公開日 2012/08/31 11:01
光ディスクがカギになる − 東芝“レグザサーバー”開発者に聞く「タイムシフト時代の賢い録画番組保存法」
全録レコーダーと光ディスクの意外(?)な相性
東芝“レグザサーバー”やバッファロー“ゼン録”が搭載するレコーダーの「全録」機能。本体HDD内に地デジ放送番組をすべて録画するのが基本コンセプトで、番組の見逃しを防いでくれる。なお、HDD内に溜まった録画番組は、一定の容量を超えたら古い番組から上書き録画されていくシステムだ。では、せっかく見逃さずに済んだお気に入りの番組を「今後もずっと残しておきたい」ときにはどうするのが良いだろうか。
今回編集部では、最新のタイムシフトマシン機能とBDレコーダー機能を一体化している“レグザサーバー”「DBR-M190」「DBR-M180」(関連ニュース)の開発担当者である、東芝 デジタルプロダクツ&サービス社 商品統括部 BD商品部 第一担当 参事 澤岡俊宏氏にインタビューを実施。「タイムシフトマシン時代の賢い録画番組保存方法」について語って頂いた。するとインタビューを通して見えてきたのは、「光ディスク」というキーワードだった。
テレビの視聴スタイルを変えたレグザサーバーは、同時に「録画スタイル」「アーカイブスタイル」を変えた
●保存しておく番組をあとから決めることができる
−− 今回は、「テレビの視聴スタイルを変えた」と話題となったレグザサーバーおよびタイムシフトマシン機能に焦点をあてながら、レグザサーバーにおける「録画番組の保存方法」についてお話を伺いたいと思います。まずは開発コンセプトから振り返ってお聞かせ頂けますでしょうか。
澤岡俊宏氏(以下、澤岡): レグザサーバーについては、「レコーダーのアプローチ」と「テレビのアプローチ」、この2つの基本コンセプトがありました。
テレビのアプローチとしては、「放送が終わったあと、周囲の評判を聞いてからテレビ番組を観ることができる」という、新しいテレビ番組の視聴スタイルを可能とすること。それを狙いました。もっと具体的に言うと、主婦層へのアプローチとして「ドラマの評判を聞いてからドラマを1話目から観ることができるようにする」というテーマがありました。
レコーダーのアプローチとしては、私たちがレコーダー開発を行ってきた中で持っていた大きなテーマが一番にありました。それは「録り逃しを防ぎたい」ということです。私たちはこれまでに「W録」や「おまかせ自動録画」、「おすすめサービス」といった、録画予約をサポートする機能を提供してきました。
そして、この究極の形が「最初から全部録画してしまうこと」。「全部録画しておいて、あとから探すことができる」というのが理想であると。そこで、レコーダーの最高峰に位置づけられる製品として、タイムシフトマシン機能を搭載する“レグザサーバー”を製品化しました。
−− タイムシフトマシン機能自体は、“CELL REGZA”に搭載されたのが始まりで、その技術を“レグザサーバー”に投入した形になりますね。
澤岡: はい。CELL REGZAに初搭載したときから、反響は大きかったです。当時「タイムシフトマシン機能を搭載したレコーダーは出ないのか?」という声をユーザーからたくさん頂いていました。当初はシステム的な問題や筐体が大きくなるなどのデメリットがあったのですぐにはできませんでしたが、CEVOエンジンの開発から実現の目途がつき、昨年製品化に至りました。
−− 先ほど「テレビの視聴スタイルを変える」と仰いましたが、同時に「録画スタイルが変わった」という言い方もできますね。
澤岡: まさにそうだと思います。これまでは「この番組を録画しよう」と事前に決めないと録画ができませんでしたが、それが予め一時保管されているわけですから。さらに、「録画番組のアーカイブ」についても変わったと言えるでしょう。番組を見逃さないということは、つまり保存しておきたい番組に出会える選択肢を増やしたことにもなっていると思います。これまでは、ユーザーが事前に録画操作を行ったものだけが録画でき、保存できましたが、タイムシフトマシン機能によって「保存しておく番組」をあとから決めることができるようになったわけです。
当初から「録画番組の保存ニーズ」を念頭に置いてディスクドライブを搭載した
●録画番組をずっと保存するなら「光ディスク」の選択が確実
−− そういった「録画した番組を今後も保存しておきたい」という需要について、御社では元々どういったお考えだったのでしょうか?
