トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2019/11/29 07:00
[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第239回】

OVER10万円クラス!ダイナミック型ハイエンドイヤホン2019冬、注目の3モデルを徹底レビュー

高橋 敦

前のページ 1 2 3 4 5 6 次のページ

2019年秋冬はダイナミック型ハイエンドイヤホン祭り!

この秋冬、ダイナミック型イヤホンのハイエンド機が超充実している! ダイナミック型フルレンジ好きとしては実に喜ばしい状況だ。この状況をさらにプッシュするべく、今回は充実の秋冬モデルから3製品を厳選ピックアップ。それぞれの魅力を紹介して、さらに推しまくっていこうと思う。

ということで、2019秋冬ダイナミック型ハイエンドイヤホン、厳選の3モデルがこちら!

10万円を超える超ハイエンドモデルが豊作だと!?(左からA8000、T9iE、TZ700)

それでもなお、ダイナミック型ハイエンドには魅力がある!

各モデルの価格は以下の通り。
final「A8000」ざっくり20万円くらい!
Astell&Kern「AK T9iE」ざっくり15万円くらい!
Technics「EAH-TZ700」ざっくり13万円くらい!

final「A8000」

Astell&Kern「AK T9iE」

Technics「EAH-TZ700」

まずはそのお値段のハイエンドっぷりに圧倒されてしまうが、、、
しかし! お値段に比してその実力も圧倒的だから問題ない! 問題ないと思い込むことは不可能ではない!

そもそも、ダイナミック型イヤホンでさらなる高音質を極限まで追求するというのは、多大なコストのかかる挑戦なのだと思う。

なぜならダイナミック型フルレンジは、イヤホンの形式としては基本中の基本であり、その歴史は長く深い。比較的登場も新しく、まだ進化の途上にあるBAマルチやハイブリッド構成とは違い、技術的にはもうほぼ完成形と言ってしまっても過言ではないだろう。

つまり、ちょっとした改良で大きな改善を得られるようなことは滅多にない。例えばだが、ここ十年で総合格闘技の技術は驚異的な進化を遂げているが、ボクシングの技術体系にそこまで大きな変化はない。なぜならまだ生まれたばかりの総合格闘技に対して、ボクシングは長い歴史の中で、その技術体系がすでに十分洗練されているからだ。ダイナミック型フルレンジも同じく、急激なジャンプアップは期待できない。

では、ほぼ完成形に近付いてしまっているダイナミック型フルレンジを、それでもさらに進化させ、その先の究極形により肉薄させるにはどうするのか?

小さな改良で大きな改善を得ることはできない。ならば、大きなコストを投入した改良で小さな改善を得る。その積み重ねしかないのだ。ダイナミック型ハイエンドの製品価格には、その積み重ねた研究開発の時間と労力、そしてもちろん製造コストも反映されている。こういった価格になるのも宜なるかな、だ。

しかしここで言いたいのは「だからダイナミック型ハイエンドはコスパが悪い」ということではない。「ダイナミック型ハイエンドにはそれだけの大きな魅力がある!」ということだ。今回紹介させていだくモデルはどれも、その力強い実例となってくれることだろう。

トゥルーベリリウム振動版が特徴、final「A8000」

前のページ 1 2 3 4 5 6 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新

WEB