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公開日 2012/09/20 20:33

Android搭載で「もっと楽しいWalkman」に ー F800/S770シリーズ新製品発表会

イメージキャラクターは西野カナさん
ファイル・ウェブ編集部
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ソニーは新しい“Walkman”シリーズの記者発表会を開催した。会場にはソニー(株)業務執行役員SVP ホームエンタテインメント&サウンド事業本部 副本部長の高木一郎氏が出席し、ソニーのサウンドビジネスの方向性を説明した。

五感に響く“音”技術を追求しながら、開発資産は各カテゴリ商品に活かしていく


ソニー(株)高木一郎氏
同社ではサウンド事業に属する商品として、パーソナルオーディオ、デジタルミュージックプレーヤー、ヘッドホン、ホームオーディオ、カーオーディオの5つのカテゴリーを展開している。高木氏は「これら5つのカテゴリー商品で、グローバルに各地域ごとで集中と選択を図り、メリハリのある事業運営を推進してきた。その結果、それぞれの地域でのプライオリティに合わせて、トップクラスのポジショニングを注力製品で達成している」とした。

全世界の市場動向については「スマートフォンの普及を受けて、これに接続できるパーソナルオーディオ商品が伸びていることから、ソニーとしても注力分野に位置づけている。さらにホームシアターやコンポーネントオーディオも、南米やアジアで成長が顕著だ」という高木氏はさらに、「2011年頃からサウンド商品の市場変化をみていくと、ヘッドホンの分野、ワイヤレススピーカーを含むパーソナルオーディオの分野、ホームオーディオの分野が、これから2013年に向けても全世界ベースで成長カテゴリーになるだろう」と説明を加える。


成長カテゴリーの商品としてヘッドホン/パーソナルオーディオ/ホームオーディオを位置づける
これらの分析を踏まえて、ソニーはヘッドホン、ワイヤレススピーカーなどパーソナルオーディオ、ホームシアター・コンポオーディオなどホームオーディオを強化商品群として取り組んでいくという。また加えて技術強化カテゴリーとして、“Walkman”シリーズが属するデジタルミュージックプレーヤーが設定されている。


「五感に響く“音”技術、商品の徹底強化」を宣言
強化のコンセプトについて、高木氏は3つの具体的な方向性を示した。一つめが「五感に響く“音”技術、商品の徹底強化」。「いい音を徹底追求していく。独自技術にこだわりながら、音の入口から出口までソニーで開発・設計を一貫して行いながら強化していく。入口としてのデジタルシグナルプロセッサー技術、「S-Master」や「S-Master MX」などアンプによる増幅技術、音の出口であるトランスデューサーの技術などを、商品アイテムごとに有効に組み合わせて、お客様に感動していただける音づくりを目指す」。

2つめの方向性としては「地域カルチャーやカスタマー嗜好、エンタテインメントプロの感性を反映した音づくり」であると高木氏は語る。ヨーロッパではSony Musicのアーディストとコラボレーションしながら、ハイエンドモデルのヘッドホンを商品化してきた。また中南米地域向けの商品展開として、現地ユーザーのライフスタイルやサウンドの好みに合わせて低音再生を強化したコンポを商品化したところ、ヒット商品として成功を収めたという。


「ソニーグループ全体への“いい音”技術の展開」を図る
3つめのコンセプトは「ソニーグループ全体への“いい音”技術の展開」。例えばIFAで発表された84V型の4K対応液晶テレビ“BRAVIA”に採用さえた10ユニットのスピーカーや、S-Forceフロントサラウンド技術などがこれにあたる。“Walkman”などオーディオのコア製品の開発によって得た資産を、積極的に同社の他のカテゴリー製品にも搭載しながら、ソニー製品全体のサウンドクオリティの向上と、そのアピールを徹底していく。


ソニーが目指す音のコンセプトを紹介
高木氏は「ソニーが目指す音とは、確固とした技術に基づいた、人々の心を震わせる感性を持った音。このコンセプトにこだわりながら、これからも良い商品を皆様に提案していきたい」と結んだ。


