公開日 2015/10/09 12:00

B&W「800 D3シリーズ」価格やスペックなど正式発表 - コンティニュアム・コーン採用など“ほぼ全て”刷新

価格は「802 D3」が340万円/ペアから
編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ディーアンドエムホールディングスは、Bowers & Wilkins(B&W)の最新世代“800 Diamond”となる「800 D3シリーズ」を正式発表。10月より発売する。ラインナップされるモデルとその価格は以下の通り。

800 D3シリーズの主要モデル。左より「802 D3」、「803 D3」、「804 D3」、「805 D3」

802 D3 (新“802 Diamond”)
 ローズナット:¥1,700,000/1本(税抜) ピアノブラック:¥1,800,000/1本(税抜)

「802 D3」(ローズナット/ピアノブラック)

803 D3 (新“803 Diamond”)
 ローズナット:¥1,350,000/1本(税抜) ピアノブラック:¥1,450,000/1本(税抜)

「803 D3」(ローズナット/ピアノブラック)

804 D3 (新“804 Diamond”)
 ローズナット:¥730,000/1本(税抜) ピアノブラック:¥760,000/1本(税抜)

「804 D3」(ローズナット/ピアノブラック)

805 D3 (新“805 Diamond”)
 ローズナット:¥440,000/1本(税抜) ピアノブラック:¥460,000/1本(税抜)

「805 D3」(ローズナット/ピアノブラック)

800 D3は2016年春に発表予定

■センタースピーカー
HTM1 D3 (新“HTM1 Diamond”)
 ローズナット:¥900,000(税抜) ピアノブラック:¥950,000(税抜)
HTM2 D3 (新“HTM2 Diamond”)
 ローズナット:¥660,000(税抜) ピアノブラック:¥700,000(税抜)

「HTM1 D3」(ピアノブラック)

「HTM2 D3」(ピアノブラック)

■専用スタンド
FS805D3 (805 D3用スタンド)
 シルバー&ブラック:¥140,000/ペア(税抜) 
FSHTMD3 (センタースピーカー用スタンド)
 シルバー&ブラック:¥116,000/ペア(税抜) 

B&Wの“800 Diamond”の第三世代にして最新となる「800 D3シリーズ」は、英B&Wが先行して9月10日に発表(関連ニュース)。さらには9月25日から開催された東京インターナショナルオーディオショウでも実機が披露され、試聴デモが実施されていた(TIASにおけるB&W開発者イベントのレポート)。今回、この800 D3シリーズが国内正式発表され、発売日と価格が明らかになったかたち。

ディーアンドエムホールディングスは10月6日、プレス向け発表会を開催。サウンドマネージャーである澤田龍一氏による詳細な製品説明が行われた。また、発表会冒頭では同社取締役の中川圭史氏が挨拶。「その進化は過激を極め、ダイヤモンド振動板以外のほぼ全てが変更されました」と800 D3シリーズを紹介した。

(株)ディーアンドエムホールディングス 取締役の中川圭史氏

サウンドマネージャーを務める澤田龍一氏

ラインナップの概要。「803」が“タービンヘッド”搭載モデルに

澤田龍一氏による800 D3シリーズの詳細な解説を紹介する前に、各モデルのユニット構成など概略を紹介したい(センタースピーカー2機種については後述)。

現時点でのトップエンドとなる「802 D3」は3ウェイ・4スピーカーのバスレフ型スピーカー。ユニット構成は25mmダイアモンド・トゥイーター×1、150mmコンティニュアムコーンDSTミッドレンジ×1、200mmエアロフォイルコーン・ウーファー×2。周波数レンジは14Hz〜35kHzで、能率は90dB。外径寸法は390W×1,212H×583D。質量は94.5kgと、従来の802 Diamondより22.5kgも重くなっている。

「802 D3」


803 D3」は、従来の「803 Diamond」がトールボーイ型だったのに対して、802 D3と同様にミッドレンジを収めたヘッド部(タービンヘッド)を備えた形状となった。803 Diamondが3ウェイ・5スピーカーだったのに対して、本機は3ウェイ・4スピーカーとなる。ユニット構成は25mmダイアモンド・トゥイーター×1、130mmコンティニュアムコーンDSTミッドレンジ×1、180mmエアロフォイルコーン・ウーファー×2。周波数レンジは16Hz〜35kHzで、能率は90dB。外径寸法は334W×1,160H×498D、質量は65.5kg。

「803 D3」(右)と「804 D3」(左)

本シリーズでは唯一のトールボーイ型モデルとなった「804 D3」は、3ウェイ・4スピーカーのバスレフ型。ユニット構成は25mmダイアモンド・トゥイーター×1、130mmコンティニュアムコーンDSTミッドレンジ×1、165mmエアロフォイルコーン・ウーファー×2。周波数レンジは20Hz〜35kHzで、能率は89dB。外径寸法は238W×1,019H×345D、質量は33.0kg。

「805 D3」

ブックシェルフ型モデル「805 D3」は、2ウェイ・スピーカーのバスレフ型。ユニット構成は25mmダイアモンド・トゥイーター×1、165mmコンティニュアムコーンDSTミッドレンジ×1。周波数レンジは34Hz〜35kHzで、能率は88dB。外径寸法は238W×424H×345D(スタンド除く)、質量は12.6kg。

いずれのモデルも公称インピーダンスは8Ω(最低3.0Ω)となる。

なお、本来のトップエンドモデルである「800 D3」は、2016年春に登場予定のこと。澤田氏によれば「99%の設計は完了している」とのことだが、他モデルに比べて大型であるため製造が難しく、生産が追いつかないため、当初は802 D3以下のモデルの導入を優先していくという。

カラーについては、本来はローズナット、ピアノブラック、ホワイトの3色展開となるが、日本国内に導入されるのはローズナットとピアノブラックのみ。理由は「欧州では人気のホワイトも、日本をはじめとするアジアでは圧倒的に不人気のため」とのこと。

以降のページでは、今回の刷新の出発点となったケブラー・コーンにかわるコンティニュアム・コーンをはじめ、澤田氏による各部の詳細な解説をレポートしていく。

次ページ全ての革新の出発点となったコンティニュアム・コーン・ミッドレンジ

1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX