真夏はジャッキー・チェン!狂気的なアクションシーンが光るポリスアクション
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は1985年公開の『ポリス・ストーリー/香港国際警察』をご紹介します!
『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985年・香港)
(配信:U-NEXT / hulu)
ジャッキー・チェンが監督・主演を務める人気ポリス・アクション・シリーズ第1弾。香港国際警察の刑事・チェン(ジャッキー・チェン)は、大規模な麻薬密輸を行う組織の検挙に取りかかり、激しい抗争の末に組織のボスを見事逮捕する。その後、ボスの秘書であり検察側の証人となったサリナ(ブリジット・リン)の身辺警護を命じられるが、彼女の出廷を妨害しようと次々と刺客が現れて……。
2025年4月に71歳を迎えたアクション映画界のレジェンド、ジャッキー・チェン。そんな彼がまだ30代前半の頃に製作された本作では、監督や主演のみならず、原案・脚本・武術指導・アクション監修も務めており、近年の出演作ではお目にかかることのできない常軌を逸したアクションシーンの数々を目にすることができる。劇中のドラマパートやコメディ描写に関しては良くも悪くも時代を感じてしまうが、スタントマンやワイヤーやCGなどを用いることのない“命がけ”のアクションシーンに宿る切実さや狂気、それらによって生み出されるリアリティは唯一無二のもの。
技術が進歩しコンプライアンスが重視される今の世の中においては到底真似できない驚愕のアクションシーン、何よりそれを体現するジャッキー・チェンの驚異的なフィジカルと表現力は現代においても一見の価値あり。 NG集が流れるエンドロールでは、アクションシーンの舞台裏も目にできるので、こちらもお見逃しなく♪
(c) 2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。 |































