公開日 2026/06/23 06:35

<HIGH END>ハイエンド・ネットワークオーディオ最新事情。Innuos/aurenderから新製品登場

世界的にも信頼厚い2ブランド
筑井真奈
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ウィーン・ハイエンドではネットワークプレーヤーの最新プロダクトも多数登場した。ここでは、ハイエンド・ブランドとして世界的に大きく評価されるポルトガルのInnuos(イヌオス)と韓国・aurender(オーレンダー)のブースを紹介する。

Innuos -リクロック/ハブの新製品に注力

Innuosは今年日本でスタートしたばかりだが、世界的には非常にリファレンスとしての信頼の厚いブランド。今回は、フラグシップライン「NAZARE」をメインに据えた試聴エリアと、「Next-Genシリーズ」の新製品などを披露するエリアを用意していた。

マーテンのスピーカーを活用するメイン試聴ルーム。中央上段が「NAZARE」と 「NAZARE FLOW」「NAZARE NET」

メインスピーカーにはMARTENの「COLTRANE QUINTET Statement Edition」とEMM LabsのDAC、そしてセパレートアンプを組み合わせ、「NAZARE」、そしてその強化アクセサリーである「NAZARE FLOW」と「NAZARE NET」を交えた最強装備で挑む。

Flowはリクロックを担うデジタルインターフェースで、I2SやUSBといった汎用的な出力のほか、オプションでEMM LabsやCH Presicionなどへの専用デジタル出力にも対応する。Netはネットワークハブの役割を果たしており、NAZAREのポテンシャルを最大限引き出すものとして開発された。

代表のヌーノ・ヴィトリーノさん自らがプレゼンテーションを行い、「NAZAREの解像感の高さや低域の制動力の高さをぜひ味わってください!」とアピールしていた。

新製品としては、NAZAREフルシステムのスピリットを受け継ぐネットワークハブ/リクロック「Next-Gen NET」「Next-Gen FLOW」が登場。「Next-Gen」トランスポートへのさらなるグレードアップの提案を行う。

ZEN NEXT-GENシリーズに活用できる「Next-Gen NET」「Next-Gen FLOW」(左)も登場 

またエントリークラスの製品としてハーフサイズのネットワークハブ「NET1」も登場。「STREAM1」、強化電源「LPS1」と同じサイズでスタックして利用できる。

上端から「STREAM1」、強化電源の「LPS1、最下段がネットワークハブの「NET1」

Innuosのネットワークプレーヤーは、Bowers & WilkinsやTAD、MARTEN、Avantgardeなど15のハイエンドオーディオのブースで活用されており、“リファレンス”としての揺るぎなき信頼を響かせていた。

aurender -2筐体式のトランスポートが登場

韓国のaurenderからは 新製品2製品が登場。 2筐体式のネットワークトランスポート「N300X」と、ネットワークプレーヤーの「DA100」となる。

aurenderの新製品展示エリア

N300Xはデジタル出力に特化したトランスポートでDual Engine Xという新アーキテクチャを設計、「サーバー処理」(PC的な処理)と「音楽再生」をハードウェアレベルで分離。CPUも独立、リニア電源も別系統となっており、「ノイズの混入を許さない」という徹底した設計思想によって構築されているという。

 Dual Engine X搭載のネットワークトランスポート「N300X」

もちろんaurenderの旗艦技術のひとつであるキャッシュ再生に対応、専用アプリ「aurender conductor」によって操作可能。FPGAによって制御された高精度のクロックTCXOを搭載、外部10MHzクロック入力に対応。デジタル出力はI2SとUSB。I2S出力対応機器も、ハイエンド機を中心に着実に増えてきている印象だ。

一方のDA100は旭化成AK4499をデュアルで搭載、DAコンバーターまで搭載したネットワークプレーヤーとなる。各種ネットワーク/ストリーミング再生に対応するほか、USB、I2S、AES/EBU等のデジタル入力も搭載しており、DAコンバーターとしても活用できる。

単体DAコンバーターとしても使用できる「DA100」

aurenderの試聴エリアは、Acora Acousticsのスピーカー「SRC2」とAudioResearchのプリ/パワーにて構成。送り出しは 「N300X」で、ネットワークハブ「NH10」も活用している。

Acoraのスピーカーを活用したaurenderの試聴ブース

Acoraというスピーカーはエンクロージャーが“石”でできているという珍しいスタイル。ジョン・ウィリアムズ&ウィーン・フィルによる「帝国のマーチ」では、地に足のついた重心の低いサウンドと、煌びやかな金管楽器の華やかさの対照が印象的で、オーディオならではの深い音の喜びに満ちていた。

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