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公開日 2018/04/27 11:26

アンカーがオーディオに注力。ブランドを「Soundcore」に統合、新製品12機種を投入

戦略発表会を開催
PHILE WEB編集部
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アンカー・ジャパンは本日、新事業戦略発表会を開催した。戦略発表会の中で同社は、オーディオ関連の新製品について発表した。

これまでアンカーのオーディオ製品は、ANKERブランドで展開していたものとZOLOブランドで販売していたものがあったが、今後はSoundcoreブランドとして一本化し、独立したブランドとして展開する。同社代表取締役の井戸 義経氏は「SoundcoreをANKERに続く第二のブランドとして立てていく。我々にとって大きなチャレンジ」と説明する。

ブランドを統合。Soundcoreとして展開していく

Soundcoreのブランドスローガンは「HEAR IT. FEEL IT」。「ちょうどよいニーズバランス」「経験豊かなエンジニア陣」「最先端テクノロジー」の3つをブランドの強みとして展開していく。

また同社は、Soundcoreの新製品として、ワイヤレススピーカーを6機種、イヤホン/ヘッドホン6機種を展開することを発表。5月から夏にかけて順次発売していく(製品の詳細は別記事にて紹介)。なお現在販売中の製品については、引き続きAnker/Zoloとして販売するとした。

ワイヤレススピーカーを6機種、イヤホン/ヘッドホン6機種を展開

事業戦略の発表には、代表取締役の井戸義経氏と、執行役員/事業戦略本部 統括の猿渡 歩氏が登壇。創業5年間を振り返っての総括と、オーディオ分野の強化に至った背景および今後の方針を説明した。

アンカーは2013年1月にアンカー・ジャパンを設立し、日本市場に参入。これまではモバイルバッテリーなど、主にチャージング関連製品の展開を行ってきた。井戸氏は、「設立当初の日本では、様々なブランドからチャージング製品が登場していたものの、呼び方も様々で、カテゴリーは発展途上だった」と振り返った。

アンカー・ジャパン・代表取締役 井戸義経氏

その後、スマートフォンの普及に伴ってモバイルバッテリーの需要も増加し、販売チャネルも拡大し、2017年の売上高は74億円まで増加。設立から5年間で約720%成長したという。井戸氏は「アンカー・ジャパンが“モバイルバッテリー”というジャンルを確立した」と語った。

2017年の売上高は74億円に到達、設立5年で約720%の成長を遂げた

同社の急成長の理由として井戸氏は、「インターネットの時代において、ユーザーの求めるニーズに的確に応えていくこと、そうしたビジネスモデルを明確に持って実行した結果」とし、『ファブレスモデル』『EC市場』『カスタマーサービス』の3点を挙げて説明した。

アンカーでは、工場を持たずにコア事業に特化する『ファブレスモデル』を採用している。開発から生産・品質管理/マーケティング&セールス/カスタマーサポートの領域に注力し、「メーカーとしての価値を最大化できる部分に力を入れることで最適化を図っている」と語った。流通・販売においはEC市場を軸として規模を拡大。EC市場は「優れた性能と適正な価格を持つ製品が実売につながる場所」と述べ、同社の実績をアピールした。

さらに、カスタマーサポート部門を重要視しており、同社ではトレーニングを受けた正社員が対応しているという。「カスタマーサービスの対応はユーザーの購買体験においても重要な役割を果たしている。アンカーとしてはユーザーとのコミュニケーションを通じて市場のニーズを把握し、開発へフィードバックする。これがより良い製品開発および改善へつながってきた」と語った。

ユーザーからの声を聞いて市場ニーズを把握、開発へフィードバックすることでより良い製品開発へ繋がっているという

こうして会社の成長と共に事業も拡大し、チャージング関連製品中心にスピーカー/イヤホンのオーディオ製品、またスマートデバイスも展開している。オーディオ製品は「音質だけでなく、コストパフォーマンスやデザインでも高い評価を得ており、売上高も増加して重要なカテゴリーになっている」と説明する。

