公開日 2008/09/30 21:37

<CEATEC2008:シャープ>40Wの省エネ液晶テレビやパイオニアとの連携サービスを紹介

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シャープブースの展示は、やはり液晶テレビ“AQUOS”が中心。中でも、本日発表されたXシリーズ(関連ニュース)に大きなスペースが割かれ、同社の技術力の高さをアピールしていた。

本日発表されたAQUOSの新フラグシップ、Xシリーズ

同社のAQUOSラインナップを大量に展示

また、ブース内の壁面にはRシリーズやGシリーズなど、液晶テレビ“AQUOS"のラインナップを展示。バリエーションの豊富さを印象づけていた。

さらに、液晶テレビAQUOSが搭載するネットワークサービスについても展示コーナーを設置。「Yahoo! JAPAN for AQUOS」のほか、現在放送中の番組の関連検索やグッズ購入、また雑誌の試読などが可能な「DoTV」などを実際に体験できるコーナーを設け、その利便性を訴求していた。デモコーナーでは、現在は公開が終了しているが、この夏に試験サービスを行った「テレビで見る日経」も展示。フルHDテレビならではの利点を活かして高精細なフォントで表示が可能なほか、特定の記事を拡大表示したり、音声で読み上げることなども可能。「将来的な一般サービス化は未定」(同社説明員)とのことだが、ぜひ実現を期待したいサービスだ。

「テレビで見る日経」のデモも実施

同社は液晶パネルとともに、太陽電池の生産にも力を入れているが、この2つを組み合わせたソリューションも見ることができた。フロア部に太陽電池を張り込み、本日発表の「LC-52XS1」を太陽電池で発電した電力だけで駆動するデモだ。LC-52XS1の年間消費電力量は220kWh/年で、太陽電池の発電能力も同程度なので、電気代無しでテレビ視聴が可能になる。

太陽電池で52V型液晶テレビを駆動

また省エネでは、40W以下のソーラーエネルギーだけで映像を表示できる、26V型の低消費電力液晶テレビも参考出品。詳細は明らかにされなかったが、40Wといえば暗めの電球1本分であり、液晶テレビの低消費電力化が急速に進んでいることを改めて実感させられた。

消費電力40W以下の26V型液晶テレビ

同社のパネル工場の環境性能もアピールしていた

BDレコーダーについても同社のフルラインナップを展示。画質面では、AQUOSの画質を引き出す「AQUOS純モード」、MPEG-4 AVC/H.264トランスコーダーによる高精度なAVC録画、さらに同機能を利用した「フルハイビジョン5倍録り」などをアピールしていた。また使いやすさの面では、HDDに録画した番組を、28等分した時間ごとにサムネイルで一覧表示する「見どころ28」機能を紹介。見たいシーンをすぐに探し出せる利便性を訴求していた。

BDレコーダーは新機種「BD-HD22」「BD-HDV22」も展示

また、パイオニアブースのレポート(関連ニュース)でも触れられているが、パイオニアの音響技術を投入した1ビットシアターラックシステムも参考出展。筐体にはパイオニア独自のABD(Acoustic Balance Drive)テクノロジーを採用し、定在波を除去。さらにアンプにもパイオニアの音質設計技術を導入したほか、サブウーファーもパイオニア製を採用している。なお、ウーファーとトゥイーターの位置を調整するなど、細かなチューニングにもパイオニアのノウハウが活かされているという。

パイオニアの音響技術を投入したシアターラック

トゥイーターやウーファーの位置にもパイオニアのノウハウが活かされている

シアターラックの解説パネル

さらにパイオニアとの連携サービスとして、AQUOSと携帯電話、カーナビのシームレス連携機能についても参考出展した。たとえばリビングのAQUOSで調べた旅先の情報を携帯電話に転送し、その携帯電話を車内に持って行くと、パイオニア製カーナビと自動で同期し、カーナビに行き先が追加される、などの使い方を想定しているのだという。実際に同機能を搭載する計画があるとのことで、液晶テレビで大きなシェアを持つシャープと、高機能カーナビで圧倒的な強さを誇るパイオニアのコラボレーションだけに、その完成度に注目が集まりそうだ。

AQUOSと携帯電話、パイオニア製カーナビの連携デモ

このほか同社ブースでは、携帯電話端末も多数展示。中でも、日産と共同開発した、携帯電話がクルマのキーになる「インテリジェントキーケータイ」、健康管理などが可能な「ウェルネスケータイ」など、従来の携帯電話の枠を超えた機能を搭載したモデルを強くアピールしていた。

「インテリジェントキーケータイ」。便利そう!

こちらはウェルネスケータイ。メタボ対策に役立ちそうだ

(Phile-web編集部)

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