<山本敦のAV進化論 第67回>

もうすぐ開催「IFA2015」でなにが発表される? イベントのみどころをチェック!

山本 敦

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2015年08月31日
一般来場者も訪れるエレクトロニクスショーとしては世界最大規模の「IFA2015」が、ドイツの首都・ベルリンで9月4日に開幕する。その前々日の9月2日にはプレスカンファレンスが開催され、大きな発表が先行して行われる予定だ。今年はオーディオビジュアルやIT・モバイル系の出展者に加えてスタートアップ系の企業も多く参加し、さらに賑わいをみせそうだ。開幕が間近に迫った今年のIFAの見所を整理してみよう。

毎年IFAが開催されるメッセ・ベルリンの会場

■4K/HDR対応の“商品”に注目

今年のIFAも主役はやはり「4K」ということになりそうだ。IFAに4Kテレビが初めて登場したのは、2011年のイベントに東芝が4K2Kと裸眼3D再生に対応した55V型のレグザを発表した頃に遡るが(関連記事)、欧州でもこの1〜2年の間に4Kテレビが浸透してきたようだ。筆者も昨年のIFAを取材した際、市内の家電量販店を訪れ、テレビ売り場が4Kテレビで埋め尽くされているのを目の当たりにして実感したものだ。

日本国内同様に、これからドイツを中心にヨーロッパでも4Kテレビが普及していくだろう。そして今年のIFAでも高画質化技術「HDR(High Dynamic Range)」に対応する製品が脚光を浴びるはずだ。

年初に米国で開催された2015 International CES(レポート記事一覧)でも、日本メーカーをはじめ韓国勢の大手テレビメーカーがHDRにしっかりと取り組む姿勢をプロトタイプの展示により表していた。また、LGはIFAにHDR対応の4K有機ELテレビを出展することを予告している(関連ニュース)。IFAではHDRに対応する4Kテレビやコンテンツなどがより具体的な「商品」のかたちで登場しそうだ。

その潮流の中でも、おそらく当サイトの読者諸氏の多くが注目しているトピックスは、HDRを含む4Kコンテンツが収録できる次世代ブルーレイディスク規格「Ultra HD Blu-ray」だろう。

今年の4K関連の話題はHDRや「Ultra HD Blu-ray」にスポットが当てられるだろう

同規格のライセンシングを行うBlu-ray Disc Association(BDA)は、年内に複数のメーカーから「Ultra HD Blu-ray」に対応する製品が発表、あるいは発売されるとの見解を示している。「Ultra HD Blu-ray」の詳細については折原一也氏のレポートを参考にしてほしい。

国内ではソフトウェアのアップデートによりHDR対応を実現する施策を発表しているメーカーもあるが、肝心の4K/HDR対応コンテンツとプレーヤーに関するアナウンスはIFAで行われるはずだ。4K HDRに、欧州で人気のブランドであるフィリップスがどう絡んでくるのかにも注目だ。

今年のCESでパナソニックが発表した「Ultra HD Blu-ray」対応のBDプレーヤーの試作機。いよいよ商品としての詳細がIFAで明らかになるのだろうか

「Ultra HD Blu-ray」のパッケージソフトについても、何らかのアナウンスがあるだろう。現地時間2日に行われるソニーのプレスカンファレンスに期待したい。

そもそもブルーレイのパッケージソフトが登場した時も、ドイツなどヨーロッパでは好意的に受け入れられ、今もベルリン市内のショップに足を運ぶと、BDソフトの売り場は活況を呈している。次世代ブルーレイディスクの人気は、日本だけでなくヨーロッパでも火が付く可能性が十分にある。

そして、テレビに関するもう一つの注目したいトピックスは「有機EL」だ。

気になる“ウォークマン”のモデルチェンジ/最新ヘッドホン・イヤホンにも期待

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