5年間で事業も多角化。オーディオ分野は特に成長を遂げており、重要カテゴリーとして捉えているという

スピーカー「Anker SoundCore」はAmazonランキング大賞を受賞するなど、人気を博しているという

また設立5周年にあたる2018年を「重要なアニバーサリーイヤー」と捉え、さらなる成長・拡大を目指すという。その一環としてオーディオ事業を強化、Soundcoreをブランドとして立ち上げるとのこと。

Soundcoreは、本日発表されたワイヤレススピーカー6機種、イヤホン/ヘッドホン6機種を展開しスタートする。同社は製品戦略の中期的な目標を「ユーザーの手に届きやすい適正価格で、高いユーザーエクスペリエンスを実現していくこと」とし、長期的には音声アシスタント機能の搭載も見込む。現在ANKERブランドでAlexa対応スピーカーを展開しているが、次のモデルなどのタイミングで、Soundcoreブランドでの展開に移るという。音声なおAI搭載製品は2018年秋頃の発表を予定しているという。

井戸氏は「オーディオ製品はハードウェアとして高い質が求められており、入り口のハードルが高い面もある。“Hear it Feel it”のコンセプトの元、アンカーフィロソフィーを引き継ぎながら、本物の音をユーザーに届けていくことを目標に事業拡大を目指す」と語った。

続いて猿渡氏から、アンカー・ジャパン全体の日本におけるマーケティング・セールス戦略について発表。上述の通り、設立当初からEC事業に注力してオンラインチャネルを重要してきた同社は、既存チャネルのさらなる強化および拡大を図るとともに、新規顧客の獲得も目指すという。

アンカー・ジャパン・執行役員/事業戦略本部 統括 猿渡 歩氏

Amazon、楽天、Yahoo!にて展開。各所で1位を獲得してきた

具体的施策として、従来のAmazon、楽天、Yahoo!での販売展開に加えて、アンカーの公式オンラインストアを開設。チャージング関連からオーディオ製品など、ブランドを横断した形でアンカーの全製品について、詳細な情報を分かりやすく確認できる自社サイトとして展開するとのこと。

Ankerオンラインストアをスタート

ブランド横断型の直営サイトで、アンカー製品の詳細が確認できる

また独自の会員プログラムも予定しており、年間購入金額によってランク分けし、ポイント還元率や特別クーポン・セールの適用、限定製品の販売などを行うとのこと。5月31日のローンチ予定となっている。猿渡氏は「現在のユーザー層はIT・ガジェットに明るい30代男性がメイン、さらなる顧客層の拡大を狙っていきたい」とした。

独自の会員プログラムも予定。BRONZE、SILVER、GOLDと購入金額によってランク分け。それぞれ特典が変わる

またリアル店舗での展開も強化。現在は各量販店・専門店、auなどキャリアショップなどで販売しており、2018年は特に家電量販店に注力を図っていくとのこと。「モバイルバッテリーやスピーカーは実店舗で購入するユーザーもまだ多い。実店舗での展開も広げることで、新規顧客の獲得、事業拡大を目指す」と説明。

設立当初は0だったが、徐々に取り扱い店舗も増加。2017年には1,500%の成長を遂げた

さらにブランドストア出店も予定しており、2018年初夏には大阪、冬には東京で期間限定ショップをオープンするとのこと。集客やユーザーの反応をみて店舗の長期運営も検討するとした。

実店舗での販売も強化していくとのこと

猿渡氏も「2018年は重要な1年と捉えている」とし、「これまで培ってきた経験を踏まえ、新事業にも積極的に取り組んでいく。セールス面では、日本市場単独で売上高100億円の達成を目指す」とコメントした。

様々な新製品の展開を予定。新規事業にも積極的に取り組むとした

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