PR 公開日 2025/07/28 06:30

サブスク疲れ、してません? やっぱりCDも聴きたい貴方に、ストリーマーに“CDトラポ”をアドオンする新提案!

ティアックの「VRDS-701T」を活用!

サブスク音楽配信は便利だけれど、結局スマホに振り回されてない? そんな時、コンパクトで “モノ” 感のあるCDもよかったなぁ…と思う人がまた増えているとかいないとか。PHILE WEBでも、意外や意外、CDプレーヤー関連の記事は毎回アクセス上位に上がってくる人気記事のひとつ。

とはいえ、かつてのように毎年CDプレーヤーの新製品が各社から登場する時代では、もはやない。ストリーミング時代にCDも “よりよく楽しむ” にはどうすれば良い? ここで新提案、最新のDAコンバーターを積んだストリーマーに「CDトランスポート」を追加してみませんか?


TEAC CDトランスポート「VRDS-701T」(275,000円/税込)

音楽ファンだからこそ、CDのコレクションは捨てられない!

ロスレスやハイレゾのストリーミングが誕生してから5年あまり。2024年秋には待望のQobuzが日本でも始まり、高音質ストリーミングの普及が加速モードに入った。ネットさえあれば好きな音楽を聴き放題で、しかも音も良い。それだけ好条件が揃うストリーミングが普及するのは当然と思えるが、それにしてもその勢いは予想以上だ。

その一方でCDへの愛着を断ちがたいと感じている音楽好きもたくさんいる。趣味の世界だから一人ひとり好みやこだわりがあり、利便性やコスパだけを理由に聴きなじんだディスクを手放したり、一気にストリーミングに乗り換えられるわけにはいかない。さらに、CDを買わなくなって何年も経つとか、そもそも最初からCDは聴いていないという音楽ファンが、CDと距離を置いてきたからこその目線でディスクの魅力に目覚めることもある。レアな音源が手に入ったとか、アーティストがこだわって作ったブックレットの価値に魅せられるなど、理由はいろいろだ。

ストリーミングは再生履歴からリコメンドを返してくるが、具体的にどんな音楽を聴いてきたのかというヒストリーは残りにくい。手元にライブラリが残るCDはそこにも重要な長所がある。書棚やCDラックはたんなるストレージではなく、ストーリーを秘めた個人の価値あるコレクションなのだ。私自身、ストリーミングを頻繁に利用しているが、そこで出会ったこれぞと思う音源はディスクを買う。特別なお気に入りは手元に置いておきたいという気持ち、音楽ファンなら理解していただけると思う。

最新の高性能DACはストリーマーに組み込まれる

そんなCDの価値に興味を引かれた音楽ファンに向けて、ひとつの提案がある。ネットワークが主役のシステムにアドオンする形でCDの再生環境を構築するというアイデアだ。新たにCDプレーヤーを買うのもありだが、今回はあえてDACを持たないCDトランスポートにこだわる。トランスポートからデジタル出力を取り出し、ネットワークプレーヤーの内蔵DACでアナログに変換するという手法だ。

CDをソース機器の核に据える従来の常識とは異なる発想だが、ネットワークが主役を担うこれからの時代、最先端の高性能DACはCDプレーヤーよりもストリーマーやDACプリに組み込む方が合理的だし、実際にハイエンドオーディオではそれが主流だ。あえてCDトランスポートを選ぶ意味はそこにある。ネットワーク機器の内蔵DACを活用し、その音の良さをCDでも味わい尽くす。優れたDACが手元にあるなら、それを活用することをためらう理由はない。

CDトランスポートはDACにかけるコストをメカドライブや電源部などにまわせるので、適切なDACとペアを組めば、同価格帯のプレーヤーを上回る音を引き出せる可能性がある。一体型のCDプレーヤーは振動源となる機構部品とDACを含むアナログ回路が共存しているため、振動対策が課題となるが、別筐体なら有害な干渉に悩まされる心配はない。トランスポートとDACを分ける手法は30年以上も前に導入された定番の技術なのだ。

今回はそうしたCDトランスポートの長所を享受できる代表例として、ティアックのVRDS-701Tを選んだ。エソテリックのディスクプレーヤーを象徴するV.R.D.S.メカの基本設計を継承した独自のドライブを積み、不要振動の影響を排して読み取り精度を高めたことが技術の核心で、ピックアップの動きを制御するサーボ電流の変動を抑えて音質への影響を回避する効果が著しい。

ティアックが長年培ってきた、精度高い読み取りを実現するV.R.D.S.メカを搭載する「VRDS-701T」。DACも内蔵するCDプレーヤー「VRDS-701」もラインナップするが、今回はあえてトランスポートを選択!

ブリッジの素材や構造は簡略化しているものの、基本設計を見直し最適化することで、確実な振動低減効果を発揮。ドライブメカと制御系に専用のトランスを導入するなど、電源部の構成も姉妹機のCDプレーヤー以上に強化している。

VRDS-701Tの背面端子。デジタル出力はCoaxialとOpticalとシンプルに2系統のみ。10MHzクロック入力でグレードアップが図れるのもユニークな点

Android搭載、Eversoloの「DMP-A8」と組み合わせ!

