公開日 2025/06/24 17:48

世界最大級の家電エレクトロニクス展示会「IFA2025」、9/5 - 9に開催。日本企業の参加状況や注目トレンドをCEOが語る

ライフ・リントナーCEOが来日会見
編集部:岡本雄
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

ドイツ・ベルリンで毎年行われる、家電とエレクトロニクスの展示会「IFA」。今年はドイツのメッセ・ベルリンにて、現地時間95日から9日にかけて実施される予定だ。

IFA Management GmbH」のCEOを務めるライフ・リントナー氏(中央)が来日

開催に先立ち、IFAを運営する「IFA Management GmbH」のCEOを務める、ライフ・リントナー氏が来日。IFA2025の展望についてのプレゼンテーションが行われた。

IFAとは、世界最大級の家電・エレクトロニクスの展示会。100周年を迎えた昨年のIFA2024では、44か国から約1,800の企業が出展を行い、139の国から約215000人以上が来場したほか、101の国から約4,500人のメディアが取材。出展企業の47%がヨーロッパ圏以外であり、グローバルなイベントだと強調している。

リントナー氏はIFAについて、“ビジョン”を持った人々が集まる場所だとしており、ヨーロッパ、アメリカ、アジアから業界を牽引するリーダーが一堂に会する接点”だとアピールした。

2024年に100周年を迎えたIFAは、その前年に運営体制が変更されたこともあり、ブランドの移行期にあるという。昨年は、コンセプトやロゴデザインを刷新するなどリブランディングが行われた。2025年もその変革を推し進めるとのことで、保守的なものにするのではなく、「若さ」「大胆さ」「好奇心」といったコンセプトを掲げた先進的なイベントにしたいとのこと。

トレンドは「AI」と「サステナビリティ」。体験型新エリアも

今年のIFAの展示エリアは、以下の10種類。

・生活空間とエンターテインメント
・家電製品
・スマートホーム
・コミュニケーションとコネクティビティ
・オーディオ製品
・コンピューティングとゲーム
・写真、ビデオおよびコンテンツ制作
・フィットネスとデジタルヘルス
・モビリティ
IFA NEXT(今後発展が期待されるのテクノロジー、スタートアップのためのエリア)

日本企業についてはソニー、パナソニックなどの参加が予告された。またオーディオ分野については、現時点で期待していたほど増えておらず、各メーカー・ブランドへ出展交渉をしている途中とのこと。リントナー氏が個人的に非常に好きな分野ということもあり、多くのメーカー・ブランドに参加してほしいとコメントした。

2025ならではのトレンドとして「AI」と「サステナビリティ」を強調

今年ならではのトレンドとして、リントナー氏は「AI」と「サステナビリティ」を強調。製品出展のみならず会場インフラにも反映されるとしており、広大な会場を来場者がわかりやすくかつ効率よく回れるようナビゲーションを行うほか、ヘルスケアにもAI技術が活用されると説明した。

またIFA 2025では、市場調査と出展者のフィードバックに基づき、ライフスタイルトレンドに関する体験型の展示を行うとのことで、以下の新エリアの⽴ち上げを発表した。

まず、「Beauty Hub」を「フィットネスとデジタルヘルス」展⽰エリアに併設。 コネクテッドビューティーとセルフケアに焦点を当てたエリアで、Z世代、インフルエンサー、美容テクノロジー愛好家向けに設計されたとのこと。最新美容機器の体験型展示が行われるという。

そして「IFA Outdoor Cooking & Gardening」をサマーガーデンに展開。アウトドアライフスタイル、サステナビリティ、ウェルビーイングに焦点を当てたエリアで、ライブクッキングショーやスマートガーデニングのイノベー ションを体験できるとのこと。 

The Track」は個⼈⽤電動輸送⼿段の専⽤エリアで、ホール67の間に設置。電動スクーターや電動⾃転⾞を展⽰し、実際の環境で屋外試乗も可能だという。

新エリアとして3つの体験型展示を用意
予定される会場フロアマップ

昨年、100周年を記念して催された音楽コンサートを今年も引き続いて開催。会場も昨年同様、メッセ・ベルリン内のサマーガーデンという屋外エリアで、12000人収容可能。4日間にわたって行われ、コンサートのチケットを購入することで、IFAにも入場できるという。

IFA公認スマートホームスペシャリストも登壇

X-HEMISTY(ケミストリー)株式会社のCEOであり、IFA公認スマートホームスペシャリストでもある新貝文将氏も登壇。IFAは世界の技術トレンドをいち早く知ることができるイベントであるし、日本と海外とのスマートホーム製品の特徴の違いなどを紹介した。

また、同社では「IFAスマートホーム視察支援サービス」を展開すると発表。同社のアテンドでスタッフによる解説を聞きながら現地を視察できるとのことだった。

X-HEMISTY(ケミストリー)株式会社のCEO・新貝文将氏
X-HEMISTYのアテンドでスタッフによる解説を聞きながら現地を視察できるサービスを紹介

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX