公開日 2013/11/06 18:09

新規格「Bluetooth4.1」はクラウド連携強化 ー Bluetooth SIG説明会

今年12月に正式発表予定
ファイル・ウェブ編集部
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Bluetooth SIGは本日、Bluetoothの最新動向説明会を開催し、次期規格「Bluetooth 4.1」のプレビューを行った。登壇したのはBluetooth SIGのチーフマーケティングオフィサー スーク・ジャワンダ氏。


Bluetooth SIG スーク・ジャワンダ氏
「Bluetooth 4.1」は今年12月に正式発表を予定している新規格で、Bluetooth 4.0を更に進化させたものという。なおBluetooth 4.0から4.1へのアップデートはソフトウェアで対応可能なため、ハードの変更は必要ない。

「Bluetooth 4.1」の概要

詳細はまた改めてアナウンスされるというが、その特徴は「使いやすさの向上」「開発者のできることを広げる革新性」「インターネットへの接続性」の3点だ。

既に発表されている「Bluetooth Smart」により、省電力や接続性の良さを実現。iOSやAndroid、Windows、BlackBerryなど主要なモバイルOSは全てBluetoothに標準対応しているため、「幅広い対応機器があることがアドバンテージ」とアピールする。

LTEとの親和性を高めシームレスなデータやりとりを実現したほか、様々な使い方ができるようになりサービスの開発自由度が上がるという

またアプリをクラウドと直接接続させ、シームレスにデータのやりとりを行うことも可能。4.1ではLTEとの親和性も高めており、たとえば体重計で測定したデータを、スマホなどハブとなる機器を通じバックグラウンドでクラウドに送るなどのやりとりが可能になるという。

さらにBluetooth4.1対応機器が「ハブ」として機能できるようになる点もアピール。「たとえばスマートウォッチ。スマホからの情報を表示するだけでなく、それ自体が活動情報を収集し、クラウドに送る“ハブ”としての働きを果たせる。こういった柔軟性を持つことにより、デベロッパーはいっそう幅広いサービスを開発できるようになるだろう」。

今後はBluetooth4.1対応ルーターの開発なども視野に入れているという。また現在はデバイスとアプリ間に認証が必要だが、今後はその必要もなくす予定とのことだ。

「Bluetoothは『もし様々なデバイスをワイヤレスで接続できたら』という命題のもと、15年前にスタートした。現在100億デバイスが存在し、2023年までには500億デバイスまで増えるだろうと見込んでいる。なおオーディオ分野では、2010年からの3年間で対応機器が308%も増加した。スマートフォンなどの中にある音楽を簡単に再生する方法として活用されており、今後も重要なセグメントのひとつだ」と語るジャワンダ氏。

「Bluetoothの次の命題は『すべてのものをインターネットに接続する』こと。スマホやPCなどを通して、様々なデバイスをクラウドにつなげたい。主要モバイルOSが標準対応し、世界規模の大メーカーがBluetooth対応製品をリリースしている。Bluetooth Smart対応機器も、2014年までに全世界2万社・30億デバイスにまで増えると考えられる。ユビキタスネットワーク対応で、柔軟性を備えているBluetoothは今後ますます不可欠なテクノロジーになっていくだろう」。


会場ではBluetooth対応機器の展示も行われた。こちらは(株)Cerevoが開発した、デジタル一眼カメラをスマホから操作できるデバイス「SmartTrigger」(写真一番左)

同じくCerevoの、USBキーボードとスマホ用バッテリーが一体化した「EneBRICK」


オムロンは眠りの質などを測定する「ねむり時間時計」や、歩行姿勢計を展示

ソニーは非接触ICカードリーダー/ライター「PaSoRi」を紹介


こちらは東芝の生体情報センサーモジュール。見守りサービスなどに利用が可能とのこと

MiPowの新製品となる電球型Bluetoothスピーカー「PLAYBULB」(年内発売予定)。スマホアプリで明るさなどを操作可能

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