公開日 2025/09/17 06:30

特性の異なる2つのシアタールーム「BLACK」「WHITE」でユーザーの声に応える、のだや仙台店

確かな実力と気さくな対応で幅広いユーザーのシアターづくりに寄り添う
編集部:松原ひな子
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「のだや」といえば、東北を代表するホームシアター&オーディオショップ。近々創業70年を迎える老舗であり、現在は福島/宮城/栃木へ計4店舗を展開している。今回は仙台店を訪問し、3代目社長を務める野田怜男氏をはじめ、スタッフの方々にお話を伺う機会を得た。活気ありつつ和やかで心地よいのだや仙台店の特徴をお届けする。

のだや仙台店を訪問

ユーザーに寄り添って空間提案まで行う実力派

東北エリアにおける交通の結節点である宮城・仙台。のだやの4店舗目となる仙台店は、ホームシアターのブームが広がりつつも、専門店がまだ少なかった2002年に計画をスタート、それから震災を経た2014年にオープンした。

のだやは創業よりHi-Fiオーディオをメインに取り扱っており、ピュアオーディオの構築に造詣が深い。ホームシアターにおいてもサラウンドの臨場感を重視したり、ピュアオーディオを両立したりと、音を重視した提案を得意としている。

歴史の長さにたがわず経験と実績も豊富で、楽しみたいコンテンツやライフスタイルに寄り添った空間を、ハイエンドからカジュアルまで柔軟に設計してくれる実力派だ。

店舗は2階建、1Fはワンフロアの展示室となっており、エントリーからミドルクラスまでを中心としたオーディオシステムをセッティング。試聴が可能で、CDやアナログプレーヤー、ストリーミングなど、さまざまなコンテンツを再生して体験できる。

2Fにはじっくり体験が可能なハイエンドオーディオルームに加えて、リビングをイメージした内装に防音設備を施したシアタールーム「WHITE」、100型以上のスクリーンでプロジェクターの比較視聴が可能なシアタールーム「BLACK」を常設している。

1Fはスピーカーシステムや各種プレーヤーが中心に展示室

2Fでシアタールームを背にした写真。奥に見えるのがハイエンドモデルの展示エリア、左手にオーディオルームがある

異なる体験が可能な2つのシアタールーム

体験を重視した店舗構成のアイデアは、郡山本店から着想を得たもの。当時は郡山本店のホームシアター担当スタッフとして勤務していた現3代目社長の野田怜男氏(以下、怜男氏)が同店のリフォームに立ち会った際、住宅メーカーと協力して2つのシアタールームをつくったところからはじまる。

「当時そういった設備はまだめずらしく、2代目である父やお店のベテランスタッフには反対されていました。ですが、押し切ってつくり、いざできてみるとこれが好評で。ホームシアターブームが仙台に新店舗をつくろうとなったとき、郡山本店とスタイルを変えず、2つのシアタールームを備えつけることにしました」(怜男氏)

名前の通りシアタールーム「WHITE」は白を基調とした7畳ほどの空間。内装にダイケン「スタンダード防音★★」を導入、扉をアップグレードして、-40dB相当の遮音性能を確保している。

WHITEはリビングやプライベートルームへの導入をイメージしやすい明るいトーンの内装に

100型スクリーンと液晶テレビによる2WAYシアター

視聴位置後方の様子。サラウンドはJBL “Stage 2シリーズ” をフロント(LR)に据えた4.1.4ch

シアタールームを案内してくれた仙台店スタッフの井坂 剛氏(以下、井坂氏)によると、WHITEはリビングへの導入だけでなく、むしろ趣味を楽しむプライベートルームとして気に入るお客さんも多いそう。

「最近はゲームをしたり、YouTubeも観たり、推し活したり、映画も見つついろいろやりたいという方が多いですね。室内に棚を造作してコレクションをディスプレイするとか、完全に趣味に浸れるお部屋づくりをしたこともあります。ホームシアターでなにを観たいか、どういうふうに使いたいか、だけでなく、お家の意匠はどんなで、置きたい家具の大きさやデザインは、といったところまで考えて、ようやくご満足いただける仕上がりになるんです」(井坂氏)

もう1つのシアタールーム「BLACK」は完全遮光も可能な30畳ほどの大空間。160型のシネスコスクリーンに加えて、幕面とサイズが異なる4つのスクリーンが設置されており。プロジェクターの比較視聴にも対応する。

プロジェクターはビクターの8Kプロジェクター「DLA-V800R」を常設。この日はビクターの4K/8Kプロジェクター比較視聴イベントの前日で、フラグシップモデル「DLA-V900R」や、ネイティブ4Kプロジェクター「DLA-Z7」「DLA-Z5」も準備されていた。

BLACKの内装はダークトーンで統一 

オーエス「レイロドール」、キクチ「ドレスティ4K」など幕面とサイズが異なる電動スクリーンを用意

視聴位置後方の様子。サラウンドは普段7.2.4ch構成だが、イベントに合わせてイクリプスのサブウーファーを2基追加。迫力の7.4.4chを楽しめるように

フロントスピーカーはSonus faber「Sonetto VIII」を採用

後方のラックにはプロジェクターやサラウンドバックスピーカーに加えて、AVアンプ、プレーヤーなどもまとめて収納

怜男氏は代表として上述の4店舗をまわりながら、接客もこなしてお客さんとふれあったり、スタッフとコミュニケーションをとったりしているそう。ホームシアターのインストールを含む長期的なプロジェクトは、それぞれの店舗の担当スタッフが手掛けている。経験豊富なベテラン揃いの面々に「私にとっても大先輩ですので、信頼してお任せしています」と微笑む怜男氏。一方で、感覚に優れた次世代も順調に実力をつけているという。

「いま、うちにも20代のスタッフが在籍していますが、若い方の意見はとても勉強になりますね。すごくオーディオが好きな子で、なんでそんなにマニアなの? きみいくつ? とか突っ込みながら。けれどやっぱり我々にない感覚的を持っていて、同じ情報でも思いつくものがまったく違ったりするんです。いろいろ教えてもらっています」(怜男氏)

店内ではスタッフと活発に会話を交わしていたり、オーディオ試聴室でじっくり腰を据えて比較検討していたりと、お客さんが思い思いに過ごしていたが、誰もが肩の力を抜いてリラックスしているように見えた。

地域に根ざした信頼と実績。10周年も迎えた東北の有力ホームシアター&オーディオショップに、ぜひ足を運んでみてほしい。

のだや最新実例

生活空間と日々の暮らしの時間に溶け込んだ普段使いのホームシアター

位置/方向/角度を綿密に計算してGallo Acousticsの埋め込みスピーカーを設置。生活動線を損ねずにパワフルな5.1chを実現

JBLのスタジオモニターをMcIntoshで鳴らすハイエンドシステムを導入し、音楽も映画も楽しめるリビングシアターに

ホワイトで統一されたインテリア。テレビラックなどの収納家具は置かずに、洗練された雰囲気に仕上げた

『トップガン マーヴェリック』の感動を自宅で再現するためにホームシアターを導入

サブウーファーは4基! ドルビーアトモス対応の7.4.6chは圧巻の迫力

 

お問い合わせ先

Placeholder Image

のだや 仙台店

宮城県仙台市泉区八乙女1-3-10 
TEL:022-725-5193
MAIL: sendai@audio-nodaya.com
営業時間:10時00分 – 19時00分
定休日:火曜日、第2/第4水曜日

のだや 郡山本店
福島県郡山市本町1-3-8
TEL:024-932-0254
MAIL:koriyama@audio-nodaya.com

のだや 宇都宮店
栃木県宇都宮市松が峰1-2-3
TEL:028-614-1454
MIAL:utsunomiya@audio-nodaya.com

のだや 福島店
福島市新浜町2-8
TEL:024-535-5126
MAIL:fukushima@audio-nodaya.com

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