公開日 2014/02/20 20:15

ワーナー、ラトル/ベルリンフィルのハイレゾ音源を2月26日配信予定

今後カラヤンやカラスも配信を検討中
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ワーナーミュージック・ジャパンは、「Warner Classics」レーベルの今後のリリース計画等に関するコンベンションを本日開催した。

ワーナーは2013年7月にパーロフォン・レーベル・グループを買収し、傘下に入ったEMIとVirgin CLASSICSを「Warner Classics」に統合。ロンドンとパリにあった拠点も、パリに一本化する。また、同社の抱えるレーベルを下記のとおり統合する。

EMIとVirgin CLASSICSを、「Warner Classics」に統合。ロンドンとパリにあった拠点も、パリに一本化する。

・旧EMIクラシックス、テルデック→ワーナー・クラシック
・旧Virginクラシックス、旧EMIフランスのカタログ作品→エラート

2014年はカラヤン没後25年記念シリーズなどを発売
ラトル/ベルリンフィルのハイレゾ配信もスタート


コンベンションでは多数の新譜が発表されたが、なかでも注目なのは、ラトル/ベルリンフィルのハイレゾ配信、カラヤン没後25年記念シリーズ、マリア・カラスのリマスタリングシリーズだ。


ラトル/ベルリンフィルのハイレゾ配信が2/26スタート

ラトル/ベルリンフィルのハイレゾは、日本では2月26日にe-onkyo musicおよびmoraで配信スタート。昨年9月に発売された「ラフマニノフ:合唱交響曲『鐘』&『交響的舞曲』」など29タイトルが、96kHz/24bitでラインナップされる予定だという。詳細は追って発表される。


カラヤン・プロジェクト

今年没後25年となるヘルベルト・フォン・カラヤンを記念した新シリーズが3月から順次発売される。こちらは全てアビイ・ロード・スタジオによる最新リマスター音源を使用。幻の未発表音源「ベートーヴェン:交響曲第9番」(フィルハーモニア管)のステレオバージョンも収めている点が特徴だ。

3月26日には、国内盤「カラヤン/ザ・ベスト・オブ・マエストロ」(税抜1,200円)が発売。幻の未発表音源「ベートーヴェン:交響曲第9番」の第4楽章、「ヴィヴァルディ:『四季』より第1楽章:春」など13曲が収められている。

また世界盤として、全69CD・全13巻のボックスセットを3月〜6月に発売。こちらは1946〜1984年に旧EMIクラシックス・レーベルで録音した「カラヤンの奇跡」をアビイ・ロード・スタジオでリマスタリングしたもの。前述の、幻の未発表音源「ベートーヴェン:交響曲第9番」のステレオバージョンも勿論収められている。

7月には国内盤CDとして、「シューベルト:交響曲第8番<未完成>」(ベルリンフィル:1976年録音)など全24アルバムを発売。8月にも、国内盤SACD20枚がリリースされる。ラインナップは前述の「第九」や、「ブラームス:ドイツ・レクイエム」(ウィーンフィル:1947年録音)などで、価格は1枚組は3,000円(税抜)/2枚組は4,500円(税抜)。

発表会にはクラシック評論家の満津岡信育氏が登場。「ベートーヴェンは、カラヤンの得意中の得意なレパートリー。ステレオ録音の第九は、これまでずっと発掘されていなかったものだ。アビイ・ロード・スタジオによる最新リマスターも施されている。旧EMIは個々の楽器というよりは全体の音を豊かに録る感じだったが、リマスターで個々の楽器が分離し、収録場所の特性がはっきりと分かるようになった」と語る。また「今回のシリーズはカラヤンの若い頃の40年代、50年代初期モノラル録音など幅広くラインナップされている。カラヤンの芸術を再認識できる機会になるのではないか」と話していた。

クラシック評論家 満津岡信育氏

会場ではステレオ版・第九の試聴も行われた。使用機材はアビイロードスタジオでも使われているB&Wの802 Diamondなど。


カラス・プロジェクト

マリア・カラスの旧EMIクラシックス正規スタジオ音源の全てを、全69枚組CDに収め3回に分けて発売する。発売時期は今年秋から冬にかけて。

こちらの音源は、今回のリリースのためにオリジナルアナログマスターから1年がかりでリマスタリングしたもの。各CDはオリジナルカバーデザインを採用した紙製ケース入りで、レアなドキュメントや未公開写真を収録した200ページにわたるブックレットも付属する。

また全リサイタルアルバム13点すべてと、オペラ全曲の名盤をセレクトしたSACDハイブリッド盤も、日本向け販売用にのみラインナップされる。


カラヤン/カラスもハイレゾ配信予定

なお、カラヤンおよびマリア・カラスのシリーズもハイレゾ配信を計画していることも明らかにされた。いずれも詳細は未定とのことだが、カラヤンは今年7月頃のスタートを検討中。国内盤CD/SACDのように、オリジナルジャケット&オリジナルアルバムの組み合わせというコンセプトのもと製作・配信される予定という。

マリア・カラスも全タイトルをハイレゾ配信予定。一部タイトルについては、先行配信となる可能性もあるという。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX