公開日 2018/06/18 08:30

デノンのサウンドバー「HEOS HomeCinema」は、映画はもちろん音楽ストリーミングとも相性抜群

映画を楽しむための多彩な機能も搭載
サウンドバーとワイヤレス・サブウーファーで構成されたデノンの2.1chホームシアターシステム「HEOS HomeCinema」をオーディオ評論家・折原一也氏がレビュー。同社のネットワーク/マルチルームオーディオ機能「HEOS」を搭載、音楽再生の音質にもこだわった本機の魅力に迫る。

「HEOS HomeCinema」(¥OPEN/予想実売価格89,640円前後)

「HEOS」搭載で音楽再生にも優れる2.1chサウンドバー

ホームシアター関連機器メーカーの老舗ブランドであるデノンが4月下旬より発売した2.1chサウンドバーが「HEOS HomeCinema」だ。

「HEOS」というブランド名に聞き覚えがある人も多いかもしれない。デノンブランドの製品群のなかでもWi-Fiスピーカー「HEOS 1 / HEOS 3」(関連ニュース)、そして「AVR-X1400H」(関連ニュース)をはじめとするAVアンプに搭載された、ネットワーク音楽リスニング機能の名称が「HEOS」だ。

「HEOS3」

すなわちHEOS HomeCinemaは、デノンのネットワーク音楽リスニング製品の名を冠したホームシネマ製品。サウンドバーとしての機能だけでなく、ストリーミングなどの最先端の音楽リスニングとの親和性も高めたモデルとなっている。さっそく、HEOS HomeCinemaのハードウェア構成からチェックしていこう。

リモコンは付属せず、「HEOS」アプリでの操作に特化

基本はやはり、薄型テレビの前に設置するサウンドバー。バーの横幅は1,018mmと50インチクラスのテレビを狙ったバー型のボディに、16mm径のソフトドーム・トゥイーターとアラミド繊維で強化された楕円形ミッドウーファーを搭載。クラスDアンプで駆動するというスピーカー構成だ。サブウーファーは130mmドライバーを2基搭載しており、サウンドバー部とはワイヤレスで接続される。

HDMI端子は入力1系統、薄型テレビとARC対応の出力1系統を搭載し、4K/HDRとHDCP2.2にも対応。光/同軸デジタル入力、アナログAUX入力も可能。

視聴では55型のテレビと組み合わせた

「HEOS HomeCinema」の背面端子部

音元出版の試聴室でHEOS HomeCinemaを試聴したのだが、セッティングの段階から本機のコンセプトを知ることになる。本機には付属の操作リモコンがなく、スマホ用アプリからセットアップと操作を行うのだ。Wi-Fiセットアップ後の操作は「HEOS」アプリを使用。アプリ画面から「HEOS HomeCinema」を選択すると、専用の操作画面が表示される。

HEOS HomeCinemaのインプットは、HEOSアプリ画面下のホームメニューの「ミュージック」から選ぶのだが、リストには「Spotify」「Tunein」「Amazon Prime Music」「SOUND CLOUD」「AWA」の各種音楽配信、そして「テレビ」(HDMI)、「このスマートフォン」、「ミュージックサーバー」「USBメモリ」「プレイリスト」「履歴」「外部入力」が並ぶ。

HEOSアプリの操作画面。大きなアイコンで直感的に操作できる

全部で11種のインプットを簡単に切り替えて再生できる

HEOSならではの豊富な音楽再生サービスに対応

本機はサウンドバーなので一番用いるのは「テレビ」……なのかもしれないが、「HEOS」アプリの画面を見た瞬間にHEOS HomeCinemaが音楽リスニングも重視していくことが見てとれたので、まずは筆者が契約中の「Amazon Prime Music」をタップして音楽を聴くことから開始した。

次ページストリーミング再生とハイレゾ再生をチェック

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