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インタビュー

全録レコーダーと光ディスクの意外(?)な相性

光ディスクがカギになる − 東芝“レグザサーバー”開発者に聞く「タイムシフト時代の賢い録画番組保存法」

インタビュー/構成:ファイル・ウェブ編集部

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2012年08月31日

光ディスクの活用がレグザサーバー使いこなしのポイント

●「光ディスクへの保存方法がサポートされている」という安心感

−− 澤岡さんからご覧になって、光ディスクにも残せる選択肢があることは、ユーザーにメリットと捉えられているように思われますか。


澤岡: 購入時にそういった部分を1つのポイントにされる方はわりと多いようです。というのも、「録画番組を光ディスクに保存しておく」というのはこれまでの製品で当たり前にできたことなので、メインの機能ではなくとも「それがちゃんとサポートされている」という安心感は大きいようです。他の全録タイプの商品ではディスクドライブ搭載型の製品が無いこともあり、1つのポイントとなっていると思われます。ユーザーの傾向でいうと、レコーダー機能に共感して購入されている方はやはりディスクに保存しておく方が多いようですね。

−− レグザサーバーのドライブはスロットインタイプですが、これは何か理由があるのでしょうか。

澤岡: 主に筐体サイズを考慮した結果です。というのも、レグザサーバー開発テーマの1つとして、本体サイズを今までのレコーダー(DBR-Z160/150(関連ニュース)と同等にする」という目標がありました。様々なことができるからといって、筐体のサイズが大きくなることは避けたかったのです。設置性も確保できるようにしました。

●「録画番組をずっと残しておきたい」人には光ディスクメディアを

−− 今までお話を伺ってきたように、レグザサーバーが対応している記録メディアはいくつかありますが、開発側の立場からそれぞれの記録メディアのメリット・デメリット、ユーザビリティをどうお考えでしょうか?

澤岡: まず、記録メディア製品の大きなポイントは「コストパフォーマンス」と「ユーザビリティ」であると思います。1バイトあたりのコストがどれほど安くて使い勝手が良いか、ということです。

例えばフラッシュメモリーメディアの場合、小さいので持ち運びの面では使い勝手が良いですが、容量はあまり大きくありません。レコーダーのような据え置き型の製品で使う場合は、ほとんど持ち運びを行いませんので、大容量のHDDはコストパフォーマンスの良いメディアであるといえるでしょう。

しかしHDDは、やはり寿命の問題があります。そう考えたとき、光ディスクメディアが台頭してきます。かつてHDD+DVDレコーダー「RD-2000」を開発した頃から、わたしたちは「HDDというのは一時的な保管場所であり、ずっと残しておきたい大切な番組は光ディスクに保存して下さい」と言い続けてきました。

●「HDDと光ディスクの掛け合わせ」が一番お薦めの使い方

−− 最新のレグザサーバーについても、その考え方が同じように適用できるわけですね。

澤岡: 光ディスクを活用をすることが、レグザサーバーを使いこなすポイントになります。「HDDと光ディスクの掛け合わせ」というスタイルが、私たちとしては一番おすすめできる使いこなし方なのです。ユーザーにとって、コストの面と信頼性の面の両方で納得して頂きやすい使い方であると思います。

「HDDと光ディスクの掛け合わせ」が一番お薦めできる使いこなしだという

今後、フラッシュメモリーが進化して容量も上がってくると、また違った使い方も出てくるかもしれません。いつかそういう変化があるかなとも思います。HDDとフラッシュメモリーメディアの掛け合わせが主流となることも将来的にはあるかもしれませんね。ただ、現在の環境からいくと、光ディスクの方が再生環境の互換性が高いと言えると思います。

−− 最新のタイムシフトマシン機能を備えるレグザサーバーを使う場合に、光ディスクを活用することが使いこなしのポイントになるというのは、一見意外な組み合わせにも見えますが、御社が元々提唱していた思想を伺うと納得できます。

澤岡: 繰り返しになりますが、たくさんの番組を録る役割はHDD、保存する役割は光ディスクと、そうやって使い分けて頂くのが理想の形かと思います。確かにまだ気付いていない方も多いかもしれません。当社では昔からHDDとディスクの使いこなしに着目して、HDD+DVDレコーダーから参入した歴史があるわけです。当初から「好きなだけHDDに録って、好きなところだけディスクに残す」というコンセプトを提唱してきました。

●光ディスクとの親和性を考えた製品群

−− 今回はレグザサーバーをメインにお話を伺っていますが、録画番組の保存ニーズまで考慮されて光ディスクとの親和性を持つというのは、御社の製品全体に言えることであるわけですね。

澤岡: はい。当社のレコーダーには充実した編集機能を備えている商品があります。これはまさに光ディスクに残すことを意識した商品になっています。また、当社ではテレビの内蔵HDDに録画した番組を光ディスクにダビングできるBDライター/プレーヤー製品「D-BR1(関連ニュース)」も発売しています。

「D-BR1」

この「D-BR1」は、テレビは持っていてもレコーダーを持っていない、持っていても古いレコーダーである、といったユーザーをターゲットとした製品です。先ほども話に出ましたが、タイムシフト機能を備えたレグザを持っていて、その中でどうしても保存しておきたい番組が出てきた場合に、これを使って光ディスクにダビングを行えるわけです。また、プレーヤー機能も備えていますし、3DやAVCHDにも対応しています。実際にこの製品の売れ行きは好調です。

テレビの内蔵HDDに録画した番組を光ディスクにダビングしたいニーズに応える

−− そういったところから「テレビの内蔵HDDに録画したものをディスク化したい」というニーズもしっかりあることがわかりますね。今回、光ディスクと掛け合わせた使い方を伺って、レグザサーバーおよびタイムシフトマシン機能の使いこなしに対して認識が深まりました。

澤岡: ありがとうございます。ただ、今はまだタイムシフトマシン機能自体をご存知じゃない方もたくさんいらっしゃいますので、私たちといたしましては、まずぜひお子様からご年配の方にいたるまで、幅広い層の多くの方にレグザサーバーを使ってみて頂きたいと思っています。テレビの視聴、そして今回お話させて頂いた録画番組の保存に至るまで、テレビ番組を様々なスタイルで楽しんで頂ければと思います。

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