公開日 2022/05/12 17:39

カロッツェリア、あおり運転検知機能搭載の2カメラドライブレコーダー「VREC-DZ800DC」

機能強化のスタンダードモデル「VREC-DH301D」も
編集部:松永達矢
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パイオニアは、カロッツェリアブランドのカーナビゲーションシステムより、2カメラタイプのドライブレコーダー「VREC-DZ800DC」を6月、「VREC-DH301D」を7月に発売する。価格はいずれもオープンとなっており、VREC-DZ800DCは税込34,000円前後、VREC-DH301Dは税込28,000円前後の実売が予想される。

「VREC-DZ800DC」

2モデル共にSTARVIS技術を搭載したソニー製CMOSセンサーをフロント/リアカメラに装備。夜間の映像もしっかりと記録できる高感度録画「ナイトサイト」に対応し、ナンバープレートの文字や周囲の状況をはっきり映像として記録できる。

ハイエンドモデルのVREC-DZ800DCは、後方からのあおり運転を検知するとドライバーへ通知し、自動で録画を行う「後方車両接近検知機能」を装備する。同社が独自に開発した画像認識技術を採用した技術となっており、速度・距離・時間を最適に組み合わせて高い認識率を実現するとともに、昼と夜で異なるアルゴリズムを用いることにより、あらゆるシチュエーションで高精度な検知が可能だとしている。

後方車両検知イメージ

検知機能は、走行中に時速40km以上の速度になると作動を開始。速度に応じた危険距離内に後方車両が一定時間入った場合はあおり運転と認識し、前後各20秒を自動的にイベント録画として連続録画とは別のフォルダに自動保存を行う。なお本検知機能は、高速道路などでの走行中、別レーンからの追い越しをあおり運転と検知しないよう、隣の車線を走行している車両は検知対象外とし、同一車線上の後続車両のみを検知するものとなっている。

誤検知を防ぐため検知対象は同レーンの後続車両となる

駐車時には、衝撃を検知すると周囲の状況を記録する機能を搭載する。エンジン停止後最大40分間稼働する「駐車監視機能」では、検知前20秒間と検知後20秒間を自動で記録。スーパーやショッピングモールなどの駐車場で起こり得る当て逃げなどに有用な機能だと同社は説明している。

24時間365日、常に車を監視する「駐車監視機能(セキュリティモード)」では衝撃を検知してからの記録時間を1分間/3分間/5分間から選択が可能となっており、検知があった場合には本体の画面表示と警告音によって次回乗車時に通知される。加えて、動作中にはLEDインジケーターを点灯する設定も可能となっており、車上荒らしの抑止にもつながるものとアピールする。

駐車監視機能で記録された映像は、専用のフォルダに保存されるほか、バッテリー監視機能により、設定電圧以下になると駐車監視機能が自動的に停止。搭載者のバッテリーの負担を軽減する。

その他、前方車両の急停止や割り込みに伴って自車が急ブレーキを行うシチュエーションを自動録画する「急制動検知機能」や、専用アプリを介した動画の保存やSNSへの容易なアップロードを可能とするWi-Fiモジュールを搭載。ドライブレコーダーで録画した前後のカメラの走行映像などの再生や、地図ソフトと連携させて表示することできるPCソフト「Driving Viewer」に対応する。

搭載カメラの有効画素数はフロント/リア共に約200万画素(フルHD)、F値はフロントが2.0で、リアが1.9。記録画角はフロントが水平130°/垂直68°/対角160°、リアが水平112°/垂直58°/対角137°となる。録画モードは1920 × 1080P / 1280 ×720Pの2パターンを用意し、撮影動画はLED信号の点滅同期に影響されないとするフレームレート数、27.5 fpsにて記録される。

フロントカメラ搭載の本体には2インチサイズの液晶がビルトインされており、外形寸法は106.1W×78H×46.7Dmm。リアカメラの外形寸法は63.2W×37.1H×31.6Dmmとなっている。質量は本体が145g(ブラケットなどを除く)、リアカメラが35g。本体の取付推奨角度は30°〜60°とアナウンスしている。

付属品として取付ブラケット、電源ケーブル(5m)、2ndカメラ接続ケーブル(3m)、2ndカメラ接続ケーブル(6m)、microSDHC カード(16 GB)を同梱する。

スタンダードモデルのVREC-DH301Dは、2021年4月に発売された「VREC-DH300D」の後継となっており、基本的な機能は継続して搭載しながら、各機能のアップデートが図られている。

「VREC-DH301D」

機能の強化が行われた点として、イベント録画の記録時間を衝撃検知の前後20秒へと変更。別売の駐車監視ユニット「RD-DR001」と併用して行う「駐車監視機能」専用の感度設定も搭載し、これに伴うタイマー設定がドライブレコーダー側でできるようになったほか、駐車監視機能の動作中LEDインジケーターの点灯設定が可能に。また、同梱microSDカードが16GBから32GBへと変更された。

搭載カメラの有効画素数は、フロント約370万画素(WQHD)、リアが約200万画素(フルHD)F値はフロントが1.4で、リアが1.8、記録画角ははフロントが水平112°/垂直60°/対角135°、リアが水平105°/垂直55°/対角128°とスペック面は前モデルと共通する。

フロントカメラ搭載の本体についても前モデルを踏襲する形で3インチサイズの液晶を内蔵。外形寸法は90.5W×101.9H×36Dmm。リアカメラの外形寸法は58.9W×25.1H×31.5Dmmとなっている。質量は本体が125g(取付ブラケット含む)、リアカメラが250g(ケーブル含む)。本体の取付推奨角度は20°〜75°、リアカメラは0°〜90°としている。

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