10代ユーザーに強いWalkmanをアピール − Androidを新しい推進力に

新商品の国内マーケティング戦略については、ソニーマーケティング(株)モバイルエンタテインメントプロダクツマーケティング部 統括部長 徳田耕一氏が説明を行った。


ソニーマーケティング(株)徳田耕一氏
徳田氏ははじめに、デジタルミュージックプレーヤーの国内市場規模予測を紹介。ソニーの独自調査によれば、2012年には国内で約450万台前後という規模予測を立てているとした。スマートフォン製品の伸長による影響を受けながらも、「よりいい音で音楽やアプリを楽しみたい」というニーズが高まることを受けて、音楽再生専用機の“Walkman”シリーズをはじめとしたデジタルミュージックプレーヤーの売り上げは、しばらくは安定するのではという見方を示した。

デジタルミュージックプレーヤーの国内販売台数ベースでのシェアについては、ソニーは18ヶ月連続でNo.1を継続しているという。「ソニーが一貫して“いい音”を追求、訴求してきた結果だと思っている」と徳田氏は胸を張った。“Walkman”シリーズについては、特に10代のユーザーから圧倒的な支持を獲得しているという。また「ミュージックプレーヤーといえば?」という問いに対する想起率を調べたソニーの独自データによれば、10代の層では“Walkman”の名前を挙げる回答が最も多かったそうだ。


10代のファン層を獲得しているWalkman
今回発売される新製品2シリーズについて、想定ユーザーはF800シリーズが「10代中心のマルチ機能志向派」、並びに「20代から30代の高音質こだわり層」であるという。またS770シリーズは「10代前半を中心とした、新規・買い換え層」が位置づけられている。

「発売以来、Walkmanが目指してきた商品コンセプトは、“もっといい音、もっと楽しく、もっと快適”という3軸だ」と徳田氏は語る。「もっといい音」を実現するためには「クリアオーディオテクノロジー」を強化。今回のFシリーズでは「クリアフェーズ」機能が搭載されたほか、「付属スピーカーの強化」「FLAC再生対応」など新しいフィーチャーが盛り込まれている。


Walkmanのコンセプト
“Walkman”を「もっと楽しく」するためには、F800シリーズではAndroidを採用し、音楽再生だけでなく、動画やゲームもいい音で楽しめるようにした。またBluetoothによるワイヤレスリスニングに対応したことで「家でも外でも、どこでも“いい音”」の使い勝手を提案する。

さらに「もっと快適」を実現するためには、F800シリーズに「W.ミュージック」アプリをプリインストールしたほか、W.ボタンによる快適操作を採用。歌詞ピタやおまかせチャンネルなど独自の再生機能についても魅力をうたう。S770シリーズについては、ダイレクト録音や楽曲タイトル編集なども便利に行えるようになったことについても徳田氏はアピール。「新製品のコミュニケーション・メッセージは“ココロ踊る音は、ワイヤレスがいい。”とさせていただいた。“Walkman”シリーズは発売以来、いい音を求めて最高のモバイル音楽体験をお届けするために進化を続けている。新製品にもぜひ期待して欲しい」とコメントした。


イメージキャラクターは西野カナさんが続投


土屋太鳳さんと西野カナさん
“Walkman”シリーズ新製品のイメージキャラクターは、Z1000シリーズに引き続き歌手の西野カナさんが担当する。本日の記者発表会にゲストとして参加した西野さんは、新しい“Walkman”のイメージについて「F800シリーズには私の好きなピンクが2種類、カラーバリエーションとして揃っているのでとても嬉しい。本体は軽くて薄いし、何よりワイヤレスで使えてるのが便利だと思う」とコメント。

10月から放映予定の新WalkmanのテレビCMでは、西野カナさんの未発表の新曲が使用される。CMについては「ポジティブな感じの曲。共演した高校生の皆さんと、明るく元気なダンスを披露しているので、ぜひチェックして欲しい」と魅力を語った。またイベントにはCMで共演したタレントの土屋太鳳さんも駆けつけて、会場を盛り上げた。

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