公開日 2017/11/10 11:00

【第198回】行ってきました「秋のヘッドフォン祭2017」! 恒例の “超個人的ベスト5” 発表!

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
今年も参加できてしまった秋のヘッドフォン祭

11月3日・4日と、今年も連日開催された秋のヘッドフォン祭。しかし3日は田村ゆかりさんファンクラブイベント、4日は悠木碧さんリリースイベントからの小松未可子さんお誕生日イベントと重なっており、検討の余地なく取材の余地がなかった。

はず、だった……

何と、その前の時期が忙しすぎてゆかりさんファンクラブイベントの応募を忘れていた、むしろ応募して当選したつもりになっていた、という大失態!!!ということで、3日はiPhone X購入後すぐにヘッドフォン祭に向かい、ぶじ取材することができたのだった。幸か不幸かでいえば不幸であることは断言しておくが、とにかく取材はできたので、今回もいつもの超個人的な「勝手にベスト5!」形式でレポートをお届けさせていただこう。

【第5位】Brise Audio 4.4mm to 2.5mm変換ケーブル

Brise Audioのブースには同社のリケーブルなどがずらっと並べられていたのだが、その試聴のときに「これどうぞ」的にさらりと手渡されて「……!?」となったのがこちら、「4.4mmプラグから2.5mmプラグへの変換ケーブル」だ。

機能としては「見ての通り」の一言

しかし実はこれが貴重

4.4mmから他の規格への変換ケーブルは、市販品ではこれまでほとんど存在していない。どうやら基板やケースに固定して使うタイプではなく、変換ケーブルに使えるタイプの4.4mmジャックを、そもそも部品メーカーがラインナップしていなかったことが理由のようだ。どうして今回はそれが実現したのか尋ねてみたところ、「パーツメーカーが作り始めてくれた。今後は他からも流通してくるのではないか」とのこと。

プレーヤーの2.5mmジャックにかかる負荷を考えると、常用は避けたいところ。しかしマニアには「あれをちょっと試してみたい…のに端子が合わない」ということはちょいちょいあるので、そんなときに使える備えの便利アイテムとして注目しておきたい。

なお同社のツイートでは、「急遽トープラ製ジャックを使った4.4mm to 2.5mm変換ケーブルをお持ちしました!製品化はまだまだ先とのことですが、弊社ブースでお試しいただけます!」と紹介されていた。「まだまだ先」とのことなので、気長に待っておくことにしよう。

【第4位】今期の気になるリケーブル

大きく「今期の注目」といえば「ボールルームへようこそ」のちーさんのちーちゃんが最高!なことだが、『今期注目のリケーブル』に話を限定すると、目を引かれたのはこのあたり。

まずはORB「Clear force Ultimate」。主な仕様での税抜き価格は26,000円から28,000円。

こちらは4.4mm&2pin仕様

もちろん2.5mmやMMCXなどにも幅広く対応

PC-Triple Cを導体素材として新たに開発したケーブルに、純銅製でありながら真鍮と同等の強度を誇るプラグなどを組み合わせ、これまで通りにハンドクラフトされる逸品。

そして個人的には取り回しやすさが圧倒的に向上したことだ(同社比)。ケーブルは並行構造になり、これまでの「ぶっとい一本」構造のものよりも相当に柔軟。

耳にかける部分はこれまで通りにいわゆる「針金」を入れていないタイプ。僕はそこも気に入っているのだが、このモデルではさらにその耳周りの編み込みにシース、外皮が設けられた。強度も向上しているだろうし、編み込みのほぐれやその隙間に汗などが入り込む不安も解消され、気分的にもさらに使いやすい。音は従来からの正常進化で、音の粒子のしっとり感の表現に特に秀でいていると感じる。

続いてはWAGNUS.「Cumulus Air」。こちらの会場では様々な限定仕様モデルが特別価格で提供されていたが、基本仕様としては税別30,000円だ。

美しいホワイト外装

アップにすると雲感強い

「世界最高峰のPTFE ET絶縁と高精度純銅の超高純度銀メッキを使った、非常にレアなワールドクラス軍用ワイヤーを使用」というのがその謳い文句だが、軍用パーツの優位は主には製造誤差の小ささや耐久性等であり、単に「軍用パーツだから音が良い」というものではない。結局のところパーツの使い手、ケーブルの作り手がどのような意図と手腕でそれを使いこなすのかということだ。

そこでこちらのケーブルだが、「積雲」を意味するというモデル名の通り、青空に浮かぶ雲のように重層的で立体的な表現力を感じさせてくれるサウンド。夏や冬ではなく、春や秋の心地よさを感じさせる“空感”だ。ケーブルの取り回し、こちらも雲らしい色合いなど、音の他の要素も良い具合だ。

次ページ本連載おなじみの自作平面駆動ヘッドホンブースには、新たにアンプも

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