公開日 2013/02/18 11:53

日常撮影に十分な画質を備えた身近なムービーカメラ・JVC “Everio”「GZ-E565」

いつでもスッと取り出して撮影できる気軽さが魅力
取材・執筆/会田 肇
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Everioのエントリークラスに位置する「Eシリーズ」の中にあって、洒落た全5色を揃えて女性ユーザーを意識して開発されたモデルが「GZ-E565」だ。撮像素子はコンパクトな1/5.8型裏面照射CMOSセンサーを採用し、これがレンズを含む光学系の小型化を可能にした。それだけに、ボディは女性用ハンドバッグにもスムーズに収まるサイズとなり、いつでもスッと取り出して撮影できる気軽さが本機にはある。


GZ-E565

女性の手にぴったりフィットする丁度良いサイズ。カラーリングも洒落ている
“Everio”「GZ-E565」1月下旬発売
¥OPEN(予想実売価格7万円前後)


見逃せないのは撮影時の能力を従来比で大幅に向上させたことだ。まずズームレンズ。Eシリーズとしては初めて広角端を29.3mm相当の広角端を実現し、倍率は驚異の光学38倍! 動画撮影時なら29.3〜1219mm相当ともなり、いざとなれば画質劣化の少ない65倍相当のダイナミックズームも使える。これなら運動会の全景も楽に収まるし、一生懸命に走る我が子の表情までもドアップで撮りきれる。

エントリー機ながら、レンズバリアはモニターに連動して開閉する

手ブレ補正機能が従来の電子式から光学式へと進化を遂げたのも大きなトピックだ。これまでもEシリーズは徒歩撮影時でも有効なアクティブモードに対応していたが、電子式だったために画質への影響は少なからずあった。それが光学式となったことで、アクティブモードであっても画質劣化を最小限にとどめられるようになったのだ。

親しみやすいカラフルなデザインを採用したトップメニュー。マナーモードもここで設定

高速撮影からアニメ撮影など多彩な機能は「お楽しみ機能」のカテゴリーに含まれる

撮影すると従来のEシリーズでは得られなかった広々とした映像が撮影できることに気付く。被写体に近づいて撮影しても、背景が広めに映せるので臨場感たっぷりの映像が撮れるのだ。やはり広角端が広がったメリットは大きい。撮影した映像は昼間の明るい条件下であれば、鮮明かつしっとりとした色合いの良好な映像を見せる。ただ、夜景撮影になると白飛びや黒浮きが目立つようになり、解像度も下がってくる。発色は良好なだけに惜しい部分だ。

冬の陽射しを浴びて鮮やかに咲く花を鮮明に映し出すことができた

輝度が下がると解像度に影響をきたすが、イルミなどの発色は良好だった

撮影時は個人認識や顔追尾・色追尾も可能で、自動的に笑顔を計測して撮影する機能も搭載している。また、手ブレ補正は望遠側で細かなブレをよく吸収してくれ、徒歩撮影時でもアクティブモードに切り替えるとまずまずの効果を見せる。

条件が良ければ鮮明な映像を見せる。背景ボケは二重線が気になる

その他、使って便利に思えた機能として、「ペット顔検出&ペットショット」、撮影中の映像にアニメ効果が加えられる「アニメーション撮影機能」、操作音をOFFにできる「マナーモード」等がある。さらに記録時にマーキングした「ベストシーン」「いい笑顔」「顔登録人物」などをダイジェスト再生できる機能も備える。エントリーとは思えない充実した機能、日常撮影に十分な画質を備えた身近さこそ、本機ならではの魅力なのだ。

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