公開日 2018/10/18 12:07

アキュフェーズ、最新“AAVA”ボリュームを搭載で音質を向上させたプリメイン「E-480」

ダンピングファクターを従来比20%アップ
編集部:押野 由宇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アキュフェーズは、最新の「AAVA」方式のボリュームコントロールを搭載したプリメインアンプ「E-480」を発売する。発売は11月上旬を予定しており、価格は550,000円(税抜)。

「E-480」

プリアンプ部に搭載される「AAVA」方式ボリューム・コントロールは、可変抵抗器を使わずに、ゲインの異なる16種類のV-I変換アンプの組み合わせで音量を調整するもので、一般的なボリューム・コントロールのように音楽信号を抵抗器で減衰させないため、信号の劣化やインピーダンスの変化がなく、高いS/Nと低い歪率を維持したまま音量調整が可能としている。E-480では最も大きなゲインのV-I変換アンプを4回路並列化することで、余裕のある動作を実現し、信頼性と安定度をより高めたとする。

インスツルメンテーション・アンプ構成により、パワーアンプ部をフルバランス伝送化して高S/Nを実現。またMCS+回路と高域の位相特性に優れたカレント・フィードバック増幅回路や、ロジック・リレー・コントロール信号切替方式を採用する。

電力増幅段には、音質的評価の高いパワーMOSFETを3パラレル・プッシュプル構成で採用。さらに、「バランスド・リモート・センシング」による出力回路の低インピーダンス化により、ダンピング・ファクターは従来比20%アップとなる600を達成している。

本体内部

電源回路には大型トロイダル・トランスと、大容量40,000μFのフィルター・コンデンサーを搭載することで、安定した電力を供給する。また大型ヒートシンクを備えたパワーアンプ・ユニットを左右に配置しており、定格出力180W/8Ω、260W/4Ωの高出力を実現した。

ほか、アナログ・プレーヤーの操作時などに有効なアッテネーターや、低音の量感を増やすコンペンセーター、加算型アクティブ・フィルター方式のトーン・コントロールなどを搭載。プリアンプ部とパワーアンプ部が分離可能で、プリアンプ部出力とパワーアンプ部入力の双方にライン端子とバランス端子を装備し、バイアンプ接続にも対応する。

背面端子部

オプション・ボード増設スロットを2組備えており、「AD-50」「DAC-50」「LINE-10」といった同社オプション製品を搭載することで機能拡張が図れる。

全高調波歪率は両チャンネル同時動作、20Hz〜20kHz間で0.05%(4-16Ω負荷)。再生周波数特性はHIGH LEVEL INPUTが定格連続平均出力時で20Hz-20kHz(0 −0.5dB)、MAIN INが定格連続平均出力時で20Hz20k(0 −0.2dB)、1W出力時が3Hz-150kHz(0 −3.0dB)。ゲインはHIGH LEVEL INPUT→PRE OUTPUTで18dB、MAIN IN→OUTPUTが28dBとなる。

入力端子はRCA×5、XLR×2、パワーアンプ入力端子がRCA×2、XLR×1。プリアンプ出力はRA×2、XLR×1、レコーダー録音・再生端子にRCA×2を備える。外形寸法は465W×181H×428Dmm、質量は24.6kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 オーディオ銘機賞「ベストバリュー大賞」受賞! DALIの技術と美学を凝縮した「KUPID」の実力に迫る
2 “スイング式”インシュレーターに薄型モデルが登場!セレニティ 静寂-Shijima-の「SWI-10」使いこなしレポート
3 トップクラスのながら聴きイヤホンにさらなる機能性がプラス!Shokz「OpenFit 2+」レビュー
4 <ポタフェス>SHANLING、水月雨監修のポータブルCDプレーヤー「Crossover」世界初公開/ONIX、超小型DAC「Tocata XM2」初展示
5 <ポタフェス>見た目も音もこだわった、HiBy Digitalの「初音ミク」コラボアイテム展示/FAudio「Major」に後継機か
6 大好きな車とバイクを眺める6畳空間に、4K/100型のホームシアターを実現
7 SHANLING、サブミニチュア真空管をデュアル搭載したポータブルDAC/アンプ「UA7」
8 Oriolus、落ち着いた音色と現代的な機能性を両立したBluetoothアンプ「1795MKII」
9 ピクセラ、テレビを見るとポイントが貯まるワイヤレスチューナー「ポイテレ」
10 <ポタフェス>オーディオテクニカ、フラグシップ機「ATH-ADX7000」「ATH-TWX9M2」を堪能
12/15 11:02 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX