• ブランド
    特設サイト
公開日 2011/09/02 15:53

B&W初のイヤホン「C5」の実力とは? 装着感から音質まで徹底レビュー

独自技術が満載の注目モデル
高橋敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
世界屈指のスピーカーブランドのひとつ、英B&Wは、近年はよりカジュアルなオーディオ製品に積極的だ。たとえばiPod対応スピーカーシステム「Zeppelin」シリーズであり、同社初のヘッドホンとなった「P5」である。いずれも優れたデザインと音質を兼ね備える製品だ。

その流れの上にあると考えてよいだろう、同社初となるイヤホンが登場した。今回ここで紹介する「C5」(関連ニュース)だ。

B&W「C5」

形式を括ればカナル型ということになるが、見ての通りデザインも個性的だし、技術も独自のものが多数投入されている。挑戦的なイヤホンと言ってよいだろう。

C5のパッケージ

パッケージも非常に美しくデザインされている

■拡散器として働く「マイクロ多孔質フィルター」

まずは筐体の外側(耳に入れる側の反対側)に注目してほしい。竹を斜めに割ったようなその断面に、非常にきめ細かなフィルターで蓋がされている。

その蓋の部分こそが本機の特徴のひとつ、「マイクロ多孔質フィルター」だ。

微小な金属球を集合させた「マイクロ多孔質フィルター」を装備

一見するとただの細かいメッシュに見えるが、実は微小な金属球を集合させたものである。これがドライバー背面に放出される音に対してのディフューザー=拡散器として働く。

ドライバー背面から放出される音をどのように処理するかは、イヤホンやヘッドホンにおいては大きな課題だ。

例えばヘッドホンでは、密閉型と開放型に、この問題に対する両極端なアプローチを見ることができる。前者には例えば濃密な中低域、後者には例えばまさに開放的な空間性といった、それぞれの長所、短所がある。

本機が採ったアプローチは、半開放型に近いと言える。実際に耳を寄せて聴いてみると、マイクロ多孔質フィルターを通して、再生音が外に放出されていることを確認できる。その音の放出の具合を繊細に調整しているのがマイクロ多孔質フィルターだということだろう。音質面においては確かに効果を期待できそうである。

一方でこの機構は、音漏れが少し目立つということにもつながる。通勤通学の電車内などでの利用を考えると、気になるところだ。

なお音漏れは若干あるが、遮音性の方は上々だ。遮音性が高ければボリュームをやたらと上げないですむので、結果として音漏れも少なくなるし、耳にも優しい。使用時にはそのことも意識するとよいだろう。

次ページ「セキュア・ループ・デザイン」の装着感をチェック

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX