公開日 2015/09/16 11:00

REGZA新最上位機は「史上最高画質」へ。1,000nit HDR/新LED駆動/新エンジンなど搭載【動画追加】

7,000nitの試作機も開発、HDRも「とことんやる」
編集部:小野佳希
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東芝は、同社液晶テレビ開発に関する“先端技術”を一部メディアに公開。現在開発中の“REGZA”(レグザ)次期最上位モデルや、4KとHDR対応で7,000nitという明るさを持つ「7000nit HDRパワーディスプレイシステム」などを披露した。

REGZA 次期ハイエンドモデル

■レグザ次期ハイエンドモデルの骨格が明らかに

説明会で披露されたのは、上記の「7000nit HDRパワーディスプレイシステム」と“レグザ”次期ハイエンドモデル、そして、レグザと連携するオーディオシステム「レグザサウンドシステム連携」といった技術の数々。レグザの次期モデルについては、新たな高画質エンジン、エリア駆動制御の精度向上、色域の拡大など様々なキー技術が盛り込まれる予定であることも明かされ、実際にデモも行われた。

東芝ライフスタイル(株)設計統括センター技師長の近江邦夫氏は、説明会の冒頭で「テレビの最終的な目標はリアリティーの追求であったり、お客様に感動を最大化して届けること。高画質化、高音質化などといった技術は基本的には数字で語られるべきものだが、感動などはなかなか数値化しにくい。ただ、そこを実現するためのものは技術が支えている。技術を元に感動やリアリティをお客様に届けるのが我々設計陣の難しいところでもあり面白い部分でもある」とあいさつ。テレビ開発における同社の基本姿勢を語る。

東芝ライフスタイル 近江氏

また、昨今トレンドになっているHDR(ハイダイナミックレンジ)技術については、「テレビ受像機でHDRを実現するということは過去からずっと追求してきている」とコメント。「HDRをキーワードに3年前から開発を進めてきていた」と述べた。

HDR等への対応についてすでに3年前から開発に着手していたことを紹介

そして近江氏はレグザの歴史に言及。“CELL REGZA”で開発したバックライトエリア調光やピーク輝度ブーストなどの先進的な技術が育って現在のモデル群に活きていることや、4Kでは2011年に他社に先駆けて4K対応機を投入したことなどを振り返る。

レグザの歴史

特に、2014年10月に発売した「Z10X」は高輝度・広色域を特徴にしており、HDR復元、広色域復元、輝き復元などといった技術を搭載。「すでにこの時点で今のHDRを見据えた技術を入れ込んでいた」とした。

SDR(左)とHDRとの比較デモ。海の透明さなどにHDRの特徴が見てとれる

なお、HDRはドルビービジョンなど現在策定されているものとは異なる規格も存在するが、レグザ次期ハイエンドモデルでの対応については「いわゆるHDMI 2.0a対応ということで、そのほかのHDR規格は内容が定まっていないため、対応するかどうか現時点では未定」だとコメントした。

■7,000nitの超ド級モデル開発の理由とは

そして、「2015年の注力高画質技術」として、「レグザ史上最強のコントラストを目指したディスプレイシステム」と、「レグザ史上最強の高画質を追求した映像処理エンジン」という2点を紹介。

次ページ構想から3年を費やした「新高画質エンジン」

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