澤岡: 「録画番組の保存」というのは、テレビ側の切り口から考えますとマイナーな機能ですが、レコーダー側の切り口からは重要な要素だと思って取り組んできました。レグザサーバーについても同じです。
−− レグザサーバーには、光ディスクドライブや外付けHDDへのダビングなど、録画番組を保存していく場合に複数の選択肢が用意されていますね。
澤岡: 私たちはレグザサーバーが対応する記録メディアそれぞれに、「保存」の役割分担をさせています。まず本体にタイムシフトマシン用のHDDと、通常録画用のHDDを搭載しています。タイムシフト用のHDDは最新の番組にどんどん更新されて番組が消えてしまいますので、消えないようにするには通常録画用のHDDに録画予約するか、タイムシフト用のHDDから通常録画用のHDDにダビング・保存する必要があります。
しかし、保存といっても、HDDは一時的な保管にしか向いていませんので、「お気に入りの録画番組をずっと保存しておきたい」場合のためにディスクドライブを搭載して、光ディスクへのダビングも行えるようにしました。
−− では、開発の早い段階からドライブ一体型でいくことは決まっていたのでしょうか?
澤岡: はい。こういった製品に対してユーザーからは、「ちょっと見返すことができれば良いので、内蔵HDDだけあれば良い」という声もあります。しかしそうはいっても、よくよく聞いてみると「ずっと残しておきたい番組も中にはある」というユーザーが多数なのです。やはり「録画番組の保存」は外せないポイントだと捉えています。
また、タイムシフトマシン機能搭載のレグザTVを使っていらっしゃるユーザーの方から、「どうしても保存しておきたい番組があるが、どうしたら良いのか?」という問い合わせを頂くことがあります。普段は番組を見逃さないことで満足されていますが、時々「保存の大切さ」に気付かれる方が多いようですね。こういう場合に私たちはレコーダーと組み合わせる使い方をご案内しています。そういったユーザーの動きを見ても、やはりレコーダーとして「保存方法」にまで気を配ることは重要だと思っています。
私たちとしては、長期間番組を保存するのであれば光ディスクの選択が確実と考えていますので、ディスクドライブは省略せずに搭載型としました。最初からドライブ一体型とすることを決めて開発しました。
今回編集部では、最新のタイムシフトマシン機能とBDレコーダー機能を一体化している“レグザサーバー”「DBR-M190」「DBR-M180」(関連ニュース)の開発担当者である、東芝 デジタルプロダクツ&サービス社 商品統括部 BD商品部 第一担当 参事 澤岡俊宏氏にインタビューを実施。「タイムシフトマシン時代の賢い録画番組保存方法」について語って頂いた。するとインタビューを通して見えてきたのは、「光ディスク」というキーワードだった。
テレビの視聴スタイルを変えたレグザサーバーは、同時に「録画スタイル」「アーカイブスタイル」を変えた
●保存しておく番組をあとから決めることができる
−− 今回は、「テレビの視聴スタイルを変えた」と話題となったレグザサーバーおよびタイムシフトマシン機能に焦点をあてながら、レグザサーバーにおける「録画番組の保存方法」についてお話を伺いたいと思います。まずは開発コンセプトから振り返ってお聞かせ頂けますでしょうか。
澤岡俊宏氏(以下、澤岡): レグザサーバーについては、「レコーダーのアプローチ」と「テレビのアプローチ」、この2つの基本コンセプトがありました。
テレビのアプローチとしては、「放送が終わったあと、周囲の評判を聞いてからテレビ番組を観ることができる」という、新しいテレビ番組の視聴スタイルを可能とすること。それを狙いました。もっと具体的に言うと、主婦層へのアプローチとして「ドラマの評判を聞いてからドラマを1話目から観ることができるようにする」というテーマがありました。
