公開日 2011/05/18 16:28

日本オーディオ協会、「デジタルホームシアター取り扱い技術者」資格認定講座の日程を発表

3コースを8月から順次実施
ファイル・ウェブ編集部
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(社)日本オーディオ協会(JAS)が設立したデジタルホームシアター普及委員会(JDPC)は、ホームシアターに関する資格「デジタルホームシアター取り扱い技術者」(関連ニュース)の取得のための講座3コースを順次実施する。

同資格は、日本の住宅事情にマッチしたホームシアターの普及を目指し、AV機器メーカーや流通関連、建築関連や電気工事関連、そしてインテリア関連など幅広い分野での人材育成を目的としたもの。経済産業省の支援と(社)インテリア産業協会の協力を得て設立された。

合格者には認定証と認定カードを発行

資格はレベルごとに「インストラクターコース(3級 初級)」「スペシャリストコース(2級 中級)」「インストーラーコース(1級 上級)」の3コースを設定。初級のインストラクターコースは2日間、そのほかの2コースは3日間の講座を受講し、認定試験に合格することで資格が認定される。今後の開講予定は下記の通り。

・DHTインストラクターコース(2日間)8月27日・28日/11月9日・10日(会場:富士ソフトアキバプラザ)
・DHTスペシャリストコース(3日間)9月30日〜10月2日/2012年2月7日〜9日(会場:日本オーディオ協会)
・DHTインストーラーコース(3日間)2012年2月22日〜24日(会場未定)

3級は「ホームシアターを知る、伝える」、2級は「ホームシアターの映像と音を創る」、1級は「ホームシアタールームを創る」ことをコンセプトにしている

各コースの内容と構成


資格認定/更新までのフローチャート

過去の講座の様子

本資格の狙いについて、JASの校條亮治会長は「昨年は2,500万台という膨大なテレビが売れ、スピーカーも二ケタ成長したが、アメリカなどと比べると日本のホームシアター市場は圧倒的に小さい。そこで、日本で不安視されている様々な不安要因を取り除かないといけないと考えた」とコメント。住宅事情など、日本の状況にあわせてホームシアターの展開をできる人材を育成する必要性があると説明する。

JAS 校條亮治会長

国内オーディオ市場の動向についても解説。ネットオーディオなどにも触れ「新しいオーディオのスタイルが台頭している。このあたりをベースに我々としても市場拡大のために活動していきたい」と語った

そして「今年は震災もあり大変な状況だが、国内市場の活性化なくして震災復興にもつながらない」ともコメント。「業界活性化のひとつの要因になる、ならなければいけないという視点でJDPCを運営している」と、市場の拡大や業界活性化のために様々な活動を行っていくとした。

なお、講師にはファイル・ウェブなどでも活躍する評論家の鴻池賢三氏らも参加。「なるべく実機を触りながらの講座を行っている。例えばスクリーンのタイプにはマット、パール、ビーズなど色々あるが、実際に見てみないとよく分からない部分もある。それを講座で実際の製品を体験することで、販売店の店員であれば実感を持ってお客様などに説明できるようになってもらおうというものだ」と講座の特徴を解説する。

鴻池賢三氏

スクリーンのタイプの違いなどを体感しながら学んでいくという

また、映像分野の講座ではオリジナルの映像調整用ディスク「BD-1」を、音響の講座では音響調整ソフト「ZANKYO & SHAON ZS-A」も作成。2級以上の講座ではこうしたツールを用いた高度な調整方法を体験学習するという。

「BD-1」などの独自ソフトを講座のために用意

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