公開日 2025/06/20 14:51

フォステクス、第4世代RPドライバー搭載の密閉型ヘッドホン「T50RPmk4CL/T60RPmk2CL」

モニター向けとリスニング向けの2種
編集部 : 伴 修二郎
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フォステクスは、全面駆動型平面振動板を用いたRPドライバー搭載ヘッドホンの密閉型モデル「T50RPmk4CL」「T60RPmk2CL」を、それぞれ7月4日(金)より発売する。価格はオープンだが、T50RPmk4CLが税込34,650円前後、T60RPmk2CLが税込64,350円前後での実売が予想される。

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「T50RPmk4CL」
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「T60RPmk2CL」

第4世代RPドライバー搭載の密閉型ヘッドホン「T50RPmk4CL」

昨年発売されたRPテクノロジーの全面駆動型平面振動板ドライバー搭載セミオープン型ヘッドホン「T50RPmk4」をベースに、新たに密閉型仕様に仕上げた新モデル。ボーカル・楽器のスタジオレコーディングやミックスで環境音の回り込みを抑制した濃密な音でのモニターを実現し、「RPドライバーならではの原音の正確な再現性を備えた密閉型ヘッドホン」とアピールしている。

RPテクノロジーの全面駆動型平面振動板ドライバー搭載ヘッドホンが密閉型仕様に

T50RPmk4と同様に第4世代RPドライバーを搭載。平面振動板の振動領域の拡大と均一化のため、振動板を挟み込むマグネットを増量し、プリンテッドコイルのパターン形状を新設計した。また、磁気回路の構成部品も一新して磁束分布を最適化することで、振動板の不要共振を抑え、原音に忠実な鋭いレスポンスでの音の立上がりと立下がりを実現しているという。

これまで同社が培った様々な技術を導入しており、感度の向上やモニタリングしやすい滑らかな周波数特性、優れた過渡特性を実現。重低音域から高音域まで正確かつ繊細な再生を実現しており、定位感の正確さと音場の再現能力を従来よりさらに向上させたという。また従来機同様、自社工場での一環製造により高い品質を確保していると説明する。

装着イメージ

本機で採用した密閉型ハウジングは、セミオープン型のT50RPmk4のハウジングをベースに、各通気部を入念に遮音するとともにサウンドバランスを綿密にチューニング。遮音性が確保されたことで、より濃密な原音に集中したモニタリングが可能になったという。また、ハウジングの内部形状までがT50RPmk4と同一であることで、密閉型とセミオープン型での音の違いを気にすることなく、レコーディングからミックスまで作業や環境に応じて機種を選択できるという。

使用環境に応じて左右どちらでもケーブルが接続できるよう、左右のハウジング両方に3.5mm 4極コネクタを備え、バランス接続にも対応。左右のハウジングは同じ形状とすることで、コネクタ部の有無による内部構造と容積の左右差で生じる音質差を低減したとアピールする。OFC導体の専用ケーブルを付属するほか、オプション品(別売)として4.4mm 5極バランスケーブル「ET-RP4.4BL」も用意する。

イヤーパッドは装着感を追求した低反発のアラウンドイヤー型を採用し、長時間にわたるリスニングでも快適に使用できると謳う。別売オプション品の東レ社のUltrasuede採用イヤーパッド「EX-EP-RP-SUEDE」の装着にも対応し、蒸れにくく柔らかな肌触りと、滑らか高品位な重低音域から高音域までの音質を提供するとしている。

再生周波数帯域は10Hz - 40kHz、感度は97dB/mW、最大入力は3,000mW、インピーダンスは28Ω。本体質量は約330g(ケーブル含まず)。付属品として3.5mm(4極) to 3.5mm (3極)ステレオフォンケーブル(2m)、 3.5mm to 6.3mm変換コネクタを同梱する。

そのほか、T50RPmk4シリーズに標準付属するアンバランスケーブル「ET-RP2.0UB」も単体発売する。価格はオープンだが、税込5,940円前後での実売が予想される。

OFC導体を採用した付属の専用ケーブル「ET-RP2.0UB」

黒胡桃無垢材のハウジングに独自の平面振動板ドライバー搭載の密閉型ヘッドホン「T60RPmk2CL」

今年4月に発売された、黒胡桃無垢材のハウジングにRPテクノロジーの平面振動板ドライバーを搭載したヘッドホン「T60RPmk2」をベースに、こちらも新たに密閉型仕様に仕上げたモデル。密閉型の特長を最大限引き出す音響調整を施したことで、「原音だけを閉じ込めた密閉型ならではの濃密な音を楽しめるリスニング用平面振動板ヘッドホン」と謳っている。

黒胡桃無垢材ハウジングの密閉型モデル

上述のT50RPmk4CLと同様、ドライバーは第4世代RPドライバーを搭載。感度の向上やモニタリングしやすい滑らかな周波数特性、優れた過渡特性を達成しつつ、重低音域から高音域まで正確かつ繊細に再生可能になったことで、正確な定位感と音場の再現能力が従来よりも向上したと説明する。

本機は、美しい木目で天然の質感を楽しめる黒胡桃無垢材ハウジングを密閉型で仕上げており、密閉型ならではの濃密な聴き心地で豊かでしっかりとした低音域の深みから、濁りが無く伸びやかな高音域が楽しめるとしている。

左右のハウジング両方に3.5mm 2極コネクタを装備し、新開発のYケーブルによる接続を採用。OFC導体を採用した専用ケーブルを付属するほか、オプション品(別売)として4,4mm 5極バランスケーブル「ET-RP4.4BL2Y」も用意している。

イヤーパッドは、T50RPmk4CLと同じく低反発のアラウンドイヤー型を採用。別売オプション品の東レ社のUltrasuede採用イヤーパッド「EX-EP-RP-SUEDE」を装着にも対応する。

イヤーパッドは低反発のアラウンドイヤー型を採用

再生周波数帯域は10Hz - 40kHz、感度は98dB/mW、最大入力は3,000mW、インピーダンスは28Ω。本体質量は約360g(ケーブル含まず)。付属品として3.5mm(2極) to 3.5mm (3極)ステレオフォンケーブル(2m)、 3.5mm to 6.3mm変換コネクタを同梱する。

そのほか、T60RPmk2シリーズに標準付属するアンバランスケーブル「ET-RP2.0UB2Y」も単体発売する。価格はオープンだが、税込6,930円前後での実売が予想される。

OFC導体を採用した付属のYケーブル「ET-RP2.0UB2Y」

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