Kモデルに統合しました」とコメント。ただし前述のように、今回のJ10は4KモデルのJ10Xとの共通点が多いことからも分かるように、“Z型番”でなくとも画質や使い勝手に強くこだわったモデルであると説明した。
なお、日本国内向けのテレビとして一番早くNetflixに対応した点も大きな特徴だが、「残念ながら現段階ではまだお話できることはありません」とのこと。詳細を聞ける機会を改めて待ちたい。
そのほか、「現在使っているテレビよりも画面サイズが9インチ上がると、大画面化した実感が得られて満足度が高まるとも言われています」と、テレビの画面サイズにも言及。「J10はフレームが極限まで細く、設置性が高まっていますので、そのような大画面化ニーズにも応えられます」とアピールした。
そして「4Kがメインストリームになりつつあっても2Kを望まれるお客様もいらっしゃいます。そうした方に向けた、あるべき姿の2Kをご提案できたのではないかと思っています」とコメント。「日本市場は、画質軸とスマート軸という、我々の得意とするところを認めてもらえる市場だと思っています。そうした市場のお客様に向け、新たな価値を提供できる商品を自社開発して今後もしっかり投入していきたいですね」と語った。
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