レコーダーのアプローチとしては、私たちがレコーダー開発を行ってきた中で持っていた大きなテーマが一番にありました。それは「録り逃しを防ぎたい」ということです。私たちはこれまでに「W録」や「おまかせ自動録画」、「おすすめサービス」といった、録画予約をサポートする機能を提供してきました。
そして、この究極の形が「最初から全部録画してしまうこと」。「全部録画しておいて、あとから探すことができる」というのが理想であると。そこで、レコーダーの最高峰に位置づけられる製品として、タイムシフトマシン機能を搭載する“レグザサーバー”を製品化しました。
−− タイムシフトマシン機能自体は、“CELL REGZA”に搭載されたのが始まりで、その技術を“レグザサーバー”に投入した形になりますね。
澤岡: はい。CELL REGZAに初搭載したときから、反響は大きかったです。当時「タイムシフトマシン機能を搭載したレコーダーは出ないのか?」という声をユーザーからたくさん頂いていました。当初はシステム的な問題や筐体が大きくなるなどのデメリットがあったのですぐにはできませんでしたが、CEVOエンジンの開発から実現の目途がつき、昨年製品化に至りました。
−− 先ほど「テレビの視聴スタイルを変える」と仰いましたが、同時に「録画スタイルが変わった」という言い方もできますね。
澤岡: まさにそうだと思います。これまでは「この番組を録画しよう」と事前に決めないと録画ができませんでしたが、それが予め一時保管されているわけですから。さらに、「録画番組のアーカイブ」についても変わったと言えるでしょう。番組を見逃さないということは、つまり保存しておきたい番組に出会える選択肢を増やしたことにもなっていると思います。これまでは、ユーザーが事前に録画操作を行ったものだけが録画でき、保存できましたが、タイムシフトマシン機能によって「保存しておく番組」をあとから決めることができるようになったわけです。
当初から「録画番組の保存ニーズ」を念頭に置いてディスクドライブを搭載した
●録画番組をずっと保存するなら「光ディスク」の選択が確実
−− そういった「録画した番組を今後も保存しておきたい」という需要について、御社では元々どういったお考えだったのでしょうか?
澤岡: 「録画番組の保存」というのは、テレビ側の切り口から考えますとマイナーな機能ですが、レコーダー側の切り口からは重要な要素だと思って取り組んできました。レグザサーバーについても同じです。
−− レグザサーバーには、光ディスクドライブや外付けHDDへのダビングなど、録画番組を保存していく場合に複数の選択肢が用意されていますね。
澤岡: 私たちはレグザサーバーが対応する記録メディアそれぞれに、「保存」の役割分担をさせています。まず本体にタイムシフトマシン用のHDDと、通常録画用のHDDを搭載しています。タイムシフト用のHDDは最新の番組にどんどん更新されて番組が消えてしまいますので、消えないようにするには通常録画用のHDDに録画予約するか、タイムシフト用のHDDから通常録画用のHDDにダビング・保存する必要があります。
しかし、保存といっても、HDDは一時的な保管にしか向いていませんので、「お気に入りの録画番組をずっと保存しておきたい」場合のためにディスクドライブを搭載して、光ディスクへのダビングも行えるようにしました。
−− では、開発の早い段階からドライブ一体型でいくことは決まっていたのでしょうか?
澤岡: はい。こういった製品に対してユーザーからは、「ちょっと見返すことができれば良いので、内蔵HDDだけあれば良い」という声もあります。しかしそうはいっても、よくよく聞いてみると「ずっと残しておきたい番組も中にはある」というユーザーが多数なのです。やはり「録画番組の保存」は外せないポイントだと捉えています。
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