VRDS-701Tと組むネットワークプレーヤーとして最初に選んだエバーソロの「DMP-A8」は、AKMのセパレート型DAC思想を具現化したAK4499EXCEL/AK4191EQを内蔵し、DACとしての性能にも定評がある。今回は固定出力モードでリファレンスのプリアンプに出力し、試聴に臨んだ。

Eversolo ネットワークストリーマー「DMP-A8」(363,000円/税込)。Androidを搭載しており、Amazon MusicやApple Musicも再生できる多彩なプレーヤー。今回はあえてDACとしてのみ使用している

ツィンマーマンが弾くスプリング・ソナタを聴くと、完全な静寂のなかから芯のあるバイオリンの旋律が立ち上がり、まるで歌曲のように表情豊かに歌う。ピアノはどの音域にも混濁がなく、平行弦構造の楽器ならではの澄んだ和音でバイオリンを支える。この透明感の高さとブレのない独奏楽器の音像再現はVRDS-701Tの重要な長所の一つだ。

DMP-A8の背面端子。CDトランスポートからの入力はCoaxialもしくはOpticalで

ギター1本で歌うリッキー・リー・ジョーンズ「ヤング・ブラッド」からは、息遣いの生々しさとギターのリズムを刻むストロークの勢いを空気の動きから聴き取ることができた。粒立ちの鮮やかさは、アタック成分に曖昧さやにじみがなく、本来の信号波形を正確に再現しているからだろう。声とギターどちらも中音域に芯があり、インパクトが強靭で、身じろぎさせない浸透力で聴き手を引き込む。

ラナが独奏を弾くバッハのピアノ協奏曲は独奏とオオーケストラが柔らかく溶け合いつつ、主旋律ではソロが明瞭に浮かび上がり、その対比の鮮やかさに耳が釘付けになった。どのフレーズも音楽の流れが平板にならず、起伏の豊かさと疾走感を感じる。編成は大きめだが室内楽と同様に澄んだハーモニーが生まれ、音が放たれたあとの余韻の軌跡が目に見えるほどの見通しの良い音場が広がる。

今回の試聴CD音源。ライブの記憶やこだわりの高音質盤など、購入したCDには一つ一つ思い入れがあり、そう簡単には手放せない

CDプレーヤー開発をやめて久しい、リンと組み合わせ

VRDS-701TのCDトランスポートとしての実力を見極めるために、リンのフラグシップとして君臨する「KLIMAX DSM/3」との組み合わせも試してみた。DMP-A8と同様、SPDIF端子に同軸ケーブルで接続したが、ここでの受け側はBNC端子となる。

リン ネットワークプレーヤー「KLIMAX DSM/3」(6,280,000円/税込)

KLIMAX DSM/3はリンが独自に開発したディスクリート設計のORGANIK DACを内蔵する。私は自宅試聴室でエソテリックのGrandioso K1X SEのアナログ出力とKLIMAX DSM/3へのデジタル接続でCDの再生音を聴き比べたことがあるが、どちらの音からも揺るぎないDACのアイデンティティが伝わり、CDの枠組みを超えると思わせる未体験の音を味わうことができた。

KLIMAX DSM/3のデジタル入力は、TOSLINKとBNC端子。今回はBNCケーブルを使って試聴した

VRDS-701Tとの組み合わせで聴いたヤルヴィ指揮、NHK交響楽団の「アルプス交響曲」は、複雑に重なる音のレイヤーを立体的かつ精密に描き分け、目の前に広がる光景は雄大で複雑だ。スコアをていねいにほぐして各楽器の関係を立体的に描き出す力も圧巻。鳥のさえずりを模した木管の旋律のように音場の上の方に浮かぶ光景までリアルに描写したのには驚かされた。

エソテリックのマスタリングによるアバドの「スターバト・マーテル」は、ステージが前後に深々と広がり、2人の独唱とオーケストラの緊密なやり取りが手に取るようにわかる。通奏低音も音色が精妙できめが細かく、独唱の表情に寄り添って音楽の流れを支えていることに気付かされる。40年以上も前の録音だが、豊かな奥行きを伝える空間描写は現代の最新録音に通じるものがあると感じた。今回はCDレイヤーでの再生だが、リマスター盤で蘇る往年の名演の響きを体験できるのもディスク再生ならではの醍醐味だ。

今回の試聴では、同価格帯のDMP-A8だけでなく、超ハイエンド級のKLIMAX DSM/3との組み合わせでもVRDS-701TのCDトランスポートとしての基本性能の高さと信頼性を確認することができた。DACはオーディオ機器の中でも特に進化のスピードが速い分野で、各社がさらなる高みを目指してしのぎを削っている。

最先端に位置するDACと組み合わせることで、いまあらためてCDを聴く意味が浮かび上がってくるのだ。LPレコードの音が現代の技術で蘇り、かつて聴いたことがないクオリティを獲得したのと同じように、DACをはじめとする最新のオーディオ機器で再生すると、CDからも未体験の音を引き出せる可能性が大きい。CDトランスポートとネットワークプレーヤーの組み合わせはそのポテンシャルを引き出す重要な一歩なのだ。

(提供:ティアック)

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