公開日 2017/04/14 14:05

音がいい部屋構築のポイントは「中低音の残響時間」。試聴会「Acoustic Audio Forum」密着レポート

【特別企画】防音工事会社アコースティックラボ主催イベントを記者が取材
編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

イベント会場となったアコースティックラボの防音ショールーム
「あのコンサートホールはやっぱり音がいい」

「演奏はよかったんだけど会場の音がイマイチだったね」

音楽ファンがそんな会話をすることが珍しくないことと同様に、趣味のオーディオにとっても“部屋の響き”はとても重要だ。この“部屋の響き”のなかでも特に“残響時間”にフィーチャーした試聴会「第38回Acoustic Audio Forum」が開催された。

■オーディオルームに最適な残響時間とは?

試聴会の主催は、防音工事会社のアコースティックラボ。自身も熱心なオーディオファンである代表の鈴木氏を中心に、オーディオに理解の深いスタッフ陣が集まり、オーディオファン向けの物件を多数手がけている会社だ。加えて、プロのミュージシャンやエンジニアが使う音楽スタジオも多く手がけており、音楽関係の防音工事について豊富なノウハウを持っている。

そんな同社が毎月定期的に開催しているのが、このAcoustic Audio Forum。同社が作った“音がいい”モデル試聴室を会場に、実際の音出しデモとともに様々なノウハウを体験できるイベントだ。

“フォーラム”と銘打たれているように、主催者から参加者への一方通行ではない点も本イベントの特徴のひとつ。イベント中や休憩中に参加者から熱心な質問が出るシーンもたびたび見られる(実際、記者も取材に訪れた身でありながら、参加者の方々とともに質問やコメントを発言させてもらうこともあった)。

そして今回のテーマは、「残響時間とその周波数特性を考える」。部屋の残響時間(吸音具合)でオーディオの音質がどのように変化するのかを考えようというものだ。

アコースティックラボ 鈴木代表

同社代表の鈴木氏は「建物によって構造が違って音の響き方も違う。では、オーディオルームを作る際にはどうしたらよいのかを考えようというのが今回の趣旨だ」と説明した。

現代住宅は壁などが振動しやすく音が反響しやすい構造になっており、音楽再生時には悪影響が大きい

■同社防音室が“音がいい”理由

前述のように、イベントの会場は同社が作ったモデル試聴室。オーディオ的な音質に配慮した縦・横・天井高の比率を採用した上で、コンクリートの浮床構造、間柱の間にモルタルをつめることで厚く密度の濃い壁、幾重にもクラスターボードを重ねた天井など、重くしっかりした構造にしている。しっかり重くて振動の悪影響を受けないようにするというのはオーディオ機器にも通じる思想が興味深い。

メインのショールームとは響き方の異なるスタジオルームもデモに使用

鈴木氏は、こうした特徴に加えて「中低域の残響時間を一般的な住宅の部屋よりも長くとった部屋にしている」と説明。「この部屋の吸音率は0.2ほどで、少しライブ気味に作られている」と続けた。

次ページ普通の住宅と“音がいい防音室”との違いは?

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 自治体公用車カーナビでのNHK受信料支払い問題、全国知事会が契約見直し提言。NHKもコメント
2 「Xperia 1 VIII」のスマホらしからぬ原石のような質感にソニーショップ店長も思わずにやり。「“愛でる”とはまさにこのこと」
3 女子プロゴルフ「明治安田レディスゴルフトーナメント」7/16から4日間の放送・配信予定
4 マランツ、HDMI搭載の新入門プリメイン「MODEL 70」。aptX AdaptiveでのBluetooth送受信にも対応
5 日本オーディオ協会、「ハイレゾロゴ」認証の規格を改定。低域限界周波数も新たに規定
6 マランツ、新エントリーCDプレーヤー「CD 70」。最新世代DACや独自アンプ技術でパフォーマンス追求
7 MotherAudio、Sound by YAMAHAを冠したスピーカーユニット「MS-TAMANEGI」
8 “Music First”のスピリッツ息づく。イギリス名門・ARCAMの最新プリメインが秘めるスマートな音楽性を聴く
9 TCL技術者が超ディープに解説!「なぜSQD-Mini LEDはRGB Mini LEDより優れているのか?」
10 Google提案の「Opus HD」コーデックが「ハイレゾオーディオワイヤレス」認証取得
7/17 13:05 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 201号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.201
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.34 2026 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.34(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix