HOME > ニュース > <OTOTEN>8K/22.2ch体験は立ち見が出る人気と熱気

NHK技研副所長による基調講演もレポート

<OTOTEN>8K/22.2ch体験は立ち見が出る人気と熱気

公開日 2018/06/16 16:29 編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
オーディオビジュアル関連の様々なブランドが集うイベント「OTOTEN 2018」(事前来場者登録はこちら)が東京国際フォーラムで開幕。会場では、NHKによる8K/22.2chのスーパーハイビジョン体験にも大きな注目が集まっている。

NHKが8K/22.2chのスーパーハイビジョンをデモ

今回のOTOTENでは、国際フォーラム地下1階の総合受付近くと、5階G502の2ヶ所で8Kスーパーハイビジョン(SHV)を体験可能。地下1階ではバーチャルサラウンドによる8K SHV、G502では実際に22.2chスピーカー環境での8K SHVを体験できる。

地下1階でも8Kデモを体験可能

G502では上記に加え、AV機器メーカー各社のホームシアターシステムなどと組み合わせてのデモも実施。シャープの8Kテレビ“AQUOS 8K”、オンキヨー、ヤマハ、デノン、マランツといった各ブランドのAVアンプやマルチチャンネルスピーカーを試すこともできる。なお、こちらのコーナーのデモにはビデオマーケットの4Kコンテンツも用いられていた。

興味深そうに話を聞く来場者の姿も見られた

各社の8K・4K対応製品が体験できる

今年12月から新4K8K衛星放送の正式開始が控えているからなのか、8K/22.2chのデモには非常に多くの来場者が詰めかけていた。G502は立ち見が出るほどの人出で、また、NHK技術研究所の今井副所長による基調講演も満席となる人気だった。

8K/22.2chデモは立ち見が出る人気ぶり

その基調講演では、高精細なため現在より大画面視聴に耐えられるだけでなく、同じ画面サイズならより近くで見ても2Kや4Kより映像の粗さが分からないこと、BT.2020による広色域、HDR、120fpsのハイフレームレートといった点も視聴者に大きなメリットをもたらすことなどを説明。

基調講演も満席だった

「究極の2次元テレビをめざした」と8Kの研究開発を進めてきた背景に触れ、「将来的には、テレビを見ていて気になった箇所を拡大して見たりなどといった使われ方も出てくるかもしれない」と、8Kが持つ可能性にも言及した。

人気番組「チコちゃんに叱られる」風の紹介資料も

また22.2ch音響についても、8K映像に見合う高い臨場感を実現するために研究を重ねた結果たどり着いたものであると説明。8K/22.2chでの撮影・制作環境も整いつつあることなども紹介し、8Kの魅力をアピールした。

そしてそのほか、LGやアストロデザインと共同開発を進めている超薄型のシート型有機ELディスプレイにも言及。ホームシアター用スクリーンのように巻き取れるロール型を将来的に実現させ、より自由に大画面で高精細な映像視聴を楽しめるようになるなだろうと、将来展望も語った。

85インチサイズのポスターでシート型ディスプレイの家庭設置をシミューレーション。日本の家庭環境でも「意外と入る」と紹介した

OTOTENは明日6月17日まで開催。事前来場登録者には特典として抽選で5名に、同協会が企画した特別アナログ盤『オーディオ協会監修 井筒香奈江Laidback2018』(関連ニュース)がプレゼントされる。事前登録は公式サイトから行える。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE